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明日へ

作者: 小西美里 inOsaka

明日へ。。 


1デイ

初夏の日に、静岡県浜松市西区にある団地のノスタルジー大塚の506号室に引っ越しをした。2LDKで、7万5千円。

引っ越しの2人のお兄さんが30分がかりでようやく家具が家の中に配置ができた。私は、吉野家に昼食を食べに行くために自転車を10分かけて漕いだ。いつも食べる大盛りの牛丼を今日はテイクアウトして、家につき、引っ越ししてまもないが、ごちゃごちゃしているけど、まだささやかなスペースがあるところに白い机を置き牛丼をたべた。この後の用事は、ペットホテルに預けている、犬1匹とネコ2匹とミニ豚1匹を車で迎えに行く。

犬の種類はゴールデンレトリバーでオスの名前はエベレスト。猫は三毛猫の親子でママの名前は、ニャーパで、オスの名前はパナソニック。セキセイインコのオスのピーチョロ。ミニ豚のオスの昆布。3ヶ所のペットホテルに行ったので夜の8時になってしまった。

ペットたちを家に入れて、ゲージにちゃんとみんな入れた。

今日はバタバタしてたなぁー。晩ごはんは豚カツを食べて、お風呂入って、寝る前の体操した。

愛しい彼に会えるの楽しみだなぁ。あしたはあえるのかな。




2ディ

私は21歳で、静岡大学の経営学部に学んでる。彼も一緒に学んでる。今日は2限目と3限目が同じ授業で嬉しい。彼は身長が168センチで私148センチの身長です。まだ私が恋してると気づいていないようだけど、ナチュラルに会話をできる程度にはなっています。いつか彼女になりたいなぁ。他に好きな子いるのかな?嫉妬しちゃう。彼とは2人っきりになったら、お互い沈黙になっちゃうけど、みんなといたら喋り出す。あれはなんなんだろうか。不思議だな。恋愛についてベテランなフランスの女性のプランターさんに彼のこの特性を聞いてみたら、もしかしてそれは、私のことが、好きなのかもって言われた。ええっ、と驚くのと、嬉しくて、少し泣いた。

学校の授業が終わりにミスタードーナツにバイトをした。18〜23時のクローズのバイトをした。今日晩ごはんに汁そばを食べよう。

家について、すぐインコのピーチョロに、今日のことを語りかけて、嬉しい一日だった事を報告した。




3ディ

今日は金曜日だ。学校からは自転車で、15分くらいのところにある。授業は一コマしかなくて、4限目。彼にも会えるから楽しみだなぁ。でも地獄の金曜日、なぜなら原先生の授業だ。原先生は推定年齢55歳でバブル期は、お立ち台でフィーバーしていたと思われるような感じの人で、いつも派手な服で奇抜な柄だったりする。で、噂によるとハーバード大学以外の大学は全部受かったらしくて、イギリスの大学のケンブリッジ大学の諸々が受かったりしてたり。これは事実だと思うが原先生が怒ると聞いたことのない言語で早口で怒るので、この噂は本当だと思うのである。そして、原先生が機嫌の良い日は自ら、授業中に私たちに向かって永遠の35歳よ。と言って授業を盛り上げたりもする。愛犬もいるらしく、名前はハーバードらしい。今日私は授業に15分遅れてしまった。授業の始めはいつも小テストをやる。遅れた生徒には授業が終わったら先生の手伝いをするのであった。今日は彼に会えなかった。連絡をしてみた。そしたら、彼は、

