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第十六話 呪印

真実を知ったユウタの決意は!?

船は、無事に出発した「皆、ご苦労だった。これから我々は他の艦隊と合流してそのまんま進路を東に進み、帝国に[王国奪還作戦]と言う全面戦争を仕掛ける。」

グランは、艦内放送で隊員に伝えた。

隊員も大声で応えた。

グランはみんなの応えを聞き、隣にいたユウタ達に振り向いた。

「俺たちは九帝王の一人(コング)を倒した。この勢いで最後の戦いに備える。」

「わかりました。最後まで勝ち抜きましょう!」かずしは気を引き締めた顔で返した。

それは、しおんとサキも同じだったがユウタは、すぐ部屋から出た、サキはユウタの後をついて行った。

「まだバナクスの事であの状態か……」

「……………はい」

しおんは応えた。



ユウタは、自分の部屋に入り続いてサキも入ったが

「暫く一人にしてくれ」

「それは、出来ません。」サキは断言した。

「それは、[姫]としての命令かな?」

サキは首を横に振った。「それじゃあ何?」

「これは、私個人の意志です。今の状態であなたを一人にさせません。」 「俺は、もう戦えない。」「えっ……!?」その言葉にサキは驚いた。ユウタは続けて言った。

「俺は人の命を奪ってしまった。ずっと助けを求めていた人の命を!!

これ以上大切な人の命を奪いたく無い! もしかしたらミキの命まで失う事になってしまう。」

ユウタは涙を流しながら言った。

サキはユウタの方に寄りそっと抱きしめた。

「なら取り戻すまで、ミキさんを呼び続けなさい。ちゃんと応えるまでずっと最後まで」

ユウタはサキの言葉に目を見開いた。

「サキ………」

「ちゃんと取り戻すのです。大切な人の命をこれは、[姫]ではなく[友達]としてのお願いです。」 「あぁ!必ず助けるよ」

サキはその後ユウタの部屋のカメラを見た。


「どうやらバレてたみたいだな〜」

グランとかずし、しおんはユウタの部屋のカメラで見ていたが、どうもサキにバレていたそうだ。グランはカメラの電源を消した。


サキはカメラの電源を消した事を確認したらユウタの方に向き直った。

「私からあなただけに大切な事をお伝えします。」

「大切な事??」

「はい………実は[カオス]の正体についてです。」ユウタは驚いた。

それもそうだサキの口からカオスのしかも[正体]なんて出てくるとは思わなかった

「なんでサキがカオスの正体なんて知っているんだ!?」

「信じて貰えない事は承知ですが、知っていてください。 カオスは私の[兄]なのです。」

「えっ………兄?そんな……」

続けて聞きたがったが突然、警報が鳴った。



「何が起こった?状況は?」グランはビリッチにつき状況を聞いた

「敵です。数は約三十ですが、その中に前回と同じ大きいエネルギー反応です。」

「恐らくまた[九帝王]の一人だ。ユウタ達とジュンの小隊を出して、総員に告げる第二戦闘配備!各員はカタパルトデッキにて発進しろ!」ジュンの小隊やユウタ達はアームドを装着してカタパルトデッキに備えていた。

