第二十四話 「舞い降りる翼」
しおん達に勝ち目はあるのか?
ユウタは間に合うのか?
大戦が始まり、戦況はそれあまり今は変化しなかった。お互い五分五分の戦いだった。反乱軍の軍艦は敵の飛行部隊により四分の一位撃墜され、敵の機械兵も幾つか撃破している。
その戦場から少し離れた所から激しく戦闘がおこなっていた。
しおんにかずし、しゅんすけ、なるみ、マリ、シマル、リー、クロエ、ジーミ、あずさ、シュバルト、サキは黒騎士とミラと交戦していた。
数はしおん達が有利だったが戦況はしおん達が苦戦状態だった。
必死に応戦していたが、二人にはほとんど効果は無かった。
「こいつら強すぎる!」
「クロエ、何か策は無いのか?」
「ムチャを言わんでくれ、ミラはともかくあの黒騎士は断然に桁違いの強さだ」
クロエはコッチが不利な状況だと理解している。
「シュバルトさん、あの黒騎士は何なの?」
ジーミはシュバルトに聞く。
「あれは昔、暗黒時代に呼ばれる闇の帝王の一番の使い手だったと言われた。言わば闇の最強の騎士」
「だったら、どうやって昔の人は倒したの!?」
なるみが割り込んだ。
「それは、倒す事が出来ずに封印したんだ。」
「封印?」
「そう、奴を力の鎧と肉体に分けてお互いに封印したんだ。その後肉体は自然に消滅したけど、鎧は厳重に遺跡に閉じ込めた。」
シュバルトの説明が終わる。
「そうか、あの巻物はそういことだったんだね」
マリは理解した。
「たがら巻物ごとを消滅させるつもりだったが、カオスに築かれたんだ」
クロエは言う。
「でも肉体は?」シマルはそっちに疑問を感じるがシュバルトが返す
「肉体は実は誰でも良いんだ、最終的には鎧によって力に侵食していくから、鎧を纏う器さえあれば良いんだ。」
その説明にマリは築いた。
「だから、ソラの封印した箱を彼女が拾ったんだ!」
「だったらアイツの正体は……」
クロエは黒騎士を見る
黒騎士は剣を地面に刺した。
[グランドサーベル]
黒騎士は唱えると地面から土でできた剣が次々にしおんに襲う。
しおんは上空にクロエは瞬時に離れるが遅れた皆は次々と攻撃をくらう。攻撃が収まると倒れ込んでいく。
「こんなのどうやって倒すのよ」
しおんは上空から少し距離を離す
「このまま続けたら、皆が保たない。」
クロエは皆の状況を見た。するとクロエに幾つかの鞭が襲うがクロエは防御の態勢って防ぐ。
「くっ………!防ぐだけで精一杯だなんて、攻撃が強すぎる。カオスはミラに何をしたんだ!?」
「敵は排除………敵は排除……」
ミラは繰り返して言ってクロエに攻撃を続ける。
「クロエっ!」
しおんは叫ぶが
「しおんさん!前!!」
あずさはしおんに言い、しおんは前を見るとそれは次の技を出す態勢の黒騎士の姿だった。[スラッシュトルネード]しおんは両手の武器を重ねて大きく一振りする、そして黒騎士に向かって竜巻を放つ。
[ダークリベリオン]
黒騎士が放つ攻撃はしおんの攻撃を簡単に吹き飛ばし、攻撃はしおんに向かった。
「こんなの!」
しおんは攻撃を武器で防ぐが武器は軽々く刃が砕けた。次の瞬間、黒騎士はしおんの目の前まで飛んでしおんの腹部に大きく蹴りを喰らわされ、より高く宙に舞う。
[ナイフブーメラン]
黒騎士は小さなナイフを2つ取り出し回転し、しおんに投げ飛ばした。
しおんは体勢を直すと死角から回転したナイフが襲ってくる。
防ぐ事が出来ないしおんは避けるも出来ない距離まできていた。
(私はもうダメなの……ユウタ君……)
かずしの顔の前にレーダーが写し出てきた。
「機影が一つ?でもコレ、人か?……速い!?」
するとミラはきずいたのか、攻撃を止めある方向の上空に振り向く。
そこから二つのビーム攻撃がしおんに襲うナイフを破壊した。
流石に黒騎士め上空を見る。そして、空から一人の少年が黒騎士に向かって剣を振り下ろす。
黒騎士は間合いを離れ攻撃を避ける。
皆はその光景に一人の少年に見つめていた。