『今日サボったぁ。だって眠くてさ。君ノート取った?家に行っても良い?』

返信が来た。思わずビックリしたけど、狭いけどいいよって返信した。4時ごろ家で待ってたらピンポ〜ンとなった、彼だった。

彼が入るなり立ち止まった、、


『君んち、動物園?ペット多すぎじゃん、ウケるー


豚なんか初めて見た気がする。

なんて名前?』


『え、昆布だよ。』


『名前もウケるーー、まじ面白い家だね。

ねぇ、今日さ、わざとサボったんだ、君がまじめに授業に出てくれてそれで俺が休んで、

家に行く口実を作るためにね。

あのさ、前から思ってたんだけど、付き合ってくんない?他に好きなやついる?』


え、急な告白に私は舞い上がってしまって、言葉が詰まってしまって、なにも言えなかった。


『え?誰か好きなやついるの?』



『え、いないよ。大丈夫。私も好きだよ。急な告白に言ってくれてありがとう。今日が記念日でいいかな?』


『やったー!じゃあ俺ここに住みたいな、一緒にペット飼いたい!』


『ええ!?まってまって、それは恥ずかしいよー。でも、守ってね。せめて来週からにして、今住んでるところを片付けてからにしてね?それから、一緒に住もっ!』

そう言って、同棲生活が始まりました。



4 ディ

今日土曜日だから美容院にきた。イメチェンしようと思ってロングから鎖骨あたりまでの長さに切ってもらうことにした。カラーは栗色にしてもらい明るめにした。彼の好みの色だ。美容院終わってからは彼とデートする予定で、何て言われるか楽しみだった。彼は犬のエベレストを連れて、ローソンの近くの郵便局に、14時に待ち合わせしている。彼は私のことを南アキナと似ていると言ってくれるけど、本当かな?彼しか言ってくれないからなぁ。付き合ってもう2か月だけど全然可愛いとか言ってくれないし、君としかいってくれない。名前で呼んでくれないんだよね。謎ばかり。今日は彼に可愛いと言わしてやるんだから。歩いて行ってローソンが見えて、あっ彼だ。

『やっほ、お待たせ。待ったぁ?』


『大丈夫。エベレストにヨシヨシしてたからさ。さ、大池垂水公園に行こっ。』


あれ。なにも言ってくれない。彼の容姿は羽生結弦に似ている。周りの女の子たちにもそう言われてて、一目置かれるタイプの人だ。

エベレストはワンワンと尻尾をふって感激してくれてるようだけど。彼はなんともリアクションがない。思ってたのと違う。美容院代高いんだからー。女子力上げてきたのにー。時間とお金と労力返してー。何か言ってよー。良い匂いもさせてくれたスタッフさんにも申し訳ないのに。スタッフさんに、今日デートなんですって言ったら、サービスして香水つけてくれたのに。彼ったらもう。私が沈黙でエベレストのロープを引いていると、強い風が前から吹いてきた。そして、前から見かけたことのある男の人が現れた。高校の時の男子バレー部の先輩だった。私は有希高校の男子バレー部のマネージャーをしていて、先輩に憧れていた。先輩は、173センチで性格はおちゃらけた人でみんなを笑わせることが得意で明るくて人気者だった。だから私みたいな人とは比べ物にならないから、マネージャーとしてそばに居るだけで良かった。

先輩もマネージャーのマネーと言うあだ名でしか呼んだことしかなかった。あまり話さなかったから名前を知らなかったからだと思う。


『え、先輩、じゃないですか。』

『おぉ、マネー!久しぶり、俺、犬飼い始めたばかりなんだ。生後8か月だぜ。こいつの名前はニコ介だぜ』


先輩は、前から柴犬を連れて歩いていた。

ニコ介とエベレストがクンカクンカと挨拶をしていた。


先輩と離れて、家について彼が言った


『今日のあった人仲良かったね。まぁ俺の方が仲良いからいいけどさ。』


と言った後、いきなりキスされて、彼が


『今日はめちゃくちゃ可愛くなっててビックリしたんだ。俺の求めてる人になってたからさ。今日はちょっといじめてやるぜ。』


といいキスして、ブラウスのボタンを取られちゃいました。あとは想像してね



5デイ

朝、私は台所でフライパンで目玉焼きを2個作って、ポールウインナーとシリアルを彼と2人で食べた。ペットたちにいつものように、餌をあげおわった。ピーチョロが異様にご飯をバクバク食べるのでいつもより多めに上げてしまった。ミニ豚の昆布はゲージの中でふんをしているので、掃除してからエサをあげた。今日は、彼も私も学校がない平日の休み、でも今日は雨です天気予報も一日中雨という話になっている。

彼は、『退屈だぜ、なぁ、今日何する?休みなのにもったいないよな?オセロとウノをエンドレスでするか?ジェンガでも良いぜ、俺負けねぇ、自信あるわ。』

私は彼のちょっと子供っぽいところを見せてきたなと思って可愛いなと思い、嬉しくなった。


『何からでも良いよ。今日はお家で過ごそっか。何からでも良いよって言ったけど、うーーーーん、ウノかなぁ?ジェンガでもいいけど?この2択だったらどっちがいい?』


『え、そら、ジェンガっでしょっ。勝つからね俺に勝ったら500円あげるわ。』


『強気に出るね、私も負けないよ?私が負けても何も出さないからね?

じゃあジェンガしよう』



ジェンガを3回やって私が2回勝っちゃったから1000円もらえることになった。やった。


突然、犬のエベレストがワンワンと大きく鳴いた、その時彼が、あ、やべっ頭痛くなってきた。熱測っていい?

