それは国であり都市
「国境を越えたのはいいものあんまり東方魔法連邦について知らないんだよね」
整備された道を歩きながら話す。
「あれほど勉強したのになんでそこは抜けてるのよ!」
幼少期に度々開催された勉強会にて国については何度か出たがこれと言って覚えていない。
「もう⋯⋯じゃあ今からもう一回説明するから今回で覚えるのよ!」
「はい!わっかりましたー!」
「まず魔法連邦は帝国の東にある国よ、帝国っていうのは私たちの故郷の“ロスト帝国“ね、それで魔法連邦は大陸の東に国土を持っていて、その大部分を海に面しているのだから海岸沿いの都市は解散で栄えてると聞いたわそしてもう一つ魔法連邦は“ダンジョン“がとても多いの特に王都にはとても広いダンジ海産があるらしいわ他にも大小それぞれ都市に一つダンジョンがあるって言われてるくらいにはダンジョンが多いの、という感じで国についてはこんな感じね」
「うん、とにかくダンジョンが多いってことはわかったよ」
「ノア都市に入ったらもう一回勉強会しましょうね」
静かな笑顔を向けながらそういう。
「は、はい」
そしてそれからも道を進んでいき数日後都市が見えてきた。
「あれが、魔法連邦の都市かぁ」
「そうね正確にいえば一つの国とも言えるわね」
国、それは固有の領土と国民によって運営される一種の組織をこう呼んでいる、ではなぜあれを都市であり国というかそれは、連邦という名が示す通り複数の国の共同体言わばそれぞれの都市が一つの国としての機能を備え持つ小さな国の集合体、そう言った理由で連邦という名がついた。
「それじゃあ都市に入りましょうか」
都市へ向かって歩いていくと城壁の一部に小さな門があったのでそこに向かう。
「おぉ嬢ちゃん達こっちから来たってことは帝国の人間か!」
「えぇ」
「そうかこいつは久々の帝国のお客さんだぁ、ぜひ我らが故郷、闘技都市“リーナ“を楽しんでいってくれよな!」
そう言って嬉々として招き入れてくれた。
「わぁ」
つい声が出るくらいには人々の声が飛び交い、建物は建ち並びとても活気にあふれる都市だったからだ、そして何より入った瞬間目に入る巨大な“闘技場“に思わず声を出す。
「じゃあノアすごいワクワクする気持ちはわかるけど一旦宿をとりましょうか」
「うん、それもそうだね流石にこの荷物で歩き回るのは疲れるしね」
「ふふ〜ん、やっとこの日が来たね!」
屋上に座りノアとユーリを見る影が一つ。
まず都市を練り歩き宿を探す。
そうして探し回って、納得のいく宿を見つける。
「さてそれじゃあお部屋はどういたしましょう?」
「そうね、ノアはどうしたい?」
「僕としてはユーリが決めるならなんでもいいよ」
「それじゃあ2人部屋を一部屋お願いします」
「あいよ!2人部屋の朝晩の食事付きでお風呂もありで10ドルになります、それでは朝と晩にお食事をお持ちします、あとお風呂は部屋にありますんで自由にお使いくださいではごゆっくり」
階段を登り3階にある2人部屋に入る。
「いや〜帝都ほどとはいえないけどいい宿だね」
「それに帝都の宿に比べて安いわ」
「それじゃあ荷物も置けたし町を観にでも⋯⋯」
そう言って扉を開けようとした時肩をガシッと掴まれる。
「ノア、言ったでしょ?お勉強するって」
「あっ」
とても強く肩を掴む手、もしこの場から離れようものなら肩が外れるであろう。
「はい⋯⋯」
扉から離れ部屋の中心に正座する。
「よろしい」
それから夜になり夕食が届けられるまでの間勉強会が続いたのだった。




