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雀荘に行く


 ひがしぐちは居なくなってしまったのか。それは残念だ。

 でもまぁ別にいいかあいつと無理して会わなくても・・・・・。なんかヤバそうなところから金借りてるような話を配達員は言っていたな・・・。残念ながら今の俺は金の事で助けてやる事は出来ない・・・。


 元々友人のひがしぐちは親父さんと仲がそんなに良くなくて、少し不安でした。家がもう売りに出されているということは、ひょっとしたら親父さんが亡くなったのをきっかけにあいつは外に出たのかもしれないな・・・・。もしもそうだったら悲しいな・・・・おっちゃんにはほんとに子どもの頃から世話になったもんなぁ・・・・。


 私は来た道を戻り、再び家がある方向にトボトボ歩き始めました。


 すると、先ほど見た雀荘オーナーのスーさんが私の家の付近で歩いていました。



にしま「あれ?・・・・さっきのスーさんじゃん。何してんの?」

スー「・・・おお、居た居た!!にしまー探したぜ」

にしま「どうしたの?こんなとこまで」

スー「・・・にしまって確か麻雀出来るよな?」

にしま「あぁそりゃ多少は出来るけど・・・・・」

スー「ちょっとうちにバイトの新人が入ってな。代打ちも出来ないくらいショボいんだ。でも・・・・なんでそんな奴をワシは雇ったんだろう・・・。」

※ 代打ち=客の代わりに卓に入る事


にしま「はぁ・・・・・てことは・・・トーシーローを雇ったのね」

※ トーシーロー=素人


スー「どうしても人手が全然足らなくてさ、仕方なしに雇ったんだけど、ほら・・・うちの客層ってあれだろ?当然遊びがてら来てくれる客も居れば、中には玄人みたいなのもいるだろ?だから余計になかなか個人的にバイトに教えるチャンスが無いんだよ。お前が今日来て麻雀教えてやってくれないか?初歩の初歩だけでも・・・あっ勿論飯と酒位は出すからさ。せめて代打ち出来るくらいまでにしないとこっちも厳しいんだよ」

※ 玄人=麻雀を生業としてして食っている人


にしま「え?飯?♪酒?♪ほんとに?♪行く行く!!♪そういうことなら今すぐ行くわ!!♪教えるだけでいいの?」

スー「教えるだけ教えるだけ。にしまが帰って来てくれて助かったよぉ。全然上達しなくてな、困ってたんだよ。」


 私は雀荘のスーさんに連れられて、横丁通りまで向かいました。暗くなってきましたのでだんだんと悪そうな、ガラの悪そうな奴らが増えて来ました。

にしま「夜になっても全然変わってないなぁ・・・・・この辺りは・・・・。悪そうなやつがゴロゴロ出て来る・・・・。」


 雀荘はビルの三階にありました。クソ狭いエレベーターを2人で乗って、雀荘「ローズ」に到着しました。


にしま「雀荘ローズ・・・・・スーさんの店ってローズって名前だったのか・・・・でもローズって麻雀だとサマじゃない」

※ ローズ=通しと言って、仲間内でツモ牌などサインを送って伝える事

※ サマ=イカサマ、ズル


スー「うちの嫁さん、バラが好きなんだよ」

にしま「そっちのローズ?・・・・そっちなのか!じゃあなんか良かったわ」

スー「あと俺が、横浜のローズ好きな」

にしま「あぁ、良く打ったよね。・・・俺阪神ファンで花はひまわりが好きなんだ」

スー「趣味が全く合わんねぇー(笑)」

 2人で大笑いしながら雀荘「ローズ」に入店しました。


 カランカラン・・・・・


「いらっしゃいませー♪」

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