第一話 少年
出会いの物語は今始まった。
(・・・なんなんだ?今の夢は・・・?)
「おい!ユウタ起きろ!いつまで寝ているんだ!」
「は!!」
と、ユウタと言われた少年が起きた。彼の前に、一人の少年が立っていた。
「よう…おはようクロエ。」
クロエは、ユウタの友達でありよく仲良く遊んでいる。
「おはようじゃないだろう!もう放課後だぞ!いつまで机で寝ているんだよ。」
たしかに教室の時計を見たら帰宅時間の三時がまわっていた。
ユウタ達が通っているは、私立第三東京大付属小学校で、至ってどこにでも居る普通の10歳の四年生である。
「まじかよ!!なんで起こさなかったんだよ!」
「さっきからやっていたよ!だけどぜんぜん起きないし。」
クロエは、飽きれた顔で答えた。
だけど次に見たときには、ユウタの姿がなかった。
「なんでこういうときは早いんだよ~。」
「クロエ早く!」
ユウタは、もう教室の外にいた。
「あら?ユウタ君?まだいたの?」
と、ユウタの後ろから声がした。
「ああ、なるみに、しゅんすけ!」
この二人もユウタの昔ながらの友達、いわゆる”幼なじみ“である。
「おつかれさまクロエ君、いつもユウタ君の世話して」
なるみは、笑顔で返した。
「もうだめ・・・・」
「だらしないぞクロエ」
「お前のせいだろうが!しかもなんで僕がお前の世話係みたいな役になっているんだ!?」
「まぁ、細かいことは気にするなよ。」
「それで、今日も居眠りしていたんでしょ?どんな夢をみたの?」
「 今回はな・・・」
ユウタ達は学校を出て夢の内容を話しながら下校をしていた。
「あはは!!!!なんだよその夢は、城とは、おとぎ話じゃないいんだから笑える!」
しゅんすけとクロエは、腹を抱えたまま笑っていた。
「それで結局その姫の少女は、どうなったの?」
「それはわからない・・」
その時、ユウタの頭の中からある声が囁いた。
(見つけた・・やっとあなたに・・・)
「え?」
ユウタは、周辺をを振り向いたが周りはクロエ達しかいなかった。
「どうしたの?」
なるみはユウタに言う。
「いや、なんでもない。」
しかし、前に振り戻ったとき一人の少女がいた。しかしその服装はどこかで見覚えのある服装であった。
「君は一体?」
少女は、無視したのか、両手をおもっきりユウタ達に向かって開いた。その瞬間ユウタたちの後ろに空間が開いた!
「!!」(あの空間は確かどっかで・・・)
「おい!なんだよこれ!」
「俺が知るか!」
「もう無理」
ユウタたちは、空間に飲み込まれてしまった。
そして、空間がきえてしまった。
「これで良かったのですね・・・“お母さん“」
少女は、疲れたのかその場から倒れてしっまた。
そこに一人ユウタ達と同じ小学校の少女がやってきて倒れている少女を見た。
「ねえ、きみ大丈夫!?」
しかしそれに返事することは無かった
謎の少女により空間に飲み込まれてしまったユウタ達
彼らはいったい何処に行ってしまうのだろうか?