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第十七話 「女の意地」

遂に女の子二人が戦場を駆け抜ける!

ユウタたちはなんとか船につき船の救急員に運ばれたがしおんは浮かない表情を出していた。

「私のせいでユウタ君が……」

「しおんのせいじゃない。奴の行動をはかっていなかった俺の責任もある。」

「2人ともあんまり自分を責めたいで下さい。こんな所で躓いたら、ユウタさんの行為が無駄になるだけです。」

サキは二人に優しく言ったが

「あなたはただ見るだけで言って良いよね」

先に言ったのはまさかのしおんだった。

「おい、しおん止めろ!サキはそんなつもりで…」しおんはそんな事を気にせず続けた。

「あなたはただの傍観者で今に戦っている私達の事なんか知らずに言って!あなたはどうせ[お姫様]なんだから」

しおんは自分の言いたいことを伝えたように言ってその場から離れた。

「ごめんなサキさん。」

かずしはサキに謝った。

「良いのです。もう彼女からは色々言われていますし、しおんさんの言うとおりです。私は今まで皆さんを見ているだけの存在です。」

サキもかずしに一礼してその場を離れた。



しおんはユウタの病室に行っていた。ユウタはベットに今は落ち着いている。

ベットの隣にあった椅子に座って一人囁いていた。

「私またサキちゃんに酷い事を言っちゃった。

彼女も私たちの為に言ってくれたのに。

私、ユウタ君に「大切な人を守る」って言ったのにまた守って貰った。」

しおんは涙を流しながら言っていたが泣くのを止め扉の前まで行ってまた言う

「今度は私があいつ(メビューサ)を倒す!」

しおんはそう宣言をして病室を出た。





「なぜ(ユウタ)を仕留めなかったのだ!メビューサ!!」

バンパイヤはメビューサに問い詰めた。

「彼には絶望的な苦しみを味わって貰いたいからね〜」

「ハイハイお二人さん喧嘩はここまで」

二人の話し合いは一人の背の低い少年によって止められた

「おいチビ!お前は入ってくるな。さもないと」

といった瞬間二人の間の顔の目の前まで銃口を向けたツインテールの少女が突然現れた。

「「さもないと」って、どうするの?」

「オイオイ、スパナそこまでだ。全くお前はなかなかの存在の薄さだな」

「それは、心が痛い…」

スパナは落ち込んでいた。

「メテオ君はあんまり大人の話には入らないようにね。」

リーンはメテオと言う少年に注意を言った。

「へぇ〜〜〜い」

メテオは気楽な返事をしてその場から姿を消した。

「まぁ〜次はトドメを刺したら、妾が一番カオス様につかえる者になることだから、その時を待っているがいい。」

そしてメビューサも姿を消した。

「別に俺らは、そんなの気にしていないけどな」

バーンは呆れたような言い方をした。

「ギール、メテオとスパナに例の作戦をやるから伝えておいてくれ」

バンパイヤはギールに言いギールはそれに頷きどこかへ去った。

「何!?例の作戦って!」

リーンは興味津々に聞いてきた。

「そのうち判るさ」

「ふぅ〜〜〜ん」




「しおんさん!」

しおんはその声に振り向くとそこには自分を追いかけるように走って来たサキの姿だった。

「あら[シャーリ姫]、あなたがその様なお姿を見られたら皆さんが慌ててしま……」

「止めて下さい!!!」

サキは活きよい大きな声を言い、しおんは驚いた顔をしていた。

「今の私は[シャーリ姫]ではなく、[サキ]です!」サキは自分の左腕の袖を捲り腕にはユウタやしおん達がつけている[トランサー]だった。しおんはそれを見て目を大きく見開いた。

「私だって、ユウタさんにあんな事をされて悔しくない訳が有りません!私だってだた見るだけの自分が許しません。だから私もユウタさんの仇をとりたいです!だから私も戦い続けます。」

