自称変人熱狂する
バトル開始の合図と共に理仁は上着を脱ぎ髪を後ろの纏め縛り
「独活武器の使用は」
「父さんが可哀そうだから使わないよ」
「フッ我が身此れ生涯の集大成武器使うに値せず」
「ハッ随分と決めるね」
独活は何時もと違う理仁を強がりと侮る
縁側で視聴しているガウスはにやけ
「文言隠蔽ね。全力の理仁さん出せない独活さん実に面白い」
怜奈はガウスに
「理仁さんは林の技を使えるのですか?」
ガウスは頷き
「玄さんの直弟子だよ。独活さんの扱いを巡り」
「意見の対立から破門されて封印してたけどね」
怜奈は頷き
「独活さんはただでさえ強すぎて全力出せませんし」
「武器は自ら封じた。理仁さん相手だと感情的になり」
ガウスはにやにやと・・・・
コロシアム
玄と瑠璃も目を輝かしてみている
瑠璃は夢うつつで・・・
「ワイルドな理仁さんあぁ~」
「父さん有難う」
「独活は理仁相手では感情的になり得意の受け流しの成功率低くなる」
玄は瑠璃の発言に頷きつつ
「独活は理仁が俺の直弟子だと知らんだろうし」
「独活は魔道で何と無く林の技使っているのでしょうね」
だから理仁の文言隠蔽に気が付いていない・・・
瑠璃はうっとりとそして熱い眼差しで理仁を見つめ話す
「<我風 穿>」
式を使い刹那に黒き風を作り出し纏い螺旋機構に・・・
ニヤリとワイルドに嗤い理仁は独活に突進
「<氷よ盾に>」
独活は輝く美しき盾を作り出し真っ向から受ける
両者の風と氷激突し轟音が響き
独活は思う
ガウス君の概念を取り入れ式で術式化し使うか・・・
美しき盾は穿たれ砕けてキラキラと両者を包み美しく舞う
「捕縛」
付け焼刃だ!!
独活の指示の元に光は踊り輝き理仁を襲う
「独活。流石だな砕かれた様に見せかけ氷を散らばせ」
観客は美しき光景に目を奪われ・・・・
「炎糸 寡欲」
理仁は笑い式に命じる
刹那黒い糸が理仁を覆い
光は儚く美しく散り消え
「すげええ此れがブラックサン」
「黒き太陽今だ健在だぁぁ」
悠然と構える理仁に賛辞を贈る
「父さん気前がいいねぇ」
「子が孫が幸せを詠い笑う世界」
「気前が良くもなる!!」
二人は笑いあう・・・・
観客は正人は熱狂しコロシアムは興奮の坩堝と化す
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