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第二十話 「忍」

滝から落ちたユウタはどうなった!?

「うっ…………ここは?そうか、俺は滝から落ちたからここはあの世か〜〜〜」

「何があの世なの」

「えっ??」

ユウタは起き上がると辺りの風景は岩でできた洞窟の中だった。

そして側には濡らした一枚のタオルを持っていた少女が一人が座っていた。

「あの〜〜〜どちら様?」

「初めまして、滝から落っこちるおバカさん!」少女は笑顔で言った。

「えっ滝?あっそう言えば俺、滝から落ちて………」

ユウタはあの時の事を思い出したが、落ちてから記憶がなかった。

「そして運が良く、ギリギリ私に助けられたらと言うことよ」

少女は独り言に割り込んで言った。「あの〜〜〜〜助けてくれたのは嬉しいけど、一つ良い?」

「何々!?何でも聞いて」

少女は興味津々にユウタにくいつく

「……………君ダレ?」

「えっ……?言ってないかな〜〜?」

「うん……言ってない」

「追々、助けてまだ名を言ってないのかの〜〜〜」

二人の会話に入り込むような声に振り向いた。

すると洞窟の入り口から一人の老人の姿が見えてくる。

「あなたも誰?」「ほっほ〜〜わしはゼンじゃ、そしてこの子は」

「私はマリ!それで君は?」

「俺はユウタ」

すると、ユウタは突然に二人から距離を離れる。

「えっ何?どうしたのユウタ君!?」

「マリ、君は彼のアザを見てないのかね?」

ゼンはマリの前に立った。「どうやら爺さん、コイツの事は分かっているようだな」

ユウタの瞳はまた真っ赤に染まった。

「呪印か………しかも珍しいタイプじゃ、今のお主はユウタか……?」

「俺はソラ。何を企んでいるんかは知らないが、その手には乗らない!」

「えっ…どういう事ですか師匠様!」

「簡単に言うと、能力で無理やり造られたもう一つの人格じゃ。マリ、後方の支援任せたぞ。」

「はい、修行の成果を出し切ります!」

「ゴチャゴチャうるせーー!」

(おいソラ!なにしてんだよ。あの人達、命の恩人だぞ!)

「ユウタ、あいつらは信用できん!だからここで…………っ!!」

ソラは視界を切りかえた。すると自分の目の前にはゼンの姿があった。

「コイツ!あの距離を一瞬で!?」

ゼンは手のひらをソラの腹部を軽く押した。

そのままソラは何の抵抗もなく軽々と飛ばされ岩の壁にぶつかった。

「何だよ今の力……」

「[気]じゃ、わしらはこれを力として戦う[忍]の一族」(いわゆる忍者だな〜すげー本当に漫画みたいだ〜〜)

「感激なんかするな!」

ソラは両手のひらに光を集めた。

「くらぇ!」

圧縮させた光の球をゼンに向かって投げた。

「師匠様に指一本触れさせません!」

マリはゼン前に立ち印を唱える。

「風遁忍法・神風の舞!」その声と共に大きなかぜおこしを起こし、ソラの放った攻撃を跳ね返した。

「よくやった。後はわしが決めてやろう。」

ゼンは身を低くし、右手を構えた。すると右手から電撃を拳に込める。

雷撃拳(らいげきけん)

ゼンは一歩踏み出すとソラの目の前に近づき、見事に腹部に命中した。

「お……俺が………こんな所で……」

「悪いのう、暫く眠っといてくれんな」

「何?…………っ!」

ソラに命中した所に印が刻まれてた。

「何のつもりだ?」

「これから君とユウタ君を切り離し、そして君を封印する。」

その言葉にソラは衝撃的な表情をしていたが、やがてホットした表情に変わった。

「そうか………」

「なんじゃ?抵抗が無いのう」

「これで少しはアイツも落ち着くだろう。………お願いがある。」

「なんじゃ?」

「ユウタをあんたの弟子か何かにしてくれ。あいつは呪印のせいで友達から切り離したんだ。だから……」

「それは彼自身が決める事だ。 随分、彼思いだな」

「俺はアイツだからな……」

「わかった。彼を大事に育てよう」

それを聞いたソラは笑顔で返す。

「良い笑顔だな」

「……ありがとう……ございます。」

その言葉を最後にソラの体から黒い光の塊が飛び出す。マリは一つの小さな箱を出し蓋を開け、光の塊を入れ閉じ一枚の札を張った。

「封印完了です!」

「よくやったなマリ」

ユウタはゆっくりと目を開く。

「ぅっ…………あれ?何か身体が軽くなった気がするけど、ソラは?」

「彼はのぉ〜〜〜ゆっくり休んでいる」

ゼンはマリが持っている小さな箱を見た。

ユウタはその事を理解したのか、マリに近づき箱を優しく手を触れる。

「………短かったけど、ありがとうな。……ソラ」

ユウタはゼンの姿に振り向く。その顔は何か決心したような顔だった。

「ゼンさん!お願いがあります。」

「どうした?」

ゼンはまるでわかったような顔で返した

「お……俺を………強くさせて下さい!弟子にして下さい!!」

ユウタは力素早く頭を下げた。

「……………良かろう。彼もお願いされたしの、しかし厳しいぞ。お主が知っているのとは、次元が違うからの」

それは厳しい宣告だったが、ユウタは笑顔だった。

「そんなの当たり前に承知しています!」

「だったら、宜しくね!![二番弟子]のユウタ君!」

「宜しく!」(俺はもっと強くなる。強くなって、ミキを取り戻して、あいつらの所に帰る!)

ゼンの弟子になったユウタは修行に励んで行く

その頃しおん達はユウタを失うが、遂に本格的に行動を起こす。


次回第二十一話「宣戦布告」

サキ「この戦い、絶対終わらせます!」

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