1日目 かみひこうきつくったよ
こちらは、iPhoneにて執筆し、顔文字などを使っているので文字化けしてしまう方もいらっしゃるかもしれませをん、ご了承くださいませ。ませ。ませ。
外食に来ていた、家族3人で。
その日は、私の大好きな、焼肉。
(ふっひょーい!)
焼けた肉を、熱々のまま塩ダレと合わせて口の中に入れる瞬間は幸福以外の何物でもない。
私が夢中になって肉を頬張っていると
いつもそうなのだが、私の弟、謙新(12)がカルビを焼きながらニヤニヤと口を開いた。
「俺今日せんせーに怒られたんだぜい?(・∀・)」
しらー…と「どうして…?」母は弟を見る。
私はといえば突然の弟のドヤ顔と母の覚めた反応に笑いが堪えきれなくて肉を噛み締めていた。
「なにをしたの…」
「おれさ?きょうさ?紙飛行機つくって遊んでたんだよ(・∀・)そしたらさ?せんせーがおこったの((・∀・))」
(なにやってるんだ…)
「なにやってんのお前…(・_・)」
母のつぶやきと私の心の声がシンクロした瞬間、私は弟に訪ねてみた。
「なんでそんなことしてんの( ˙༥˙ )」
「楽しかったから(笑)」
今年の春から中学生になった弟は、今も昔も変わらず、と言ったところか…小学生の頃と何ら変わりない。
(でも、なんでそんなに怒られてんだ?( ˙༥˙ ))
ふと、疑問に思う。
どれだけ大騒ぎして遊んでいたのか…。
「めっちゃ、よくとんだんだぁあ(・∀・)」
「…そうですか」
母の呆れた目は、ため息とともに数秒後、私に向けられた。
(同意を求められてる…)
こくんこくん、とくびを縦にゆすり、(同じことを考えている)という合図を送る。
母もそれを見て同じようにくびを縦にゆすった。
「でも、お前、よく飛ぶ紙飛行機を作るような紙、どこから持ってきたの?」
そのあと、ちょっと適当に弟に聞いてみた。
いつもプリント類を配られたらぐしゃぐしゃにしてしまうこの子が、よく飛ぶほどシワのない紙をどこから持ってきたのか…。
すると、弟は今日一番自慢げに、鼻を鳴らしながら答えた。
「帰ってきたテスト用紙!!!!」
「…」
「ぶふっ…(笑)」
母の箸は止まり、私は飲んでいた烏龍茶を吹き出し、弟はしっしっし、と笑っている。
「…テスト用紙…」
「テスト用紙!しっしっし!」
ため息を深く吐き始めた母。
そして、私は内心納得していた。
(そりゃ先生に怒られるわ(笑))
騒がしくしていた上に、テスト用紙で紙飛行機を作っていたら、それは怒るだろ。
「楽しかった(⊙ω⊙)」
満足げに弟は言い切ったあと、また、新しいカルビを焼き始めた。
母はジンジャーエールを飲み干して、そんなやんちゃな弟を生暖かい目で見つめている。
(まぁ、元気なら良いのかな)
私も弟と同じように笑いながら、自分の分のタン塩を焼き始めた。
ーーーー数日後、個別懇談にて弟の担任の教師から衝撃な(あほらしい)事実を聞かされるともしらず、その日はただ笑って食事を済ませた
今日も我が家は平和である。
読んでいただきありがとうございました。
毎週木曜日の小説投稿にちらほらと連載するつもりです。
今日の紹介
弟、けんしん。
12歳。お猿さんのような男の子です。最近は恋やら女子のことで悩んでるみたい。
やんちゃな男の子です。