蒼輝、能力の判明
え、何?プロローグいらなかったんじゃないかって?
雰囲気出ませんでした?
紫と妹紅が家に着くと・・・・・・
兄の尻尾に抱きついて眠る藍の姿があった!
「あ~!私の特等席が取られた~」
「まあまあ、許せ妹紅。久しぶりの再会なんだからさ」
横には差していた刀が置いてあり、手に瓢箪を持ち酒を飲んでいる。・・・ちびちびと。
「久しぶりって・・・何年会っていないのよ」
「ん~。かれこれ千年位かなぁ」
「はぁ!!」
思わず素が出た紫だった。
藍は寂しがりである。そのため、人間にまで化けてまで都に入っていったのだ。
「いや~、藍ももう一人で生きていける力があったからね。修行と言う名の旅に出たんだよ」
「なんの修行をしていたのかしら」
「ん?能力の制御の修行さ」
「あら、能力持ちだったの?どんな能力?」
「僕の能力は『原子を司る程度の能力』」
「原、子?」
「そう。全ての物質は原子から出来ている」
「・・・つまり、どういうこと?」
「僕は何でも作れたり消したり出来るって訳さ。この刀もこの能力で作ったんだ」
驚異的な能力であると、蒼輝自身も分かっている。
ーーーこの能力のために捨てられた。
この能力のために嫌われた。
味方はいつも藍しかいなかった。
「・・・・・・・・・え・・・・・・ね・・・え・・・・・・ねえってば!」
「ん?・・・あぁ、悪い。ちょっと色々思い出してな」
「なーなー、私も話に混ぜてくれよ」
ここぞとばかりに妹紅が乱入する。
「悪い悪い。座るか?」
蒼輝はそうやってあぐらをかいている上を指す。
「え・・・う、うん」
顔を赤くしながらもちょこんと座る妹紅。
で、頭を撫でる蒼輝。
で、さらに顔を赤くする妹紅。
ーーー・・・・・・何がしたいのかしら?
理解に苦しむ紫だった。
「え、いやぁ。こうすると妹紅の機嫌がよくなるからな。何故か知らないけど」
「どうしたの?いきなり」
「顔に出てたからさ」
「鈍感?」
「よく言われる」
はぁ、何が鈍感なんだかさっぱりなんだかな。と呟く蒼輝。
「まぁいいや。今日は疲れたし、泊まってっていいか?」
「いいわよ別に。とは言っても藍は無理やり泊まらせていくでしょうね」
「?よく分かんないくどいいや。・・・ほら藍!起きろ、離れろ。僕が寝にくいよ」
「・・・お兄ぃちゃん・・・・・・いやだよぅ~・・・・・・スゥ」
「はぁ・・・妹紅はどいt「・・・スゥ」って寝てるし」
「・・・・・・大変そうね」
「・・・クゥ」
「って寝てるし」
ーーー藍はいいわよね
一瞬そう思った紫の心は誰も知らない。
キャラ設定
蒼輝:鈍感、超鈍感。好きって言われても(たぶん)気づかない。
藍:お兄ちゃん大好き!世に言うブラコン。
これからも何個か紹介していきますね。