体温計で熱測ったら、38.4℃もあった。

昼ごはん食べた後すぐに病院にいった。

雨の中、自転車で20分の神田クリニックに着いた。待合には1人しかいなくて空いていた。診察をしてもらって、会計をして、お薬をもらって、また20分かけて家に帰ってきた。また熱を測ったら38℃で、彼の体調が良くなるように晩ごはんを卵が湯にして、早めに寝た。次の日は、36度に下がっていた


6デイ

私は気づいたら椅子に座り、両手を椅子の取っ手に縛られていた。椅子の後ろから誰かが動いた感じがあった。私は、誰何なの?といったら、ハハハ、ひみつだよ。相手は男の声で、50代くらいの人だった。何もされることなく放置の時間が続いた。と言う夢を見た。朝から胸糞悪い夢だった。今日は彼に朝からチャーハンを作ってもらった。美味。ありがとうございました。ごちそうさまでした。彼がペットの餌やりを最近は率先してやってくれるから助かる。私がやると忘れる時があるから、彼に怒られたりする。セキセイインコのピーチョロは、彼のことを『彼』って言えるようになってきた。彼も『ピーチョロよく頑張ったな、ヨシヨシ。』と愛情を注いでくれている。今日から新学期が始まる。今日の授業は彼とはかぶることはなくて、つまんないな。でももう半年も同棲してると思えば早いなぁと思う。学校につき、授業にする。今日は少人数の授業だ。先生の名前は橘先生でした。私はあっと気づく、今日夢に出てきた人だ。この人。新しい先生だから、知らなかったけど、橘先生が夢になんで出てきたんだろ。授業終わりに橘先生に呼び止められた。


『はい、なんでしょうか?』

『君のこと、全部知ってるよ。君が小さい時、君のお父さんと一緒に君の話をよく聞かされてたんだ。』


『え、そうなんですか。』


『今日、家に行ってもいいかい?』

『ええ、困ります。失礼しますっ』


橘先生はめちゃくちゃ要注意な人だなと思った。怖いから彼に言って守ってもらおう。

ミスドで18〜23時のバイトをして彼にお迎えに来てもらって一緒に帰る時に、橘先生のことを話してみた、彼がムスッとして。


『それは怖いね、俺が君を守ってあげるからね。』と言ってくれた。

セキセイインコのピーチョロに、今日会ったことを全て言ってストレス解消をした。


7デイ

今日は彼の22歳の誕生日、だから私がケーキを作ってあげる。彼はチョコレートケーキが大好き。だから買い物に行って材料を買いに、すると、背後に嫌な気配がして振り返ると橘先生のだった。気持ち悪。何か言われるのかな。無視しよ。向こうは、私のことに気づいていないみたいだった。良かったぁ。彼は今はコナミでバイト中で夜の7時に帰ってくる。彼はカレーが好きだからこんばんはカレーと大根サラダとチョコレートケーキ。想像するだけで楽しみだなぁ。スーパーから出て、自転車で20分かけて家についた。まだ4時だからエベレストと散歩しよっと、この前の大池垂水公園に行こうかな。散歩していると、またバレーの先輩に出会った。

『あっ、先輩、こんにちは。ニコ介ちゃん。可愛い。この前に比べて大きくなりましたね。』

『おぉ、マネー、またあったな、今日は休みか?』

『はい、今日は彼の誕生日なんです、なので、チョコレートケーキ作るんです。』


『そっかぁ、マネーのチョコレートケーキ、結構人気だったよな、ほら、バレンタインのとき、マネージャーが全員で作ってただろ?その時に、俺、マネーのものしか食べなかったんだぜ?そう決めてたからさ。』


あれ?なんか先輩顔あかい、気のせいかな?

エベレストがワンワンと言ったので、


『じゃあ先輩、またぁ、ニコ介もいい子にね。』


と7時半に、家についた。家に帰る直前に足音がして、彼かなと思って、後ろを振り返ったら、橘先生で、はがいじめにされてキスをされた。『いや、やめてください。』と言ったけどまだ続く、ちょうどその時、彼が帰ってきて、大きな声で、『おい、俺の女に何してるんだ。やめろ、離れろ。』といって、橘先生の腕を引っ張り、体を吹っ飛ばした。助かったぁ。でも彼に見られてしまった。こんな大事な日に。残念な一日になるのかな、彼はどう思ったかな。部屋に入るなり、彼が一言言った、『大丈夫だったか?』


