44 錬金術(4)
先生が後ろにある花に目が行っていたが何事もなく授業が終わり、誰も花の事にはふれてなかった。
今日はそれだけだったらしく、花瓶を机に置くぐらいなのだから、教科書を隠したり上履きに画鋲を入れたりしてくると思っていたらそんなことはなく、下校している。
昼休みか放課後にでも絡まれると思ったがそんなことなかったな。
チラチラと視線は感じるが話しかけてくる事も無かったのでスーパーにより、今日の晩御飯として弁当を買って帰ることにした。
大きめなスーパーなこともあり学生もチラホラと見かけ、そこには校舎裏に呼び出したギャルA、ギャルCが買い物していた。チラッと見ただけでもキャベツやニンジン、豚肉など、いろいろ買っていて生活力の差がでていた。
俺も学生の頃はたまに作ったりしてたけど、あの人達の目を盗んで作ってたしな。
後は無理やり作らされたりしてたから、料理ができてもしたいと思わない。
見つかると面倒なので小さめのお弁当を買って逃げるように帰った。
蓮は白髪なこともあり異様に目立つ、どれだけ見つからないようにしてもギャル2人は見逃していなかった。
「今のってアイツじゃない?」
「え?アイツだった?」
「白髪の子供って多くいないんだしアイツしかいないでしょ」
「それもそっか。でもそれは脇に置いといて、今は先輩にあげるお菓子の材料買お~よ!」
ギャルAは顔を顰めながら返事をして材料集めに戻る。
「海祐ちゃん料理上手なのになんでお菓子作りは失敗するんだろ」
「料理は経験と感覚で美味しく作れるけど、お菓子は分量をキッチリしないとダメでしょ?それに水気が少しでも入ったら失敗するじゃん」
「まぁ、確かにそうだね」
蓮に完膚なきまでに振られ、落ち込んでる先輩のためにお菓子を渡して元気になってもらおうと買い物に来ていた。
だがお菓子作りに不安があり、今日の夕食材料しか、まだカゴに入っていなかった。
「早く買って作らないと遊ぶ時間がなくなるよ?」
自分で決めたことだが、唸りながらガトーショコラの材料を買った。
*** ** ***
はぁ、はぁ……この体になってから持久力が落ちたな。
「体力作りしないと結構ヤバいな」
家に帰ると鍵などを即座に閉めると玄関に倒れた。
全力疾走ではないにしろ小走りで帰ったのでフラフラだった。
数分も経てば動けるようになっていたので、風呂と御飯を済ませ明日の準備を終えてからゲームに向かった。
「やっていくか!」
昨日、の純水を全部使って翡翠の霊水にし、MPを使いきったら売りに行くのとレベル上げに行く。
今では『運の導き』なしでも混合で失敗しなくなった。まだ数週間ぐらいしか経ってないが、狩りより錬金術ばかりしていたからだ。
面白いから仕方がない。
同じ物をずっと作っていてもあきが全く来ない。失敗しなくなったとわいえ、気を抜いたら普通に失敗する。
ちょっとした緊張感があるのが良いのかもしれない。
「流石に今日は1レベルでも良いから上げとこ」
レベル上げに行っても敵に負けて上げれていなかった。
いつまでもこんな状態じゃいろいろ困る。
やりたいことが違うから姫プでも良いんじゃないかと思われそうだが、戦闘もきちんとこなしてこそだと思う。それに、買いたいスキルが戦闘用だと、自分が戦えないのは買う意味がなくなってしまう。
そういうのも含めて今日こそ全戦全勝する!
スライムにだけど……。
ダメージを受けながらだと勝てるが連戦すると1~2体が限度だった。
下手に大きい蛇型のモンスターと戦うと負けてしまう。上手く隙をつけたら勝てるが、そう上手く行くことがないので負けている。
「このままじゃいつまでたっても上がらないな……」
下手に戦闘するより今は金策優先で行った方が良いか?
悩んでても仕方ないと切り替えある程度したら戻り霊水作りに没頭する。
霊薬の材料が切れたら鬼人化ポーションに切り替える。どちらも作れなくなったら材料採取、作ったものを競売所に売るついでに値上げしておく。
「値段結構上げたけどあれでも買う奴いるのか?」
【PK掲示板:不意打ちなんて関係ねぇ!】
157.ただの戦闘狂
競売所に流れてる翡翠の霊薬ってポーション高くね?
158.ただの戦闘狂
いや、前が安すぎなんだよ
159.ただの戦闘狂
そうそう、あんな値段で売ってたら殺人鬼どもにもバカ売れするからもうちょい上げてほしかった
160.ただの戦闘狂
でも、今回のは高すぎじゃね
161.ただの戦闘狂
というか、あれ作ってるやつ誰?
162.ただの戦闘狂
しんね
163.ただの戦闘狂
しらね
164.ただの戦闘狂
いや、書いてんだろ〈レン〉て
165.ただの戦闘狂
ほんまや
166.ただの戦闘狂
じゃあ探せばよくね?
167.ただの戦闘狂
1万人のなかから1人を探すことなんてどんだけ大変か……
168.ただの戦闘狂
でも仲間になったら最高じゃね?
掲示板ではレンが捜索されそうになっているが、金策に夢中になっていて気付けない。




