えらいことになってるな〜
爆発の起こった方向にダッシュで向かいながらユーリとダンジョンでの話をする。
決して呑気などではなく、本当に走って着くには長い距離だから仕方なく⋯⋯ね?
「ユーリの班は今どこまで着いてたの?」
「私のところの班はもう8層のエントランスまでついてて、他の班が来るのを待ってたの」
「それにしても、特別転入生だけど、班長になるなんてやっぱりすごいねぇ〜」
「ありがとう、でもこれもナグサさんからの試練だからそこまですごいといていいかわわからないけど⋯⋯」
「そこまでの努力をしたってことはすごいと思うよ、っともうすぐだね」
「それじゃあ私は右をノアは左をお願いするわね、くれぐれも無茶はしないこと」
「りょーかい」
そこで一旦別れ、魔物の対処に向かう。
「うわ〜遠目で見えてたけど何この量?100は超えてるんじゃない?全くダンジョン初心者の僕たちには酷だよ〜、とはいえ文句を言って誰かが助けてくれるわけじゃないし、さっきとは違って落ちてないから気持ちを落ち着かせて、風の魔法!」
ノアの言った通り、落ち着いて魔法放ったため先程より威力などは下がったかもしれないが、軌道などが完全に制御された魔法は敵を風で吹き飛ばしていく。
「これで正面はオッケーかな、じゃあ次は右側をっと、と思ったけど⋯⋯うん大丈夫そうだねそれなら左側を」
決してユーリが刀を振るった時に起きる衝撃で大半がノックアウトしてたとかそんなことはない、うん⋯⋯。
「ていうかあそこやけに魔物が固まってるな、となるともう1人の落ちた人がいるのかな〜、それなら魔法バンバン打つわけにもいかないしなぁ、仕方ないあんまり無茶はするなって言われたんだけど、実験の時間だ!」
人生で初めて言葉、一度は言ってみたかったことに胸でガッツポーズしつつ、テスラから教わった魔法制御に意識を割きながらも放つ。
「どうせなら、この言葉の乗っていた本の“鉄の船“のエンジン?とかいうのを再現してみたいよなぁ、確か物体の後ろから火が出てるイメージだったから、まず土の魔法で岩石を作って〜、風の魔法で浮かして〜、後ろから火を付けて、風で火ごと岩石を飛ばす!」
即席の火、風、土の魔法で作られた魔法を放つ。
ノア曰く、宇宙を駆ける鉄船に登場する、鉄の船を再現したらしい魔法の塊は左側に残っていた敵に激突し止まることを知らぬ勢いで突き進む、ついでと言わんばかりに火を撒き散らしながら。
「なんか、なんか、なぁ想像してたのと違うというか⋯⋯、ていうか落ちてきたもう1人はどこに?一応逸れるように制御したつもりだけど」
敵が密集していたあたりを見てみると、土煙の中に魔物とは違う人の影が見えた。
「あっ!よかった!大丈夫ですかー!!」
無事?なことに安心して、急いで近寄る。
「ちっ、たっく、誰だよあんな魔法飛ばしたの、魔法で防がなかったら危うくトランクが消し飛ぶところだったぞ、中には貴重な⋯⋯」
「ベリー先輩?」
「うわっ!?って君はノアくん?どうしてここに?」
「僕は、恐らく魔物の特性によってここに落ちてきんです、多分先輩もそうなんじゃないかと?」
「なるほど、そうだったんだね、他には誰かいるのかい?」
「あぁ、それならユーリがあっちに」
って、うわぁもう魔物があらかた気絶してるよ、すごいを超えてもはや怖いまである、いやすごいんだけど、あっ最後の一匹が倒れた、それなら位置は知らせたほうがいいよね。
「おーい!ユーリこっちだよ!」
「ノアくん、ここに倒れてる魔物って」
「だいたいユーリが倒すか気絶させてますね」
「おっおう、さすがというべきか⋯⋯」
「ノア、ともう1人はベリー先輩だったんですね、大丈夫でしたか?」
「ノアくんが周りの魔物を倒してくれてね、ユーリさんもありがとう」
「いえ、それにしても私の考察が外れましたね」
「考察?」
「えぇ、魔物の特性は強力なものが多いでも他人に作用する特性でしかも床の、物質の一時空洞化、それとこの広大な地下空間の形成、ダンジョンコアを保有していたとしても強力だから、条件をつけることで私たちをここへ落としたのかなと、最初は私とノアの2人だったから、初めてこのダンジョンに入った“生徒“を条件にしているのかと思ったけど、もう1人いる時点で違うと思っていたのが、ベリー先輩がいたことで確信にかわりました」
「となると、身長とか年齢とかの生物的な条件設定とか?僕たちの身長もユーリが少し高いだけでだいたい同じだし」
「それなら他にも該当する生徒はいるんじゃないかしら、それに13センチを少しというのは⋯⋯」
「13センチは少しだよ!すぐ抜かせる身長差なんだから!」
「はいはい、頑張ってノア!それはそれとして条件がないということはないはず、特性を介して実質的な魔法の行使を行ったわけだし」
「でも、魔物が絶対魔法を使えないわけじゃないんでしょ?それならありえないこともないんじゃない?」
「いえここにいたのは“牛系統“の魔物だから、その親、ダンジョンボスも牛系統ってことは確定だと思う、しかも道中戦った魔物も物理特化の魔物ばかりだったから、特性の条件は確実にあると思う」
「なら⋯⋯」
「はーい、2人とも一旦ストップ考察もいいけどまずは脱出を優先しないと」
「確かにそうですね、気絶に留めた魔物達が起きてきても面倒ですし」
「じゃああからさまにボスのいそうなあの闘技場に行きますか」
「そうね」
「はい、それじゃあしゅっぱ〜つ」
設定の都合上、西暦等を変更します正確には約498年だったものを998年にします。
過去のノリで始めた自分に説教しておきます、以後気をつけていきます。




