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38 思ったより効果絶大(2)

 RPGやこのゲームにもあるようなポーションだと思うんだけど……。

 だが鬼気迫る表情で詰め寄られ、引いてしまった。


「自作のポーションですけど……」

「それマジすか!?売って欲しいっす!!」

「え……っと、競売所で売り出す予定ですが……?」


 クスカやルーストも一瞬で回復する、自作のポーションに驚いている。


「金額ってどれくらいを予定してるんですか?」

「皆の驚きようからして……一個824ギットくらいで売ろうと思っています」

「それでずっと売っていくつもりなの?」

「そ、そうですが……」


 皆が顔を見合わせて何かを小声で話し出した。

 その間に、近くにあった素材などを採取していく。


「今は良いっすけど、ずっとその値段で売っていくなら安すぎないっすか……?」

「もっと色々作ってそうだけど……効果が上がっても100ギッぐらいしか上がらなそうだよね」

「う~ん………まぁそうなったら助言しますか」


 そのあとも回復薬を使い探索していくとちょっとした泉についた。


「お、フィールドボスのとこまで来ちゃったか」

「先輩どうするっすか?」

「今日は探索目的で来てたから、回復薬とか持ってきてないんだよね」

「レンちゃん自家製の、ポーションだったらいけるんじゃないんですか?」


 確かにいけると思うが売り物用を使うのは勿体ない気も……。


「でもこいつからドロップする指輪って、器用と素早さがプラス10上がったはずです」


 むむ……。


「素材もそっち系統だったはずっす」


 むむむ……。

 ステ振りが素早さ重視で振ってるし、戦うのも良いかもしれないな。


「戦って見ますか?」


 クスカが聞いてきた。

 悩みに悩んだ末、指輪ほしさに戦うことにした。


「ドロップ品の分配ってどういうふうにしますか?」

「雑魚共と同じで入手した人の物だよ」


 指輪の入手は運次第か。

 クスカがゲットしたらお願いしてみるのもありかも……。

 いや、やめとこ……後が怖いし…………。


「フィールドボスと戦ったことないし試しに戦ってみようかな」

「じゃあ行くっすよ」


 戦いに入ってから鬼人化ポーションを飲んでもらう。


「こんなものまで作ってるなんて凄いっすね」

「あ、これPVPプレイヤーがよく使ってるやつじゃない」


 へー、だから品切れになる事が多いんだ。


「ルー、このポーションそんなに有名なの?」

「先輩ってポーション類全然使わないから分からないでしょうけど、こんなとんでもない効果のポーション売ってないですよ!」

「そ、そうなの?」


 食い気味にクスカの質問に返答するも余りわかってない様子だった。

 この感じならもうちょい値段を上げてもよさそうだな。


「効果時間少ないのでここぞと言うときにお願いします」


 まぁ、予備はまだあるけど取っておく事に越したことはないだろう。

 皆が返事をすると攻撃する準備を整える。

 クスカが泉に進み、その間にハンが木の上に駆け上り、ルーストは横で棍棒で野球の素振りをしていた。

 

「す、素振り……」

「ん?……ああ、これね。これは準備体操みたいなものよ」

「こ、これが準備体操……」


 準備体操にしては音がエグイ……。

 擬音語にすると「ブン」ではなく「ボォン」と言う音と共に風が巻き起こる。

 こんな攻撃されたら一発KOされるな……。

 そんなこんなありながらも、回復アイテムや装備のチェックをしていると、前から声がかかった。


「出てきます!」


 泉から出てきたのは巨大な天色の蛇だった。


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