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最終話 「また明日……それぞれの明日」

式典に出るユウタ達、遂にクライマックス!

時は三週間が経ちユウタ達はクローズワールドのマリア城の式典に出席した。

式には幾つもの国の代表者や大戦で生き残った人達に、下町の人達も含め城から下町まで屋台やパレードで盛り上がっていた。

「うわぁ〜〜〜!」

その光景を見て大声を挙げる少女、なるみだった。

「凄い盛り上がりだね!」

しおんも一緒に眺めていた。

「しおんちゃん!あずさちゃん!一緒に下町に行こうよ〜〜!」

なるみは二人を呼ぶと下町に向かって走り出した。

「待ってよ〜」

「なるみは元気が一番にあるね」

しおんとあずさはなるみの後を追って走り出した。

「俺達も行くか」

「そうだな!ジーミ、俺たちも行くぞ!」

「待って下さいよ〜かずしさん!しゅんすけさん!」

三人も下町に向かって走り出す。

「私達は城の中に行きましょう!」

「そうだな、暫く休みたいし」

「早くご馳走も戴きたいですしね!」

マリにシマル、リーは反対に城の方へ行く。

しかし何も動かなかった二人組がいた。

「ユウタはどうするの?」

ミキはユウタに話しかけた。

「わからない……」

「まだあの時のことを考えているの?」

「あぁ……」




三週間前の出来事

クロエから衝撃的な説明をしていた時の事だった。

「何で来れないんだよ?」

ユウタは力強くいうがサキは落ち着いた状態で言う

「力の歪みです……」

「歪み?」

かずしが入り込むが、サキは話を続けた。

「母さんが暫くの間、この世界と空間を繋げていました。しかし、カオスはあの時に引き起こしたクローズワールド全体に起こしたのと、王の間でやった次元空間のせいで、繋げていた空間に支障を与えてしまいました。」

「だから、それを再び直すために時間をかけてやらないといけないんだ。」

クロエはサキの前に立って言った。

「それじゃ学校はどうするの?」

しおんは言うと

「学校は"転校"ということにします。」

サキは言った。

「つまり最高で"二回"しか空間を通れないってことよな?」

「そう、つまり式典に行って帰ってくるしかないんだ。シャーリはコレから国に戻らなければならないし、俺も騎士団に戻らないといかないしな」

「…………そうか」




「仕方ないよシャーリ姫だって、この世界では一国の"姫"なんだから」

「そうなると、お前ともお別れになるな…」

「そうだね、長いって言うか短いて言うかわかんないね……それよりも、そろそろ式が始まるから城に行こう!」

ミキはユウタの手を握り引き、城に向かった。



城の客間には沢山の人が集まっていた。

その真ん中には、ユウタ達が全員集まった。

「それでは、戦いに勝ち取った者達に敬意を払い、シャーリ姫から一言頂きたい」

司会を勤めていたシュバルトが言うと、客間から王の間まで続く階段から白く輝かしくドレスを着た少女、サキが階段から降りてくる。

「皆さん、今までいくつもの戦いに乗り切りココまで本当にありがとうございました。もう少しで皆さんとはお別れしないといけませんが………」

「サキ…」

ユウタ達が見たのは、言葉が最後まで言えずに止まり、涙が止まることの見えないサキの姿だったが、力を振り絞り続けた。

「私は、皆さんの事は絶対に……絶対忘れません!……だって、私にとって皆さんは………最高の"友達"ですから!!」

言い切ったサキはユウタ達に頭を下げた。

そして客間から拍手の盛栄が城から下町まで響き渡った。



式典が終わり、ユウタやサキ達は城の近くの広場にいた

「ユウタ、これでお別れだな」

「ジュンさん、グランさん!お世話になりました」

「元気でな!」

ジュンが差し伸べるとユウタも伸ばし握手をする。

「しおんちゃん!元気でね!」

「マリ!絶対に忘れないから」

ユウタはクロエとソラに向く。

「クロエ、ソラをよろしくな!」

「お前は俺の保護者か!?」

ソラが突っ込む

「心配するな。ソラは1人でも大丈夫だ」

「なら良いか」

ユウタは次にサキに向く。

「サキ……俺の方こそありがとうな!俺も絶対に忘れないからな」

「ユウタさん………はいっ!」

ユウタの行き先に空間が生まれる。

「それじゃ、帰るか」

ユウタが空間に向かうと

「そうね!」

「えっ?」

ユウタは返事をしてきた方に向くと、そこには荷物の支度を整えて空間の前に立ってた少女…ミキだった。

「何でミキが?」

「私もあっちの世界に住むから」

「住むって?」

「"親戚"でしょ?だから一緒にいたら迷惑?」

ミキが言うとユウタはため息を吐く

「迷惑じゃないよ。よろしくなミキ」

「うん!」

「それじゃお先に!」

しゅんすけが先に空間に入ると

「元気でな!」

「バイバーイ!」

「さようなら!」

かずしになるみ、しおんも空間に入った。

「私も行くよ」

ミキも空間に入る

ユウタも空間に入る前にかずし達のとユウタのトランサーを置く

「それじゃあな!」

「さようなら……ユウタさん」

サキがいうとユウタは拳を握り親指を立てサキに向かって突き出す

「さようならじゃ無いさ!」

「……はいっ!」

サキの返事を聞いたユウタは空間に入り、空間は段々消えていった。



空間を抜け、ユウタの家に出てきたユウタ達も空間が消えていくのを見続ける。

「ユウタ!」

ミキはユウタを呼ぶと、ユウタは微笑みを出して言った。

「走るぞ!!」ユウタを先頭にミキやかずし達は走り出した。

ユウタ達「俺たちは、まだ終わらない!」

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