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第24話

「えーっと…あ、あれじゃない?」

バスに揺られること、30分くらい。古びた看板に、「陶器作りはこちら→」と書いてあるのを見付けた。

ここでは茶碗とか、マグカップとかを作る大剣ができるらしい。

看板が指す方向に進んでいくと、外にもいろんな陶器らしいものが並んでいる建物があった。

「こんにちは。予約していた園部です。」

「あ、お待ちしておりました!こちらへどうぞ!」

中から出てきたのは、かなり若そうな男の人。勝手に仙人みたいな人が出てくるんじゃないかって想像していたから、ちょっと拍子抜けしてしまった。

「すげーたくさん並んでるな〜。」

作業場らしいところまでの道のりにも、多種多様な陶器が並んでいる。その全てが美しく陳列されていて、まるで博物館のようだった。

「私、陶器職人の溝口と申します。皆さんは、作ってみたい物とかありますか?壺でもお茶碗でも、何でも出来ますよ!」

「全くの初心者ですけど、大丈夫なんでしょうか…」

「もちろん大丈夫ですよ。せっかく来てもらったからには、絶対に何か持って帰ってもらいます!」

「僕は…、マグカップにしようかな。」

1番実用性があって、簡単にできそうなものをチョイスしてみた。

「じゃああたしもマグカップで!」

「俺はもちろん、壺だな。」

「壺なんて使い道あんのかよ…。まあ翔らしいけどな」

こうして各々が作業に取り掛かることになった。

「この泥みたいなのが、材料になるんです。もちろんただの泥じゃなくて、特別な粘土とか石とかを混ぜたものなんですよ!」

溝口さんはそう説明しながら、大きな器に入った材料を、ある機械に入れていく。

「へぇ〜、こんな機械があるんですね〜」

「これは材料を混ぜるためのものです!もちろん昔は手作業でやっていたんですけどね。やっぱり大量に準備するとなると、大変だったんですよ。」

しばらく待っていると、機械から材料が出てきた。

「これを手に付けてもらって、自分の思い描く形に近づけていく感じです。力加減に気をつけて、優しくそっと押さえてください。じゃないと、爆発しちゃうんですよ。」

まるで授業を受けているみたいに、溝口さんの誘導に乗って形を作っていく。

「お、結構いい感じじゃないか?」

材料を付ける作業を数回繰り返すと、かなりマグカップっぽい形になってきた。

すると一言、「さあ、ここからが本番ですよ…。自分のイメージとばっちりハマるまで繰り返して、ベストを目指してください…。」

そう話す溝口さんの目は、職人の目をしていた。そんな真剣な目で見られては、こちらも相応の作品で応えるしかない。最高の作品を作ろうじゃないか…!

「フッ…。俺も作ってみせるぞ、伝説の壺をーッッ!」

自信満々に、勢いよくろくろに指を突っ込んでいく翔。ダメなスイッチが入ってしまった…。

「ちょっと!飛び散ってるって!」

「もう、服に着いちゃったじゃない…。」

あぁ、これが「爆発」ってやつか…。

「お、お前…。なんだよその壺、フニャフニャじゃねえか……。ぷっ、あははははは!!」

翔が使っていたろくろには、崩れた壺が虚しそうに回転していた…。

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