鋭く真っ直ぐな剣に両腕に小型のシールド。
背中に展開する翼に似たアーム、青く輝く瞳。
「ゴメン………遅くなったよ。大丈夫か?」
少年はしおんにゆっくり振り向いた。
「ユ………ユウタ…君?」
少年はユウタだった。
「相変わらず遅いんだよ!」
クロエはユウタに言った。
「えっ!?クロエ?」
ユウタはクロエを二度見するがすぐ黒騎士に向き直す。
「この二人は俺がやる。しおんとクロエは皆を連れて離れて」
「でっ……でも?」
「大丈夫、すぐに戻るよ」
ユウタは黒騎士に向かい飛ぶ。
二人の攻撃はすれ違い激しく向かい合う。
「敵は排除!」
ミラはユウタに攻撃を始める。
「ミキっ!」
ユウタは攻撃を避ける続けミラに接近する
(物理的な攻撃はダメだから、これなら)
ユウタは片手の剣をしまい手のひらにあらゆる方向から風が集まってくる。
「あの技は!?」
マリは一番にそれを目に入った。
「くらえっ![螺旋弾]」
集まってくる風は段々と丸く小さなボール型になりミラの腹部に命中する
「戻ってこいっ!ミキーーーーっ!!」
ミラに取り込んでた闇の結晶は砕け散る。
そして、ミラの姿はミキへと変化する。
ミキは気を失っていたが、段々目を開いていく。
「うっ………ここは?」
「良かった、目を覚ましたのか?」
「あれ?ソラ………なんか久し振りみたいだね」
「呑気だな〜〜でも良かった」
ユウタはミキを抱きしめた。
「俺はもうソラじゃないよ」
「えっ?なら、記憶が!」
「話は後だ」
ユウタとミキは黒騎士に向いた。黒騎士は今まで以上に力を溜めていた
「やろ!えっと……」
「ユウタだよ」
「うんっ!ユウタ君!!」
ユウタとミキは一つの剣を握った。
剣はあらゆる所から光が集まっていく。
[シャイニング・ブラスターーー!!」
光を集めた攻撃を黒騎士に放つ。
「ダークネス・ブラスト]
黒騎士の放つ攻撃はお互いにぶつかり合うが、ユウタ達の攻撃はそれを押し返し黒騎士に命中する。
「「いっけーーーーー!!」」
二人のいきようは黒騎士の鎧を完全破壊をする
その姿はユウタにそっくだった少年……ソラだった。
ソラは意識がないまま倒れる。
「やったのか……」
ユウタはミキを見る
「やったのね…」
ミキもユウタを見る
「「やった〜〜〜!!」」
二人は喜びまた抱きしめたが………
「ミキっ!」ユウタはミキを押し倒し違う方向からきた攻撃を防ぐが押し返せず、そのまま大きく飛ばされた。
「ユウタ!くっ!」
クロエ達は突然地面に貼りついた。
「なにこれ……」
「これは……まさか!?」
ミキはこの現象を理解した。これを出来るのはただあの人物しかいなかった。
「困ったもんだ。ここまで邪魔をされるのは」
「貴様は………?」
ユウタ達はある人物に目を行った
「貴様は………カオス!!」
クロエはそう叫んだ。
「君は俺を騙したと思っていたようだが、実に無意味だ。」
「にい……さん」
サキはカオスに言った。
「やぁ〜〜シャーリ、久し振りだな」
カオスはサキに近づきサキの襟を掴み上に持ち上げた。
「うっ………あぁぁーーあ!!」
「苦しいだろ普通の重力の五倍に引っ張られるのは」
サキは苦し続けていた。
「カオスっ!」
ユウタはカオスの魔法現象にかかっていなかった。
[ツインブラスト]
ユウタは両肩にビーム砲をのせて攻撃したが、カオスはそれを切り払う。ユウタはカオスが持っていた剣に目をいった。
それは、黒騎士のソラが使っていた剣だった。
「こいつの本当の使い方を貴様らは知らない」
カオスはそう言うと剣を天に向く。
するとカオスを上空中心に黒い雲がクローズワールドを全体に包み込んだ。
「では、行こう。シャーリ」
「待てっ!カオス!!」
「次期にまた会うさ」
そう言うとカオスはサキと共に姿を消した。
カオスより連れ去られたサキ。
皆は一時船に帰還する。そこで真実を語るクロエが言うことは?
次回第二十五話 「真実」
クロエ「これが全ての始まりだ。」