私は、『見られちゃった。ごめんね。私が無防備すぎたのかな。』そしたら、彼が強く強く抱きしめてくれた。 


『俺が守ってやった。もう少し早く帰ってたら何もされなかったのにごめんな。ごめん。』

え。私は泣けた。私は涙声で、


『仕方ないよ、バイトだったし、気にしないで、怖くなかったよ。』


『嘘つくなって、不安の後の安堵感で、今めっちゃ泣いてんじゃん。可愛いやつだな。こいつめ。切り替えて今日を2人で過ごそっか。で、何作んの?俺も手伝うよ。』


『待って、まだ涙でるぅー。』


『えー、泣きすぎだろ。』


『今日はカレーとチョコレートケーキと大根サラダ。全部好きなメニューでしょ?誕生日おめでとう。』


『やった、サンキューな。じゃ作ろっか』


今日は美味しく頂きました。いい誕生日になって彼もいい一日だと言っていて良かった。

こんばんは、仲良く過ごしました



8デイ

2人で初の海外旅行だ。もう一年記念日になるからということで、オーストラリアに行くことにした。彼は外国語学科でTOEICも740点とってて、頭が良くて、流暢に英語は話すから、カッコいい、圧巻とする。私はただただ彼の隣についていくだけでオーストラリアを満喫していた。彼は

『俺についてこればいいからさ、逸れちゃダメだよ。』と言われた。サングラスが余計に似合っててかっこよさが増していた。『はいっ、わかりました。ついていきます。』と言って私はオーストラリアでのランチを食べる。チキンソテーをたべた。彼が注文してくれた。8ドルだった。彼はチキンカレーをたべていた。9ドルだった。カレーも美味しそうだった。テラスで食べていると、羽の折れた鳥がトボトボと歩いていた。


私は、『あの鳥見て、怪我してる。可哀想。』

『そうだね。たぶんいじめにあったんだろうね。』


鳥は私たちの前に来てはウロウロしていたけど何もすることがなく何かを待っていた。

私がチキンソテーの皮の部分を鳥の前に捨てたら、バクバクと食べた。


ご飯を終えて、ビーチが楽しみだった。グレートバリアリーフが見たかった。さっそく向かって、ビーチについた。私は感激した。すっごーーい広い海、圧巻とされた。日本では考えられないくらいの大きな海だった見晴らしのいい海だ。グレートバリアリーフも泳いだらみれた。彼も一緒に見た。写真を撮ってすぐに水面に上がった。今日日本に帰るから、飛行機の時間に間に合うように帰らないと、オーストラリアに少ししかいなかったけど楽しかった。また彼の流暢な英語を頼りに飛行機に乗ってオーストラリアを出発した。




9デイ

この日思い返せば最悪の日だった。今まで何気なく当たり前のように過ごして来てきた時間が当たり前じゃなかったようで、私はこの日を恨む。どうしてこんな日が来るのだろうかと。原先生の小テストが終わって授業に集中しているときに私の携帯がプルプルプルプルと教室に大きく響いてしまった。原先生は、


『こら、君、教室に入るときにマナーモードにしときなさいよ。次なったら取り上げるからね。まったくもうどこやったっけ、忘れてしまったじゃないか。60ページの25行目から前の君、読んで』

私は当てられて、読み始めた。内心、誰からだろうと気になりつつ読み始めた。授業が終わり下校した。

今日ミスドのバイトで、友人とペアだった。友人とは中学からの仲でもう12年くらいの仲である。なんでも話せる仲だ。今日あった原先生の授業のことも話した。そういや、誰からの連絡だったのだろうか、スマホをみたら、お母さんで、ショートメールにおばあちゃんが倒れた。早く静岡市内病院に来て。と17時半に連絡が来ていた。ミスドの店長に18時に上がらせてもらい、病院に向かった。おばあちゃん、生きてて。彼にも連絡して、今日は静岡市内病院に行くから帰らないとないと言った。それから、ペットたちのご飯は忘れないでねとも言っといた。

病院に着いたら5階の501号室に、お母さんとお父さんと弟とお姉ちゃんが来ていた。お姉ちゃんがタオルで涙を拭いている。お母さんは、座ってお婆ちゃんの手を握っている。

お父さんと弟が一緒に立っていて、ため息をついておばあちゃんの顔を眺めている。


おばあちゃん、おばあちゃん?死んじゃったの?

私はベットに駆け寄っておばあちゃんの顔を見て、手で顔を触った。まだほんのり温いがもう息はしていない。死んでしまったことを改めて感じ泣けてきた。


この日は久しぶりに家族に会えて、よかったのと、お通夜とお葬式をおえた。



10デイ

何気ない一日でも今日がくるなんで思ってもみなかった。彼と昨日おばあちゃんのお葬式に行ったことを言った。私はなんだか、むしゃくしゃしてしまっていて、彼にヤケクソにあたってしまった。


『昨日おばあちゃんがお葬式だったんだけど。』


『そうだったか』


『それだけ?慰めてくれるとかないの?』



『あ、ごめん。パズドラしてたから、夢中でさ』


え。私こんな人と1年3ヶ月もいるの?


