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21 これはもしやデート?……いえ、違います(2)

 俺は今、試着室で女子用水着を持っている。

 何を言っているか分からないだろうが俺もわからない……。

 こうなった元凶は荻原美南海なのだ。


「それもビキニタイプのやつだし」

「着替え終わりましたか?」


 言いながら開けるのは前の店で学習済みなので着替えずに見てただけだ。


「終わってないよ。ビキニじゃなくてスクール水着のようなやつにしてくれ」

「じゃあワンピースタイプのやつ持ってきますね」

「これ返し――」

「じゃあ持ってくる間に着替えててくださいね」


 返して来てと言おうとしたら着替えとけと言ってきやがった。

 数秒そのことを頭の中で考えていた。


「え?」


 マジで着替えるの……。

 イヤイヤイヤ、ないって。

 流石にこの布面積の少なさは無いだろ。だってこれ下着じゃん。


 そうこうしていると後輩が入ってきて無理やり着替えさせられた。


「可愛いそれにエロい!」

「本人の目の前でそんなこと言うな!」

「先輩~恥ずかしがってる姿も可愛いですよ?」

「~~~ッ!!」


 ワンピースタイプも着たが、水着は普通の服より薄く感じて心許ない。


「女の子ってなんでこんな薄いので外出れるんだろ……」

「人それぞれだと思いますよ?」

「そんなもんなの……?」


 水着は購入せずに試着だけして終わった。

 着せ替え人形になっていると16時になっていた。


「もうこんな時間ですか、今の先輩だとこれ以上遅いと心配になってきますし今日はこれで解散しましょう」

「それもそうだな。俺も不安がある」


 解散後は何事もなく家に着いてコスプレやゴシック系などを袋から出さずに段ボールに詰め込んでいく。

 パソコンや機械類もすべて箱詰めしていきまとめると引っ越しセンターに昼頃に来てもらう電話をかける。


「じゃあゲームしますか」



   *** ** ***



 今日は先輩とデート楽しかったな~。

 先輩と駅で別れると、お父さんが迎えに来るのを待っていた。


「このCM最近人気のゲームだ」


 ショッピングしていた時も看板に広告が載っていた。

 駅の看板にも載っていたのを見ていると‶そこまで面白いのか"と、気になってくる。


「お父さんに頼んだら買ってくれるかな?」


 銀色のお値段の高そうな車がやってきた。


「美南海、迎えに来たよ」


 見た目が若く見えても42歳の荻原智徳。

 車好きでこの車が168万円している。

 このゲームって結構高かったはずだけど大丈夫だよね!

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