表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/45

18 病院(1)


 ピンポーンと玄関の方からなっている。

 ピンポーン、ピンポーンとまたなった。


「センパーイ、朝ですよー!」


 その後も連続でチャイムを鳴らされたところで起きた。


「起きてくださいよー!センパーイ」

「うぅ……なんだよこんな朝っぱらから……」


 欠伸をしながらTシャツとパンツの状態でドアを開けた。


「あ、先輩おそ、い……」

「………」


 ドアを開けて見た光景は今日も仕事のはずの後輩<荻原 美南海>だ。

 荻原はなぜこんなにもお洒落な格好でいるのか、そして荻原の目がどんどん光が無くなっていてめちゃんこ怖いんだが!!


「……ッ!?待った!!」


 何も見なかった事にしてドアを閉じようとしたら、足を嚼ませてきた。


「ッ!?」


 子供の非力な力では女性の力でも簡単にドアを開けられた。


「あなたは誰なんですか!!」


 朝っぱらから近所迷惑甚だしい声で話し続けるのも嫌なので一旦家に上げる。

 その時に自分の格好にも目が行ってしまった。


「先にズボンだけでもはかせてください」


 前置きをして穿いてからお茶を入れに行く。

 紅茶しかなかった。ミルクや砂糖を入れないのでストレートで出すしかない。


 あ、お客様用のカップとかないけど――。


 台所から後輩をチラッと見る。


 ――まぁ後輩だしなんでもいっか。


 買い物では同じ物を多く買う事の事が多いのでコップも同じ柄の物になる。


「どうぞ」

「ありがとうございます」


 変に丁寧に喋られるとなんか別人みたい……。


「あなたは先輩、水瀬 蓮さんとどういう関係なんでしょうか?」

「どういう関係って言われても――」

「先輩の子供ですか!!」

「いや、だから――」

「違うなら先輩はロリ、いやペドだったから同棲でもしてるんですか!!」


 話を聞いてくれない……。

 地味に失礼だろ。俺をロリコンだと思ってるし。


「はぁ、だから水瀬 蓮だよ」

「………」


 目が点になっている。

 その間に紅茶を一口も飲む。


「性転換病に一昨日になって今日病院に行く日だ」

「ちょっと待ってください。…………先輩は病気で可愛い銀髪幼女になっちゃたんですか?」


 呆けた顔から戻ったのは良いが獲物を見つけた肉食獣のような眼はやめてほしい。


「幼女とか言うな。急になんで内に来たんだ」


 というか何で住所知ってんの……。


「既読付いてましたけど読んでないんですか?」


〝よかったです!

 食生活で酷いので心配してたんです!" 午後6:36 既読

〝明日休みなんですがお出かけしませんか?

 外に出ない先輩ですから朝迎えに行きますね!!" 午後6:39 既読

〝楽しみにしてます!!

 おやすみなさいヾ(≧▽≦)ノ" 午後6:39 既読


「なにそれ知らない……」


 LEMONで後輩とのトークを見直したところ送られてきていた。


 だからそんなにお洒落なのか。

 でも俺相手になんでそんなにお洒落するのか分らん?


「理由は分かったけどこれから病院行くんだけど」

「じゃあついて行きます!そして帰りにお買い物しましょ!」


 え、下手したら何時間も病院で拘束されるんだけどいいのか?


「時間かかっても知らんからな?」

「良いですよ!先輩と遊びたいので」


 それなら良いんだが……。

 靴下とパーカーワンピースを着て病院まで行く。

 

「すまんちょっと寄る所があるから先そっち寄るけど良い?」

「良いですよ」


 デパートの傘や日傘を売っている所に行き、黒色でシンプルな完全遮光の日傘を買いそのまま病院までさして向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