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第1話 scene・1 彼方の青へ
会いたくて、会いたくて、会いたくて。
会いたくて、会いたくて、ただ会いたくて。
何度も何度も億万回も願えば、あなたに会えるのならば、私は果てしなく遠く数えきれないほども願い続けるでしょう。
でも、でもけっして。
もうあなたに会うことはできないのに。
ふと見かけたその背中に。
ふとすれ違ったその横顔に。
私の視界を通り過ぎる一瞬に、私の心があなたを探す。
胸に込み上げるその高揚感を、私の理性が嘲笑うように現実を突きつける。
そして心の奥底から全身に、痺れるように染み渡っていくこの痛い位の切なさを、私はあと何度味わうのだろう・・・・。
何度も何度もその度に私は思い知るのだ。
もう、決してあなたには会えないのだということを。
その事実を噛みしめる私の喉元から小刻みに震えるように発作のように悲しみが漏れ出していく。
もう、決してあなたに会えない。
けれど、けれど・・・。
あなたに会いたいのです。
・・・・・・あなたに、会いたい。