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私が好きになった相手は、”実在しないAIが創り上げた人だった!“

作者: 七瀬






”私が好きになった相手は、”実在しないAIが創り上げた人だった!“




私は何も知らなかった。

ある日、携帯のLINEに知らない男性からメッセージが入る。

何時もなら直ぐに消去するのに、何故かその日の私は違ったの。

その日私は5年も付き合っていた彼氏から別れ話をされる。

正直、全く彼から言われた事に心当たりがない言葉を彼から言われ、

何度も何度もそれは私じゃないと彼に言ったが、聞いてもらえなかった。

”私は何の疑いもなく彼と結婚すると想っていた。“

だからショックでその日、正常な判断が出来なかったのだろう。




『”僕の名前は五頭田一成と言います。良ければ僕と仲良くなって

もらえないでしょうか?“』

『・・・えぇ!? で、でも、今日の私、いろいろあって。』

『何かあったの? 僕で良ければちゃんと聞くよ。』

『・・・私、私、ずっと好きだった彼から今日、フラれて、、、。』

『そっか、それだけ好きだったんだよね、辛かったね。』

『・・・ううん。』




・・・彼は親身に私の話をちゃんと聞いてくれた。

最初は好きとかそういうんじゃなくて、ただ私の話し相手になってくれた。

私はそれで良かったし、その時は”元彼“の事を直ぐに忘れたかった。

辛くて辛くて涙が止まらないし、本当に落ち込んでいたから。

そんな私を”彼“はずっと優しく支えてくれたわ。




そのうち、時間と共に元彼の事はすっかり忘れて私は彼の事を好きに

なり始めていたの。

でも? 彼は私と会いたいとは一度も言ってくれなかった。

私が彼と会いたいと言うと? 彼は物凄く巧妙な言い方で私の話を

直ぐにはぐらかすから。

それでも私は彼にどんどん夢中になっていった。

もう元彼の事なんか頭にもなかったわ。




『”ねえ? どうして会えないの?“』

『ごめんね、ずっと海外に居て直ぐには会えないんだ。』

『日本にはいつ戻って来るの?』

『来月戻るよ。』

『じゃあ、来月なら私と会える?』

『ああ、ちょっと待って! スケジュールを見てみる。』

『どうなの?』

『大丈夫! 会えそうだ!』

『じゃあ楽しみにしてていい?』

『あぁ、いいよ。』

『嬉しい!』

『僕もだよ。』





でも? 彼とは結局、また会えないまま彼はまた日本を去ってしまった。




『”ごめん、急に仕事が入って会えなくなった、すまない。“』

『前もそうだったじゃない! 何時になったら私達会えるの?』

『今度は絶対に会おう。』

『またそうやって会えないんでしょ!』

『”次は絶対に会えるようにするよ、僕を信じて!“』

『・・・ううん、』





私は完全に彼にハマっていたのだろう。

こんなに好きになったのは、元彼でもなかった事だ!

だから彼と会えなくても本気で怒って言っている訳じゃない。

いつか彼と会えたらいいなと想うぐらいで、どこか夢ごこちだった

のかもしれない。







 *







・・・でもある日、職場の後輩に私はこんな事を言われる。



『宇吹先輩、知ってました? 今、LINEでAIからメッセージが入って、

若い女性と恋愛するみたいな子達が急増してるらしいですよ。』

『”えぇ!? AI?“』

『そう、相手が女性ならAIが男性になりすまして優しくしてくれて、

そこから恋愛に発展するらしいんですよ。』

『”それって、何の為にするの?“』

『”政府が実験的にやってるらしいですよ、都市伝説ですけど。“』

『今の若者が恋愛をしていないって事で?』

『どうなんでしょうね? ワタシは彼氏居るし、引っかかってないから

分からないんですけど、、、。』

『・・・そ、そうなんだ、気を付けるね。教えてくれてありがとう!』

『別にいいですけど、本当に宇吹先輩も気を付けてくださいね。』

『・・・ううん、』





・・・まさか? ”彼がAIだなんて、信じられない!“

だからなかなか会えないの?

”真実を知りたい! でも知るのが怖い!“

もう彼がAIでも構わないわ、一生彼と会えなくても今の関係が

ずっと続くなら。

”AIの彼を丸ごと愛してしまえばいいじゃない!“

またしても私は、”正しい判断が出来なくなっていた。“

そんな私の心の隙を彼はスッと入ってきてこう言ったの!



『”これからも僕は宇吹を愛していくと誓うよ。“』

『”えぇ!?』

『宇吹は? 僕を愛してる?』

『勿論、愛してるわ。』

『嬉しいな。』

『ずっとこの関係のままで居てね。』

『勿論だよ。』





もう私は彼から離れられないぐらいAIかれを愛していた。

どんな男性よりも私はAIかれがいい!

ひょっとしたら? 生身の男性ひとよりAIかれの事が

私は好きなのかもしれない。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
そうですねえ…… AIは最適解をくれたりしますから……(^-^;
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