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考え無しの深い思慮  作者: 新規四季


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2/5

「京都?行ってらっしゃい、気をつけてな」

「違いマース!私ひとりでじゃありませーん!」

分かってるよ鬱陶しい。ふざけた言い方しやがって。

「なに、親御さんとか。いい家族旅行になりそうじゃないか」

「まあ、将来的に見たら家族旅行とも言えなくないですねー。あっ!新婚旅行か!」

お互いに都合のいい話にしてるな。全く噛み合ってない。でも、乗らない。

「へぇーお前彼氏いたのか」

「何言ってんすか先輩、居ないに決まってるじゃないですか」

ドヤッ、じゃねーよ。えええ、彼氏いないの自慢されちゃった?何の自慢なの?

……結局話乗って小説畳んじゃったじゃん。

「お前このあと授業は?」

「梓って呼んで欲しい」

汐らしく上目遣いで見やるな気持ち悪い。

「俺次授業なんだわ、どーする?」

「えっ?結婚ですか?」

「うん、違うからね。文の脈絡感じ取ろっか大学生」

「名前はぐらかさないでくださいよお。ちな、今日二限で終わりです!」

ビシッと敬礼した梓を置いて歩き出す。

「なら、サヨナラ」

「いや待ってますって、ここで待ってますからねー!?」

周りの目が痛い。もう慣れっこ……な訳無くて、嫉妬の視線が痛い。確かに見た目はいいがアグレッシブ過ぎるだろう。

退屈はしないが疲れるんだよなあ。

チラリと振り返ってみれば椅子に座ってゲームやってるし本当に待つ気か。

はぁ、授業早く終わんねぇかな。


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