26 蛇をスライムで比べない
「ふぁ~あ」
欠伸をしながらモソモソと這いずるように布団から出てきた。
「今、何時?」
――7時23分。
「良いぐらいに起きれて一安心だな。明日から学校だし昼型にしとかないとな」
洗面所に行き顔と歯を磨き、水を飲んで一回一息をついた。
「……寝たい」
でも今寝たら夜起きる事になるんだろうな。
1、2分ボーっとしてからご飯を食べてゲームを起動する。
「やっぱ頭働かねー」
物を売りに行こうと宿を出ようとしたらおちゃんに呼び止められた。
「どこか行くなら返却してから行けよ」
おっちゃんも朝は弱いのか目を擦っている。
返却と聞いても寝ぼけた頭では計量カップの事が思い浮かばない。
「俺なんか借りたっけ?」
「計量カップだよ」
「…………ああ、計量カップね」
厨房の方の返却口に計量カップを置いて今晩の宿代も払っておく。
3号室の鍵はそのまま持ち協会に行く。
「ギルドによくいるって言ってたけどどこにいるんだろ」
ヘンリクにプレイヤー専用の競売所の場所を教えてもらいに来たのだが見つからない。
「まぁ、ついでに良いクエストないか探すか」
キョロキョロとしながらクエストボードの前に行くと、そこにヘンリクがいた。
ズボンを引っ張りこちらに気付かせる。
「ん?おお、レイちゃんかどうしたんだ?」
「聞きたいことがあるので来ました」
「んじゃあっちに行きますか」
飲食スペースに行き競売所の場所とどうやって売るのかを聞いていく。
「製作者名は消せないのか」
下手したら狙われる可能性もあるな。
でも自分で値段設定できるのは結構いいな。
「ありがとうございます。料金はどれくらいしますか?」
「う~ん、これくらいだと5――」
その後こちらをチラッと見た。
「いや、銀髪ロリっ子の美少女だから100ギットで良いよ」
「ロリっ子って」
「あれ、美少女の方には触れないの」
その言葉は無視して100ギットだけ渡して。協会を出る。
「売る前に鬼人化のポーションの実験でもしますか」
森に入り鬼人化のポーションを飲む。
「イマイチ変わった感はないな」
ステイタスの方を確認すると力、魔力、防御、魔防、素早さが1.5倍になっていた。
「さっきより早く走れるな」
効果も分かったしそのまま走ってアイテム屋に向かう。
「すいません」
「どうしたんだい?そんなに慌てて入ってきて」
「たいしたことじゃないのです。それよりポーション瓶って打っていますか?」
ポーション瓶は売ってあったが製造方法は教えてくれなかった。
ポーション瓶は種類が多くいろいろ効果がある物もあったが一番安い試験官型の2個で50ギットだった物を購入する。
6個買い300ギット支払い宿に一時帰宅。
「よしじゃあ分けるか」
試験官のコルクに魔法陣みたいなものがあるのを確認したが今は先に移して競売所に売りに出したい。
5分もかからずに入れ終え競売所に向かう。
意外なことに酒場の横の民家が入り口で地下にプレイヤーが売り出した物が展示されていた。
「いらしゃいませ。ご利用は初めての方ですね」
軽い説明を聞きウインドに競売所のマークが出てそこを押すと、みんなの商品が種類ごとに分かれ一覧で売り出されていた。
ここに来なくてもこっちでも買えるわけか。
売れたお金は3%取られると教えてもらえた。
ヘンリクはそこまでの情報を教えてはくれなかったがここで聞けたので良しとしておく。
「わかりました。じゃあ早速で済みませんか売らしていただきたいのですが」
「わかりました。ではこちらに商品名、商品説明、値段、製作者の一言を記入してください」
鬼人化ポーションx1 製作者:レン
力、魔力、防御、魔防、素早さが1.5倍される。
効果時間:30秒 値段:516ギット
鬼人化ポーションx5 製作者:レン
力、魔力、防御、魔防、素早さが1.5倍される。
効果時間:30秒 値段:2578ギット
「2つ用意してたらいいだろ」
よし、売る出すこともできだたし今日は森で木の実と雑草系を採取していくか。
森に行って木の実系を多く採取してたまにの戦闘を繰り返し6度目の戦闘をし終え草原で雑草系を多く採取していく。
ときどき近くにいた人がアナコンダ並みの蛇に絞殺させるか丸呑みにされてる所見ることが増えた。
平野でスライムしかった戦ってこなかったから他にどんなモンスターがいるのかあまりよく知らないんだよな……。
取り終え、ルンルン気分で帰っていると――。
「うわっ!いったぁあぁあぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁ!!」
めちゃ叫んだ。
下を見ると片足の膝まで呑み込んだ真っ黒な蛇がいた。
思いっきり噛まれてるのと痛みでろくに動けない。
脚は動かなくても上半身は動くので小太刀で頭の部分を切り、噛みつきが弱まった瞬間に引っこ抜こうとしたが、歯にあたり上手く抜けなかった。
だが頭部を切られた事もありそのあとすぐに死んだ。
「イヤーめっちゃ痛かったな……」
スライムはノックバックがきついだけでそこまで痛くない。
溶かされるのは別として。
HPは意外なことに5しか減っていなかった。
足が動かなくても手は動かせるので剥ぎ取りも忘れずにやっておく。
足の痛みが引くまで待ち、引いたところで宿に戻る。
「アクシデントはあったが錬金しますか!」
ウキウキで今日の採取の成果を見て行く。
植物系:謎の草x24、雑草x59、鬼化の実x11 木の実x31。
モンスター系:紅猪の塊肉x2、紅猪の毛皮x2、紅猪の角x2、紅猪の骨x2、紅猪の内臓x2、紅猪の耳x3、紅猪の目x4、白兎の耳x5、白兎の前歯x3、白兎の毛皮x3、黒蛇の牙x2、黒蛇の生皮x1、黒蛇の内臓x2、黒蛇の目x2。
「さっやるぞ!!」
鍋と天秤を出し昨日と一緒で木の実と雑草を先に上位変換する。
『木の実』を『鬼化の実』に16個と『雑草』を『謎の草』に9個成功し、運の導きも使用したのでMP0になりいったん休憩しておく。
MP回復したら運命の導きを使用し『謎の草』を変換して『新緑の草』11個成功した。
「やっぱりもう少しMP増やさないとだめか……」
鬼人化ポーションを作り消費するMPは11ポイントで、運の導きを使用したら16ポイント消費する。
やっぱ2回作ったら休憩するのは面倒なんだよな。
「MP、素早さ、知力だよな。HPはこのさい振らなくてもいいか」
今回は運の導きを2ポイントで作ってみる。
そうすると10回中1回だけの失敗だった。
「じゃあ次からは3ポイントでやるか」
最後は3ポイントで作りまた休憩に入る。
ついでに携帯で時間確認するとまだ3時間しかたっていなかった。
「お昼だと思ったんだけどな?」
コンタクトだけ取り待っている間はいつもこうやって漫画やラノベを読んでいる。
MP全快になるまで放置し前回になると今度はモンスター素材で『混合』を使って見よう。