そして船の端から発進口のハッチが開いた。

「すげーーSFアニメみたいだ!」

かずしの目は輝いていた。

近くのスクリーンがつきグランが告げた。

「ジュンの小隊は複数の敵の排除だ。ユウタ達は多分だか[九帝王]の一人を頼む。」

「了解です!!」

ジュンは応え近くのアナウンスの指示に動いた

「ジュンさん

カタパルトレーンの設置完了

武器エネルギー充電完了

空中戦の予想のためバーニアを装備完了

発進シークレンス全てオールグリーン

発進タイミングをジュンさんにどうぞ!!」

「了解、ジュン [ジェノスバーニア]発進します」ジュンが言った後レーンは思いっきり前に進みジュンを投げ飛ばした。

続いて小隊のみな発進してユウタ達の番になった。

「凄いよ!本当にアニメみたいだ!」かずしはまだ感激していた。

「かずし、早くしなさい」かずしはしおんに言われレーンについて言った。「かずし [バルカ]行きます!」

かずしが行ったらしおんはユウタの方見ていった「私も大切な人を守るから頑張ろう!」

「あぁ!ありがとうな、しおん!」

ユウタは笑顔でしおんを見てしおんも笑顔で返してカタパルトレーンについて言った。

「しおん [サンドロック]行くよ!!」

しおんも行きユウタもレーンについた。

するとユウタの目の前に小さなスクリーンが出てきてグランはいった。

「ユウタ、大切な人を守りたいのは皆一緒だ。」 グランの隣にサキが映った。

「気を付けて下さい。」

サキもユウタに微笑んだ。

「ありがとう」

ユウタはスクリーンを切って気を引き締めた顔でレーンについた

「ユウタさん

全てのシステム

オールグリーンです。 発進どうぞ」

「はい、ユウタ [ウイング]出る!!」

レーンは動きユウタは出た。



三人は無事に合流し辺りを見回した。

「反応は無いの?」

しおんはかずしに聞いた「かなり近いけど、草や木が邪魔で分からない。」

「こんなんじゃ、ただの的みたいじゃない!!」

「とりあえず2人とも気を落ち着いて、こんな所で揉めても意味がないよ」ユウタが言うと2人は一回深呼吸をした。

「そうだな。俺たちが慌てた所で何も変わらないな!ユウタ、サンキュー!」

「あぁ!」

と、その時ユウタの周りからかなりの数の物が飛び上がった。

「なにっ!?」

しおんは恐れて頭上を見た。

それは、なんと大量の蛇が降ってきたのだ。

ユウタは両方の剣に炎の力を込め、かずしは装備していたミサイルパックを無数の蛇に定めた。

[ファイヤースマッシュ]

[ミサイルシャワー]

2人の攻撃は命中し見事に蛇を全滅した。

「何なんだよ。いきなり蛇なんかきて!」

かずしは驚き突っ込んだ。

「あら〜〜私の可愛い蛇たちを葬ったのは?」

その声に三人は声が聞こえた方に向いた。

そこには、幾つもの蛇を連れてきた一人の女性がやってきた。

「誰なんだ?あんたまさか[九帝王]の一人だな」

ユウタは九帝王と思われる女性に目を睨んだ。

「あら、分かっているなら話は早い。

妾はカオスダーク[九帝王]の一人、メビューサである。」

「メビューサ、アンタも黒い結晶に取り付かれた人か?」

ユウタはバナクスと同じ事になってしまった人だと思い聞いてみた。

「あぁ〜あれね、[闇の結晶石]の事だね。 ほんとカオス様に感謝しました。」

「感謝?」

かずしとしおんはその言葉に疑った?

「まぁ〜お喋りはここまでにしましょう。

あなた達はここで妾によって死ぬのですから!!」メビューサの指の合図と共に無数の蛇たちがまた襲い始めた。

「俺たちはここで立ち止まれ無いんだ!!」

三人は幾つもの蛇に応戦していた。

「ほんとギールたちから聞いたけど、ホントしぶとい奴らだな、せめて1人ぐらいは消えて欲しいね。」

メビューサはしおんの方を見定めた。

しかし、しおんは全く気づいていなかった。

メビューサは走り飛びしおんに近づいた。

「しおん!危ない!!」

かずしはメビューサの行き先がしおんだと気づいて叫んだ。

「えっ……」

しかし気づくのが遅かった。

それは、もうメビューサはしおんに手が届きそうな所まで来ていたのだ、しおんは諦めをついたのか瞳を閉じたが次の瞬間誰かに突き飛ばされた感覚があった。

しおんは瞳を開けて見たら、そこにはしおんを庇い助けて捕まったユウタの姿があった。

「うっ………!」

ユウタは後から腕を首に回されて苦しんでた。

「ユウタ君!!」

「あら、可愛い彼女を庇って英雄気取りですか?バカな人ですね〜」

メビューサは微笑みを表し、自分の前歯を少し出した。

「あなたには、お紋存分苦しんで下さいね!」

メビューサはユウタの首もとを噛みついた。

「うあぁぁーーーー!!」

しおんとかずしはその姿を見て凍りついた。

やがてメビューサはユウタから離れた。

ユウタは力を失ったように倒れたがメビューサに噛まれた所に不思議な痣が浮かんで出てきた。

「これは何?ユウタ君に何したの!?」

しおんは怒りの声で言った。

「あれね〜あれは[呪印]人の心を闇に食い尽くし身体を苦しめる。言わば呪いの事だね。

まぁ〜精々頑張るんだね」メビューサはそのまま姿を消した。

「おい待て!」

かずしが叫んだがもう消えていた。

「かずし君!大変、ユウタが酷い熱を!!」

「わかった。船に連れて行こう。」

メビューサによってユウタは呪印をつけられた。しおんはそれを自分のせいだと思いつめる。

そのためにしおんとサキが出た行動は!?

次回十七話

「女の意地」

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