『ちょっと外出るわ。エベレストの散歩してくる。ミニ豚の昆布とセキセイインコのピーチョロと猫ママのニャーパとオスのパナソニックの餌とふんの後片付けしといてね。じゃ。』


少し怒りながら家を出た、エベレストは、元気よく散歩に行くから、ナイーブな心を沈めてくれる。今日は気分かえて北の公園に行こかな。ここが1番近いし。大きいし。エベレストと散歩してたら、後ろから柴犬が見えた。ニコ介だったというと飼い主は先輩だ。


『よっ、マネー、今日は1人か。』

『はい。先輩は、休みですか?』

『おうよ、休み!』



なんか久しく先輩に会ったら、照れてしまう。彼氏より少し身長が高めで声も低くて高校の時に、ときめいていた頃を思い出す。なんてことを考えてた時に


『うちに寄ってこないか?またチョコ作ってくれよ。』


エベレストが大きくワンワンと言っていた。ニコ介もワンワンと2匹が誘ってるのを断るなみたいな感じで言ってるのかと思って。


『はい、わかりました。お邪魔します。

チョコは先輩が買ってくださいね』

『おう、やっりー

あと10分ちょっとで俺の家』


到着して家の中に入ったら、すぐにキスされて、ベットに連れられた。その後は想像におまかせします



11デイ

昨日は先輩の家に泊まってしまった。先輩には、日頃の愚痴を聞いてもらっていただけだった。キスはされたけど、私が怒って、その後、謝ってくれた。

次の朝8時エベレストを連れて、家まで帰宅する。そしたら彼がリビングにいた。ロールパンをかじっていた。ペットたちのご飯はまだやっていないみたいだった。私がニャーパー、パナソニック、ピーチョロ、昆布、エベレストの順に餌と糞の世話してあげた。


ねぇ、今日は私の誕生日だから一緒にどこか晩ごはんでも行ってくれる?

といっても彼は無言。

やばいなぁ。これ怒ってる。初めてのケンカかも。

彼が重い口調で切り出した、昨日の夜はどこに行ったんだ?


『ニコ介を飼ってる先輩のところ。』と素直にいった。


彼が、『あっそ、お前かるいな。信用なくなった。仕事いくわ。俺も今日帰るかわかんねー』

彼は今日仕事に行く日で、普段なら7時に帰ってくる。

私の誕生日だから、前から2人で行きたかったところのレストランがあったのに。私のバカ。ショック。洗濯物をたたみながら、泣けてきた。やっぱりその日は1人寂しく過ごしてしまった。友人に1時間電話して、泣きながら彼のことをこんなにも好きなんだなって改めて思った。ちょうどその頃、彼と先輩が出会っていた。



12デイ


彼が先輩と出会っていた。

彼が

『おい、お前な、あいつのなんなんだよ。昨日は泊めたそうだな。ムカつく。たかが先輩だからっていい気になりやがって、こっちはちゃんと付き合ってんだからな、いちゃもんつけてくんなよな。もう関わってくんな。』


先輩は、彼に向かってこう言った、

『お前が情けないから、マネーがこっちに来たんだぜ、マセガキが。』

と言って彼の胸ぐらを掴み殴った。

彼は殴られたが、蹴り返してその場を離れた。

と先輩に言って家に帰ったのが夜中の3時。


エベレストが、キューンと鳴いたので、私が起きた。彼が帰ってきたんだと思った。


『昨日はごめんね。私が悪かったよね。』


『良いよ、気にすんな。俺もこんな俺だけど、これからもよろしくな。じゃ、これあげるわ。開けてみな。』


と言った。暗い部屋にいて寝ぼけまなこだったので、よく分からず手に乗せられたのが、四角くて手のひらサイズのものだった。開けてみると、彼が笑った。


『え、俺の方に指輪が向いてるじゃん、逆、逆ー。普通は自分の方に向けるでしょ。』


指輪と聞き、驚きを隠せなくて、眠かった目が見開いた。


『えー、指輪?!ってことは、』

というのと同時に

『俺でよかったら結婚してください』

と言われた。


エベレストがキューンキューンと場を盛り上げた。



13デイ

彼の突然のプロポーズに戸惑ってしまったが、約2年も付き合ってくれたので、もちろんこの人とこれからも過ごしたいと思ったので、

『こちらこそ、こんな私でよければ、後悔させないのでもらってください。』

と言った。キスして、彼が眠いと言ってベットの中に一緒に寝た。キスだけじゃ足りなかった。プロポーズの言葉をずっと大事に覚えとこう。忘れないからね。私、涙腺弱いのかな?またウルウルしちゃう。でも、こんな日が来るとは思わなかった。素敵な人と結ばれてよかった。

