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第二十二話 「目に見る姿」

ユウタ達の行き先に待っているのは!?

ゼン達三人は戦争の準備をするため、里に向かって走っている。

「里って、どんな所なんですか?」

「楽しい所よ!言い人一杯いるから」

「へぇ〜〜〜そうなんだ。それにしても、二人とも足が速いな〜!」

ユウタはゼンとマリより少し遅れている。

「忍の皆はこんぐらいよ。師匠だってこんなの歩くのに等しいから」

(歩くのに等しい!?どんなに凄いんだよ。あの爺さんは?)

ユウタはゼンの姿を見る

「ユウタよ、お前にはコレを渡しておこう。」

ゼンはユウタに一つの幅が細長く真ん中に葉っぱのマークの布を渡した。

「これは何ですか?」

「それを額に捲くんじゃ、それがないと里に入れないし敵と判断されるぞ」

「それは便利ですね」

「もうちょっとで里に着くよ…………って」

三人は足を止めてしまう。彼らの行く先に黒い煙と爆発の音が聞こえてくる。

「そんな、里が襲撃されているなんて……」

マリはまるで悲劇を感じたような顔を出していた。

「二人とも行くぞ」

ゼンは先に走り出した。

「俺達も急ごう。マリ?」

「そうね!急ぎましょう」

マリとユウタはゼンの後を追って走り出した。



三人は何とか里に着いたがそれは里の七割が燃え尽くした光景だった。

「酷い……そんなまだ、戦争はまだなのに!」

「本格的な戦争はまだだけど、戦争はもう始まっているんだ。」爆発の中に戦闘を行っている4人の姿が見える

「あれは、バーンにリーン!?なんであいつら?」

ユウタに続いてマリも叫ぶ

「リーとシマル!二人とも無事だったんだね!」

「おぅ!マリ、元気だったか?」

リーと呼ぶ少年はマリに向かって手を大きくてを振る。

「リー、敵を目の前に呑気にやるな!死ぬぞ」

「シマルは堅いな〜〜」

バーンとリーンもユウタの姿を見る

「何故あいつがここにいる?」

「そんなの私は知らないよ!………っ!バーン上よ!!」

バーンは上を見る、すると一人の影が見える。

「土遁忍法・岩石浸破!」ゼンだった。印を組んで空中のいきよいに拳を地面に叩き込む。するとバーン達の足もとの周りから地面が沈み、硬い岩で牢屋を作り出した。

「マリ君頼むぞ」

「はいっ! 風遁忍法・風縛り」

するとバーン達は何もないのに身体が縛られている姿が見える。

「今のは何?」

ユウタはマリに質問する

「風の力で彼らをしばっているの!」

「へぇ〜〜」

ユウタはバーンに近づいた。

「バーン、なんで里を襲撃したんだ?これもカオスの命令か?」

「あぁ…そうだよ。とある里を襲撃しある物を回収しろってな」

「ある物?なにそれ」

二人の会話にリーンが入ってくる。

「それがね、私達もハッキリ分かんないの」

その言葉にみんな疑問を抱く。リーンは続けた

「なんか遺跡の地下になんかあるからって言われて、貴方には判るんじゃないの?」

「爺さん?」

ユウタはゼンを見る

「お主ら、まさかあの術式の巻物を狙っているんだ?あれは危険な物だ!」

「だから、俺達が綺麗に処分してやるんだ」

その声に六人は振り向くと、そこには片手に一つの巻物を持つギールに後ろに立っているミラの姿が見える。

ギールの片手に持っている巻物にゼンが築いた。

「お主ら、まさか封印を解いたのか!?」

「あぁ〜あれかあんなの子供遊びだな」

「先代からの封印術をこうも簡単に」

「おい!ギール、どういう事だ?それは俺達が頼まれた物だぞ!なんでおまえ等が」

「おまえ達は俺がコレを取りに行くための陽動、つまり囮だ。よくやってくれたよ」

ユウタは拳を強く握りしめた。

「ギール!お前は仲間を利用してまでカオスに従う理由はなんだ!」

ギールは不吉な笑顔を出した。

「いまのお前はユウタだな。 もうそいつらは仲間じゃ無いのさ」

「なんだと!」

ミラは武器を構え鞭の行く先は、なんとバーンとリーンの胸部を貫いた。二人の胸部からはだんだんと黒の結晶が浮き出てきた。

「待て!コレを破壊したら、こいつらは!?」

「大丈夫、まだ死なない。黙って見とけ、こいつらの正体だ」

ミラは何も表情を変えないまま、黒の結晶を砕いた。するとバーン達の姿は段々と変わっていく。しかしユウタは大きく目を開いた。

「う……嘘だろ………しゅんすけに、なるみ!………なんで!」

変わった姿はユウタと初めて飛ばされて行方知らずだった。しゅんすけとなるみだった。

「なんでこいつらが!?」

「それがこいつらの正体だ」

「お前……お前だけは!絶対に許さん!ミキだけでなく、しゅんすけ達まで!」

ユウタはいきよいよくギールに飛び込んだ。

「ユウタ君!ヤバい……意識が完全にいっている。あのままじゃ!」

するとマリの隣からもう一人向かった姿があった。

「うかつに出ると」

ギールは相手を貫く体勢をしていた。

(ヤバい……このままじゃ!)

しかし次の瞬間、ユウタは貫かれた感覚が無かった。でも前を見ると大きな人柄があった。それはなんとユウタを庇い胸を貫かれていたゼンの姿があった。「慌てていくと守りたい者も守れないぞ」

「じい………さん…そんな!」

ユウタは涙を流し始める。

「無くでない、わしもじきにこうなることも分かっていた。」

ゼンはユウタの頭の上に手をそっと手を載せた

「わしの力を少し、お主に渡そう……」

ユウタの体から光がながり込んでいく。

「ユウタ………今まで……楽しかったぞ……」

ゼンの懐から小さな箱が落ち、ミラがそれを拾う。

「これも貰っとく」

ゼンは力尽きたように倒れ瞳を閉じた。

「ゼン様!」

マリ達がゼンに寄り、何回も呼びかけるが少しの変化は無かった。

「では次は戦争で会おう」ギールとミラはそのまま姿を消した。

ユウタはマリに一つ小さな端末を手に渡した。

「なにこれ?」

「通信機だ。これで仲間と連絡ができる。」

ユウタは里の出口に向かって歩き始める。

「待って!ユウタ君はどうするの?」

「俺はもっと修行して強くなる。」

それを最後にユウタは走り去った。






マリは通信機で何とか救援が来た。それはグランが乗るグランベースだった。

しゅんすけ達がタンカーで運ばれた。

「まさかしゅんすけ達がバーンだなんて、くそっ!」

そして、しおんはマリと話をしていた。

「なら、ユウタは生きていたんだね!」

「えぇ……でも」

「分かっているよ。あなたのせいじゃないから」

「ねぇ〜しおんさん」

「なに?」

「私たちもこの船に乗せて!」

「良いよ!宜しく!!」

「宜しく!しおんさん」

サキは里の入り口に立っていた。

「彼は必ず帰ってきます。ですから……」

サキは入り口前にユウタのトランサーを置いてその場を去った。





「ギール、よくやった」

「たいしたことはない」

「なら、これから彼を目覚めさせるか。これで我らの勝利は確定だ」





開戦まで残り 20日

時は経ち遂に第一次クローズ大戦が始まる。

敵の軍勢に立ち向かうかずし達は勝てるのか?


次回第二十三話 「開戦」


皆 「絶対に勝つ!!」

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