第二十一話 「宣戦布告」
遂にサキ達が行動を起こす!
ユウタがゼンの弟子になって一週間の時が経った。最初の修行は五メートルぐらいの幅のある川を飛び越える修行をやっている。
「良いか?足に気を溜めて、一気に飛び込むイメージをするのじゃ!」
「はいっ!」(言うのは簡単みいただけど、実際はきついな〜)
ユウタはゆっくりと深呼吸をする。そして足に気を集中をする。
「いっけええぇぇーー!」
ユウタは大声と共に飛び上がった。
(頼む、届け……)
すると、ユウタは止まる事も無く飛ぶ。川を軽々く越えて正面にあった木にぶつかった。
「す……凄いね…木にぶつかるなんて」
マリは信じられない顔を表した。
「そうだの。マリも最初は川で精一杯だったからな、でもここまでに何回やったかな〜〜?」
「確か二日前からやって、これで117回目だっと思います。」
「思ったより、飲み込みが早いな。では次の修行じゃあ」
するとゼンは川に向かって歩き始めた。
「えっ?そのまま言ったら落ちるって!?」
だがしかし、ゼンは川の上に立って歩いている
「今度はこの川を歩けるようにある修行じゃ、かなりの難易度だぞ」
「マジかよ………」
「頑張ってね、ユウタ君!」
マリは笑顔でユウタに言った。
同時刻
グラン達が乗るグランベースはあの後、進路を東に進み、とある施設基地に到着した。そこには、何隻もある船や、武力制作を行っている。
「凄い、沢山船がある!」しおんはブリッジの窓から見ている。
「ここは最も敵地に近い領土であって、まさに……」グランは言葉は続かなかったが
「最終戦争の地でもある」かずしは留めを言った。
「そうですね。」サキは納得し言葉を続ける。
「ここは他国と戦力を集め、本拠地とし敵に攻めます。」
「本当にやるんだね………私たち、戦争を」
サキはかずしとしおんの前に立つ
「本当に今までありがとうございました。ここからは私たちの問題です。今ならあなた達を地球世界に帰せます。」
「…………」
「…………」
二人は黙り込んだが、お互い顔を向き合い頷きサキにむき直して笑い出す。
「何が可笑しいのですか?真面目な話なんですよ!」
「今更なに言っているんだよ!サキさん」
「かずしさん?」
「私たちはこの為に頑張ったのに、情け無い事を言われてもこっちが困るよ!」
「しおんさん……」
サキの目から幾つもの涙を流した。
「泣かないでよ。私たちは[友達]でしょ!」
「あ……あり………ありがとう……みんな!」
「それでは姫様、皆さんに会見報告を始めたいと思います。」
グランはサキの前に立ち頭を下げた。
「分かりました。行きましょう!」
サキ達が向かった場所は沢山の他国の代表やグランみたいな船の艦長、各部隊の隊長が集まった。司令室だった。サキは一人、台に立つ。
「皆さん私は、クローズワールド女王、マリア・フルクローズの娘、シャーリ・フルクローズです。皆さんに集まってもらったのは皆さんもご存じの通りです。これは一部のエリアでの放送も行っています。」
サキの会見報告は幾つものテレビに映っていた。それには、ゼンやマリに遠くから修行を行っているユウタも耳にしている。
「彼らの攻撃が始まり時はもう4ヶ月も過ぎようとしています。ですが我々は悔しいながら、反撃もうまく行かなく姿を隠してました。私もそうでした。だだ戦いをみる傍観者でした。皆さんの怒りは分かります!だから我々は遂に[カオスダーク]に宣戦布告をし、攻撃を始めます。つまりこれは[第一次クローズ大戦]を開戦をここに宣言します!!」
その言葉にユウタもテレビを見始める。
「あいつら、もう行動を起こすつもりかよ。俺も早く習得しないと!」
ユウタはまた川に向かう。
「この戦い、絶対終わらせます!なので皆さんの力を貸して下さい!!」
それを最後に会場は歓声を挙げた。サキはまだ続けて言った
「開戦は1ヶ月後に行います。皆さんお願いします!」
ゼンはテレビを切り立ち上がる
「時は来たのか」
「師匠?まさか」
「彼を連れて里に戻りわしらも、戦力を整えよう。」
「でも、ユウタ君は?」
「俺が何だって?」
その声に二人は振り返るが二人の見た者は信じられない事だった
それは川の上に堂々と立っているユウタの姿だった。
「クリアしたぜ。」
「では、行こう。」
この映像はカオス達も見ていた。
「では、モンス戦力の貯蔵を頼む。」
カオスはモンスと言う科学者に言った。
「バーンとリーンには向かって欲しい所がある。」
二人は頷き姿を消した。
「では始めようか!戦争を」
宣言布告を聞いたゼン達三人は里に向かう。
しかしユウタが見た光景は………
次回第二十二話 「目に見る姿」
ユウタ「バーン、リーン……お前らそんな!?」