いじわる妹といじわる継母にいじめられ続けた心優しい姉、二人の姦計により王太子から婚約破棄され、亡き母をバカにされ激怒しある魔法によっての復讐を決意した。
「あらあら、こんなところにまだゴミが」
「こちらも汚れていますわお母さま」
「はやく掃除しなさいよ!」
私はいつも母違いの妹と、そして継母にいじめられてました。
私の母は私が生まれてすぐ亡くなり、父は投資に失敗して爵位のみのこった貧乏侯爵、その補填のために多大な持参金つきで後妻にきた継母に頭が上がりません。
妹は母の連れ子です。でもそのお金によって確かに父は助かったのですから、私も従うしかないのです。
いつもいつも私は使用人として扱われ、罵倒され、作った料理はそのまま捨てられ、掃除したところは汚れているといつも難癖をつけられました。
それもお父様のためとおもって耐えてきましたが……。
「舞踏会にはお前はつれていけないよ。お前みたいな使用人が! お前の母親ってやつも馬鹿だね、死んじまったら元も子もない、体が弱いって? お前も母親みたいにころっと死んだらいいのに」
「お姉さま、社交界デビューなんて夢のまた夢ですわね! あはは、お母さまの言う通り、お姉さまなんて消えちゃえばいいのに!あんたの母親って魔女だったらしいのにぽっくり死ぬなんてねぇあはは」
クスクスと妹と継母が笑いながら言ったこの一言が私の怒りを生んだのです。
亡き母を馬鹿にしたのは許せませんでした……。
さすがの父も私を社交界デビューさせないのはまずいとふんだようで、あの二人にはだまって支度はしてくれました。
そして社交界デビューをした私はそこで王太子殿下に見初められ、婚約をすることになったのです。
これでめでたしめでたし? いいえあの継母と妹ががそれを普通にみているはずがなく。
ええ、私の知らないうちに私の悪口を言いふらし、それを真に受けた陛下が私と王太子殿下の婚約を破棄させました。
ここまでするとは思いませんでした。
そして私はある魔法を使って二人に復讐をすることにしたのです。
「……なんであたしがこんな!」
「お姉さま、許して、私が悪かったです!」
「……あら、その心にふさわしい姿ですこと」
私はにっこりと二人に笑いかけました。私の母の家に伝わる魔法、それをかけてあげました。
さすがにここまでするつもりはなかったのですが。
「あたし、あたしはカエルが大嫌いなんだよ。どうしてあたしがカエルに!」
「どうして私がクモにお姉さま元にもどしてえええ!」
私はにっこりと笑って口を利くカエルとクモに、もう少ししたら自我もなくなりますわと笑いかけました。
ゲコゲコと鳴くカエルと、そしてあたりを徘徊するクモ。そういえばカエルがでてくるたびに大声をあげて逃げ回ってましたわね、そして蜘蛛がでてくるたびに私を叩きましたわよね。義理の妹よ。
大丈夫、この魔法は自分が一番大嫌いなものに半年ほど姿を変えるだけ、何もしなければ元に戻ります。
なにもしなければ……ね。
私は二人をかごに入れました。
そうですわねえ、口もきけなくなったカエルとクモ、どこにおいてあげましょう。
半年後、もし元に戻ったとしても正気でいられますでしょうか。
これは魔女といわれたわが母の家に伝わった魔法、そして私はこれは一生涯使わないつもりでした。
でもここまでさせたのはあなた方が悪いんですよ?
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姉のせいで婚約破棄されました。外面がいい腹違いの姉に馬鹿にされ続けた人生でした。そばかすだっていいじゃない、くるくる天パーで何が悪いんですか?見かけがすべてのバカ姉に復讐した方法とは
ずるい姉シリーズアップしましたよろしければあわせてよろしくお願いいたします
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