彼いわく、結婚式はしないで、ドレスアップの写真だけは撮るらしい。

場所は、オーストラリアで。また頼り甲斐のある彼の英語力が試されるわ。

夕日と綺麗なビーチをバックに彼が私の後ろからハグしてる写真を撮ってもらった。他に2人で体で大きなハートを作っている写真の2枚を選んだ値段も12ドルで手頃だった。

フォトカードには、エンジェルのイラストが4人もいて2組のカップルになってこっちをみていた。可愛いからお気に入りのデザインです。他の英語はさっぱりわからないわ。

ラムチョップスを2人で食べて、オーストラリア新婚旅行は終わった。



14デイ

オーストラリア旅行から3ヶ月にもなって、いつも慌ただしく日々を過ごしている。もっとゆとりのある時間が欲しいなぁと思っていた。オーストラリアで撮った写真は玄関先の壁に掛けていて、いつもストレスがあった時、その写真をみて、癒されてる。そして、ピーチョロに文句を言っている。今はちょっとずつゆとりが欲しいなと思う今日この頃であった。

今日の朝ご飯は、時間がなかったから、ヨーグルトと卵かけご飯とトマト。2人で同じ量を食べた。でも私は、卵かけご飯を半分くらい食べて、うぅ。となった。気持ち悪い。残りトマトとヨーグルトを食べた。

あ、そういえば、生理が2ヶ月とんでる。

家から職場まで車で30分ちょっとかかるけどいつも送ってもらっている。彼に問いかけてみた。


『ねぇ、赤ちゃんできたかも。』

『え、まじで?嬉しい。女の子、男の子。』


『え、まだどっちかわかんないよー。検査薬買ってこないとわかんないし。あと産婦人科も探さないと。』


『じゃ俺、今日買ってくるわ、早めに仕事終わらす。』


『嬉しい。ありがとう。待ってるね。』


彼にもいつも感謝。


車で職場に30分ちょっとのところで降ろしてもらって、バイバイした。彼が車の中で投げキッスした。照れる〜。


今日の夜、三毛猫の母親のニャーパと息子のパナソニックとミニ豚の昆布セキセイインコのピーチョロとゴールデンレトリバーのエベレストの順番で糞のお世話したり、遊んだり、エサをあげたりしてたら、彼が帰ってきた。


彼が言った、

『で?結果は、どうだった?』


『陽性だったよー赤ちゃんいるね。いつもありがとう』


『いいよ、これからはママだな

これからもサポート頑張るな。

俺もとうとう父親かぁ、なんで子供に呼ばれんだろ。楽しみだなワクワクするよ。

やっぱり女の子が欲しいなぁ。嫁に行かせたくないなぁ。』


『えぇー、まだ何言ってんのぉ〜。そういところおもしろいね。』



15デイ


妊娠4ヶ月目、つわりでほとんどの食べ物が喉を通らなかなってきた。フルーツだけなら、まだ食べられるようで、バナナ、イチゴ

みかんの缶、桃の缶をいつもスーパーで買っていた。あと食べれるものはたまご粥。今日は12時から17時までミスドで仕事。レジ打ちだからドーナツの匂いを嗅ぐのは、まだマシ。ドーナツを箱に入れたり、レジを掃除したり、お客さんに、コーヒーとカフェ・オレをおかわりにまわったりしていた。15分の休憩中に、彼氏に、今日はなんのドーナツほしいかメールした。帰る頃には返事が来ている。おそらくカスタードクリームかな。私は食べないでおこ。彼の笑顔を見るだけでそれだけで幸せ。休憩が終わり、ようやく仕事も終わる。メールをチェックしたら、やっぱり彼はカスタードクリームが欲しいって来ていた。当たったところが嬉しい。

家に帰ってくる途中に、スーパーに寄った。今日のご飯は唐揚げを作る。突然嫌な予感がした。後ろを振り向けば、橘だった。あの橘が私の肩を持って、私の持っているカゴの中身をチェックした。


『へぇー、なかなか買ったね。お肉多いじゃん。何に使うの?1人じゃこんなに食べれないよね?誰かといるの?』

とその時、

『俺の女に触るなよ。』

と、声をかけてくれたのが、見知らぬ男性からだった。身長が183センチあって、ガタイがすごく良い。半袖だから筋肉がよく分かる。強そう。橘は後退りしてその場から立ち去った。

『どうもありがとうございました。』

『いいよ、ねぇちゃん。さっきから可愛いなと思ってたんだよ。俺のタイプでさ。彼氏とかいるの?』

『あ、旦那がいます。もうお腹に子供もいますし、さっきはありがとうございました。さよなら。』


レジを済ませて、これっきりの人だなと思って帰った。でもまてよ、あの人どっかでみたことあるな、高校時代の卓球部の同級生かも。知り合いじゃん。私のこと覚えたんだ。もう15年前のことじゃんか。

