表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

心ここに在らずの怒涛の展開

針子達を謁見室に置いたまま移動された部屋は裁判室で

王弟から預かった資料を読み終わった王は発端から今までをつぶさに精査、確認をしたあと


三貴族は当主とその妻。

男爵令嬢は令嬢と両親。

その全てを公開処刑とした。


三貴族の子供達や他の親戚は国外追放。


それ以外の対立派閥の面々も手を貸したとして爵位剥奪から名誉貴族になったりと粛々と王は断罪をしていった。


王太子妃選抜に残っていた他の5人は対立派閥の貴族がいたり、でっちあげた罪を黙ってやる代わりに課題をこなせ。と命令をしたと針子からの陳情があったため王太子妃候補はレティシアのみとなった。
















あれよあれよと色々なことが終わり、気づけばレティシアは庭の花を王太子と見ていた。



『…あれ?』


『どうした?シア?』


レティシアの愛称である。お茶を共にした時だって一度も呼ばれたことのない名である。


王太子のマントを羽織ったまま王太子に庇われ怒涛の数時間だったような気がする。



『シア…今まで何もせずすまなかった…

ヘリオスが証拠集めをしている間奴等に勘付かれてシアに手を出される訳にはいかないと自らを戒めていたのだが…』

ーーー今は、何をしても許される。



手の甲に口づけをし、肩を抱き締める。



幸せすぎてこのまま何も考えずにいたいが疑問も残る…。



聞きたいことは色々ある。


男爵令嬢は転生者なのにこのような凶行に及んだのか。

転生者といえどそれなりの知識はあるだろう

なぜそれが活かされなかったのか。

ヘリオスは転生者なのか。

あと、アレは…



『あらあら、王太子様ったら。まだ正式な婚約も決定してるわけではないのですから。』

ーーーーあまりがっつきすぎると嫌われますよ。


庭の花の間からまぶたを腫らしたヘリオスが顔を出した。

王弟のアンドルーと共に。


『レティシア様は今回の事件に疑問を残しておいででしょうし。いっしょにおさらいしましょうか。』



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