「わかった。今までごめんなさい。私も言い過ぎたと思っていたよ。だから一緒に仇をとりましょう![戦姫]のサキさん!私達の意地でね!!」

「はいっ!」

その二人から離れた所でジュンとかずしが見ていた。

「あれが上下関係の無い女同士の友情か」

「そうですね。ところでジュンさんは兄弟とかは要られるんですが?」

「要るよ。かずし君より2つ下の妹がいる。今は母親が敵の攻撃で亡くなって、孤児院で暮らしているよ。だから俺も母さんの仇をとるために戦っている」

「僕たちも頑張りましょう。」

「あぁ!!」


すると、警報機が鳴り響いた。

「サキさん、行こう!」

「はいっ!絶対勝ちます」

グランがブリッジに着き指令椅子に座った。

「敵の情報は?」

「この反応だと恐らく前回と同じです。」

「よし、船の着陸し戦闘員を発信用意!ジュンの部隊は複数の兵と交戦させて、かずし君としおんさんはメビューサの相手をお願いさせろ。」

「グラン艦長!」

「なんだ!?」

カタパルトデッキに姫様が……」

「なんだと!!?」

ジュン達が出撃してかずし達の番になるとひとつのスクリーンがついた

「姫様!何をなさっているのですか!?」

「グラン館長さん、すみません。私も皆さんと一緒に戦います。私とこの[エルフ]でこの世界を取り戻します。」

サキは少し軽い機動力を重視した白いアームドを身についた。

武器は鋭く真っすぐな聖剣の二刀流で両腕には小型のシールドを付けて、背中には黒いマントがついていた。

「これ以上、何を言っても無駄なさそうですね。ですが無事に帰還してください。これが我々の願いです。」

「ありがとうございます。グラン館長さん!」

グランはスクリーンを消し、オペレーターのアナウンスがついた。


カタパルトレーン設置完了

魔力値 正常

体力値 正常

発進進路クリア

全システム オールグリーン

発進タイミングを姫様にどうぞ

「わかりました。シャーリ・フルクローズ[エルフ]発進します!」

サキが発進し、続いてかずしとしおんも発進した。


「出てきたね。しかもまさか生き残りのお姫様まで来てくれた。まさに殺しがいがあるね」

[サーペントスクリュー]

無数の蛇の束が襲いかかってきた。

「絶対あなたに勝つ!」

[スラッシュカット・回転]

しおんは先頭に行き体を素早い回転し蛇の束に飛び込んだ。

「バカなの?自分から飛び込むなんて」

メビューサは余裕な顔をしていたが無数の蛇達は無惨に斬りつけられたら「なんだと!!」

三人は無事に着地した。

「メビューサ!さっさとユウタの呪印を消せ」

「それは、無理なお願いですね。あれを味わった人は大抵一日も保たずに死にますが、その様子だとまだ粘っていますね。」

「そんな……」サキは今すぐに泣きそうな顔になっていた。

「なら、今すぐあなたを倒して吐かせる!」

「あら、それは楽しみですね。」

メビューサは余裕な微笑みを表していた。

「しおんさん、かずしさん今から私の指示どうりに動いて下さい。」

サキは真剣な目で二人を見た。それに二人は頷き応えた。

「しおんさんはいつもどうりに攻めて下さい。かずしさんは敵の間合いを離れるまでその場で待機をお願いします。」

「わかった!」

「奴が離れたら撃つよ」

「それでは参ります!」

サキは二人の行動が開始したら、魔法陣を発動した。

「何を企んでも効きませんよ!」

メビューサは逆にしおんに攻めて行ったが、片足前に行ったら突然メビューサの足下が光り出し大きな爆発が起こった。

「何っ!まさかあいつ[魔法騎士]か!?小細工して!」

「ははああぁぁーーー!!」しおんは思いきってメビューサに間合いを詰めた。

[風塵ノ一閃(ふうじんのいっせん)!!]

しおんの力込めた一撃が命中して大きく飛ばされた。それを確認したかずしは銃口を構えた。

「そこだ!!」

かずしは狙いを定めて撃った。「鬱陶しいんだよ!」

[サンドサーペント]

メビューサは距離を離した後、両手のひらを地面に叩き込んだ。

その後かずしの回りの地面から無数の蛇が飛び込んできた。

「そうは、させないよ!」

[トルネードカット!]