家について、ピーチョロに今日あったことを話した。彼が車で帰ってきて、今日橘にあったことを話した。


『え、あいつまたあだたのかよ、何かされたか?』

『ううん。何もされなかったよ。

同級生に守られたから大丈夫だった。』


『ん、それ誰だよ?』


『ただの知り合いだよ。

今日は唐揚げにするね。手伝ってくれる?』


彼はちょっと拗ねた感じだけど一緒に料理をしてくれた。


『カスタードクリーム買ったよー。』

と言ったら彼は急にご機嫌になった。


『やったぜ!唐揚げにドーナツとか最高ー。』


私は内心、彼がご機嫌になって可愛いと思った。

晩ごはん食べて、その日は一緒にお風呂に入って、一緒に寝た。


16デイ

その次の日、彼と北の公園にエベレストと散歩をしてると、向こうからランニングをしている長身の男の人がいた、近づいていると卓球部の同級生だった。

『あ、昨日はありがとうね、昨日は危ない人に絡まれたところ、強引だったけど助けてくれて助かったよ。』

『いやいや、気にしないで、それより、隣の人は?彼氏なの?』

『ううん、旦那さんだよ。』



彼が、『こんにちは。昨日妻を庇ってくれてありがとうございます。なんだって、同級生らしいですね。まぁ久しぶりの再会ってやつですか。良かったですね。家はどこですか?』


同級生が、『北の公園の南側の10分したところにファミマと郵便局があるじゃないですか、そこのマンションの7階です。』


私は思った家から割と近くて自転車で8分くらいの場所だった。


エベレストがぐぅーと、前に行くから、

じゃあ、この辺で。

といって、わかれた。


彼が少しムッとして、無言のままエベレストを引っ張っている。少しやばいな。


私は、彼に、

『今日ペペロンチーノとかどう?明日休みだし。いいかな?』


と言ったらエベレストが、キューンと言ったら、彼が黙ったまま、こくりとうなづいた。

彼の好きなものだけどまだ嫉妬してるんだ。



『あのさ、同級生とは何にもないよ?

大丈夫だって。』


というと、彼は笑顔を見せてくれた。

北の公園についた。


鳩が女の人のところに群がっている柴犬を連れた女の人に群がっている。女の人が鳩にパンをやっている。エベレストが柴犬に近くて行くと、原先生だった。懐かしい。柴犬は初めて見たけど、ハーバードってことか。原先生に挨拶をして、今の近況報告をした。 

そしたら、


『お前たちも大きくなって大人になったなと言われた。私はまだ大学にいるよ。』

と言ってまたねと言って帰っていった。


家について、エプロンになりペペロンチーノを作った。8時ごろ料理が完成して出来上がった。 

 

出産の予定日が10月7日、まだ5月になったところ。はやく会いたいけど、出産が怖いなぁ


17デイ

今日は彼の誕生日でも私のスケジュールも結構ハードだ。朝の8時から12時までミスドで仕事してスーパーに行ってチョコレートケーキの材料買わないと。いつもなら彼の車で職場に乗れるんだけど、今日は早めの時間だし、雨が降ってるからバスで職場にいく。バスの中で痴漢をされた、お尻をソフトタッチで触られて気持ち悪い。怖かったけど、その手を掴んで、この人痴漢です。と大声で言って後ろを振り返れば、卓球部の同級生だった。え、気持ち悪。もうそいつとは、関わらないでおこう。


職場について、うなだれながら出勤。友人に、バスで起こったことを言った。友人もあいつのことを知っていたので、笑われた。でも、今は幸せでいいじゃんと前向きなことを言われて、励まされた。今日は雨なのにお客さんが意外と多くて、休憩も行けず5時間立ちっぱなしのレジ作業だった。疲れた。こんな日は滅多にない。レジが2台しかないからパンクする時は余計混むんだよなぁ。12時過ぎにミスドをでた。雨が止んでいた。スーパーに行って、チョコレートケーキの材料の調達。彼は今日は5時に帰ってくるから早く用意しなくっちゃ。晩ごはんはデミグラスソースのハンバーグ。喜ぶ顔が見たいからがんばろっと。家に帰って、エプロンつけた。もう彼は26歳かぁ。私と長く付き合ってくれてるよなぁ。出会って5年にもなるなぁ。私も今年26歳だけど、なんかまだまだ甘いところがあるからなぁ。8/7が誕生日。

