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おさらいしましょ

王太子と王弟は王に呼ばれたと城へ戻り、ヘリオスとレティシアのみとなった。




『ことの次第は先程申し上げた内容が全てではあります。

おそらくレティシア様も転生者であり、私も転生者ではと思われているのではないでしょうか?』


『はい…先程のセリフ…ゲーム冒頭の…』


『そうです。懐かしいですね。あのゲームは各スキルをめっちゃ極めました。図書館とか行って調べたりして大変でしたけどね…。運営もなかなか聞かない染色や刺繍を調べたものだと感心しました』

ーーーーやはり推しは王太子様ですね?



レティシアは顔を真っ赤にして

『…はい…王太子推しでやり直ししたりしてやり込みました』



ヘリオスはふふ、と、笑い遠い目をすると


『私が転生した時にいくら思い出してもヘリオスというキャラクターはいなかったと把握しています。そして針子という職業、設定も。』


確かにゲーム内でヘリオスというキャラクターはいなかったし、針子という職業もなかったはずだ。

ゲームだと基本王国では分業制だった。

だから、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()いなかった。



『きっと、この世界はゲームに似てるけどちょっと違う世界。なのだと思います。


だからこの世界のアマリエさんは物作りができなかったんです』

ーーーーゲーム知識があっても手芸経験ないとできない課題ばかりですからね。



確かに、ゲームで出てきた課題の内容を把握すれば楽勝かも知れないがボタンひとつ押しただけ、タップしただけでスキルアップしたり完成品がでてきたりするわけではない。

ゲーム内でもその辺りまでは細かくなかったから画面をくるくる回しても実際には刺繍はできない。


『そこをカバーするためにうちの子が必要だったなんて…誰が言い出したにせよ、本当に…』



ヘリオスの顔はとてつもなく恐ろしい顔をしていた。
















『まぁ、何を言っても後の祭りですね。

レティシア様の疑問で私に答えられるのはこのくらいでしょうか。あとは王太子にでもお伺いしてください。』

ーーーー私はこれから葬儀の準備をいたします。レティシア様も良ければ御参列、お待ちしております。




そうして、ヘリオスは花園の奥へと消えていった。




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