しおんは、かずしの前に立ち身体を中心に素早く回転し竜巻を起こし、周辺の蛇を切り払った。

「あんたは、私に集中しなさい!」

「仕方ない!先ずは貴女から始末します!」

メビューサは大きく踏み込み、しおんの方に突進した。

しかし、しおんは迫ってくるメビューサに余裕な微笑みを浮かべていた。

「マンマに挑発にハマったね。」

「何っ!?」

[ロックブラスト!」

その声にメビューサは一つの存在に思い出した。今まで二人に集中していてもう一人、サキの存在を気ずいていなかった。

「ちゃんと周りの確認をしてください。」

その声を共にメビューサの足下から無数の棘のような岩が飛び出し、メビューサの腹部に命中して、空中の真上に飛ばせた。

「これで、防御の体勢はとれない!今なら!!」

かずしは肩に装備していたミサイルパックをオープンした。

「マキシマムミサイル!」

かずしから放たれたミサイルは、見事全弾命中した。

全てのミサイルを喰らったメビューサはそのまま地面に落ちた。「やりましたの?」

サキはかずしに確認を聞いてみた

「流石にあれを全て喰らっても立ち上がれるなら、次の作戦でいくよ。」

かずし達はメビューサが倒れた様子を警戒しながら見ていた。

すると、メビューサの体が少しずつ動き始めた。その姿にかずし達は驚いた。

「嘘だろ……」

「あれだけ攻撃を喰らってまだ立てるなんて」

「強すぎます……!」

だが、立てたとはゆえメビューサは限界をきている様子が見えた。

「ふざけるじゃ有りませんよ!妾がここで負ける訳にはいきません!」

すると、メビューサは近くにいた自分の蛇を掴みそのまま口まで運び丸ごと食った

「マジかよ!!」

「蛇をそのまま食べた!?」

「このままでは終わりません。絶対皆殺しです!これが妾の最後の力です!」

すると、メビューサの周りに黒い光が彼女の姿を食い尽くし、その姿は巨大な蛇だった。そして蛇の頭には上半身だけ出てきたメビューサの姿だった。

「これが[闇の結晶石]の最大の力だ!これで貴様らは」

その瞬間巨大の蛇の後ろから幾つかのエネルギー砲が巨大な蛇の胴体を貫いた。

「何!この攻撃はまさか………」

メビューサは攻撃してきた方を振り向いた。

それは遠い岩山の頂の方に一人の少女の姿があった。

「スパナーーーーーーー!!」

「僕もいるよ」

メビューサは空の方から降ってくる少年の姿があった。

「メテオっ!なんのつもりだ!」

メテオは地についてメビューサに振り向いて言った。

「カオス様の伝言だ! 貴様はそこまでやっても留めを刺せないとは、失望した。 だって、だからあんたは、ここで死んで」

メテオは槍に炎の力を込めた。

[ストームランサー」

炎をまとった槍は蛇の胴体に向かって投げた。

その攻撃は命中してメビューサの全身は燃え始めた。

「僕らはココまでにしよう。あとはお姉ちゃん達に任せるよ!」

「待って!」

サキは呼び止めようとしたがメテオは姿を消した。

「結局、私の出番はこれだけだったの……」

スパナは落ち込んだ表情をして姿を消した。

「どうするんだ?しおん!」

「こうなったら、意地でやってやる!」

すると、しおんの周りから光が集まっていきた。

「これは!?」

「サキは見たことが無いと思うけど、前回ユウタがギールの戦いでやったときと同じだ!」

(分かる……この力、何の為にあるか!)

「解放!!」

その姿は、今までより機動力が上がった様子で足首には小さな鳥の羽がつき、武器も斬れどが断然と上がった。

[サンドロックセカンド]

「しおんさん!行って下さい!!」

サキの声にしおんは頷いた。

「行くよ!!」足首の羽が段々大きい翼になりしおんは、飛び上がった。

「これで、留めよ!」

しおんは両手の武器をひとつに重ねて大きく振りかぶった。「くらえ!」

重ねた鍔もとから真っ直ぐな竜巻が表れた。

[ストリームガリバー!!]

力一杯振り下ろした攻撃は一刀両断に切り裂いた。

「うっ………まぁ〜良いは妾が倒れても、カオス様が貴様らにやがて絶対的な絶望を与えてくださる! それと、あのガキの呪印は[特別]なの」

「特別?」サキはその一言にくいついた。

「そうあの呪印は自分の[心の弱み]から生まれる絶望が彼の心を侵食する。まぁ〜どうするかは、本人次第だね。せいぜい頑張りな…」

その言葉を最後にメビューサの体は黒い光となって消えた。

「それじゃ、ユウタくんは?」

「呪印はほとんど解けないに等しい…」

「そんな!それじゃ何のために!?」

「取りあえず直ぐに船に帰ってグランさんや皆に報告しないと!」

呪印の真実を知ったかずし達は急いで船に帰還する。

しかし、呪印に苦しんでいるユウタの心の中に一人の人物は!?

次回第十八話

「心の闇・闇の心」

ユウタ「君はいったい……!?」

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