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計画
「ホントに待っとるとは」
少しだけ早足で外に出れば、俺の事を見ていたかのようにバッと顔を上げてこっちを見る。
「あっ、先輩〜!」
柊がしっぽを振って駆けてくる。
いや、実際にしっぽが生えてるわけじゃないけど。
どうも犬を連想してしまう。大型犬だ。
「待ってましたよ〜、さっ、行きましょう!」
柊が俺の手を握って引っ張って強引に歩く。
思ったよりも力が強くってつんのめる。
「はぁ?行くって?」
「そりゃ、無計画に旅なんて出来ませんし計画たてにですよ!」
後ろ歩きでエッヘンとニッコニコしながら言うけれど、「お金の事全く考えてなかったくせに?」
と、言えば。
「……さっ、行きましょーう!」
誤魔化しやがる。
わがままな妹がいるとこんな感じなのかもな。