ケーキ作りながらそんなことを思っていたらお腹の赤ちゃんが、ぼこぼこと大きく動いた。そう、女の子らしい。しかも双子だって。この前彼と産婦人科に行った時に、彼が女の子ですか、先生。ありがとうございます。と言ったが、先生は、ご主人、奥さん、双子ですね。ここが頭で、こっちにも頭が見えるのがわかりますか。とエコーの写真を見せて説明した。


ケーキとハンバーグが出来上がった時に、彼が帰ってきて、『おかえりなさーい。誕生日おめでとう。今日はハンバーグだよ。』



『おう、ありがとうな。今日も疲れたわっ』


ハンバーグとケーキを食べて、いっぱい写真を撮った。

お風呂に入って、寝る前にキスして、彼にこう言われた、『赤ちゃんの名前、俺、決めていいかな?糸音と愛華(あえか)がいいな。じゃ、おやすみ。』急だなぁ。

『おやすみなさい』  


18デイ


翌朝2人で対面になって、ロールパンを食べて、私は昨日の子供の名前のことが気になったから、彼に聞いてみた。


『昨日寝る前に、子供の名前を言ったでしょ?なんで、糸音と愛華(あえか)なの?もう決まり?』

『おう、もう決まりだね。なぜかってゆうと、糸音は赤い糸で良い人と繋がってほしいというのといい鳴き声の音色で生まれてきてほしいからさ。それから愛華は、古典であえかなるって言葉があって、その意味が、繊細で華奢だってな。それから、あえかって言葉が自然、夢、希望といったものに対しての儚げで美しいことを「あえか」とも言ってるんだよ。「あえかなる」とは「華奢である」「繊細だ」とだぜ。』


『そんなこと詳しく知ってるんだ。頭いいね、惚れなおしちゃった。もうその名前で決まりだね。愛華ちゃんが長女?糸音ちゃんが長女?どっちにする?』


『そうだなぁ、愛華の方が呼びやすいから、長女は愛華でいいか。そういやさ、今度9月末の三重県の旅行、金曜日から行けそうだわ。楽しみだな。赤福カキ氷、まだ暑いしやってるよな。後で調べとくわ。宿も一泊で予約したからな。じゃ、早く食べよ。ミスドの出勤もあるんだろ?今日は9〜16時だっけ?あんまり無理すんなよ。』


『三重県伊勢市までいくんだよね?運転よろしくね。ナビ頑張るね。久しぶりにドライブ旅行だもんね。ミスドの仲間と入れるのもあともう少しだからさ。ぼちぼちやってますぅ。お気遣いありがとう。』


そして、一緒にご飯を食べ終わっては、出かけて、彼の車に乗ってミスドまで送ってもらった。

ミスドに着くと、友人とペアだった。友人に彼の名前の由来の話をしたら

友人が、『わぁ、お腹おっきくなってるし、まさかの双子なんだね!しかも、めちゃくちゃいい名前じゃん。いい人捕まえたね。私も子供ができたら、その名前にしようかな。って冗談だけどさ。』って笑いあった。

あと仕事も入るのが3日となって、産休に入ることにしている。若干寂しいが、これから気合入れて、出産を頑張ろうと思っている。




19デイ

今日はミスドがラストの出勤の日。9時から16時。今日も彼に車で送ってもらう。

10年間お世話になった店舗だから、後輩や先輩や、店長にもお世話になって、出勤が最後かぁって思うとあっとゆうまの時間だった。

仕事が終わって、バックヤードでゆっくりしていたら、店長と先輩が出てきて、

『10年間お疲れさーん、もうミスドに働くことないけど、今度はお客さんとしてきてなぁ。ベイビー連れて待ってるので、我々はまだ働いてるからねー、10年間お疲れっ』

『はい、これどーぞ、いつも買っていってくれるけど今日はプレゼントするね。カスタードクリーム。』

女の先輩がカスタードクリームを買ってくれた。2つ入っていた。

『皆さんありがとうございます、今日までお世話になりました、元気な赤ちゃんを産んできますので、落ち着いたら、旦那さんと連れてきたいと思います。よろしくお願いします』

お腹の赤ちゃんたちもぽこぽこと動き出していて祝福してくれてるのかな?とも思った。



今日の晩ご飯はキーマカレーにして、彼と晩ごはんを食べた。今日の職場のことを言った。彼氏も嬉しそうに聞いてくれていた。

急に彼がご飯食べている時に言い出した。

『俺さ、夢があってな、アメリカのシアトルに行ってみたいんだ。自分の英語力を試したいんだよ。アメリカで車のホイールの会社を作りたいって思うんだ。会社の名前は、ライズ。でもなぁ。まだ貯金がねぇ、まだまだ先の夢の中の夢だな。まだできるかどうかもわかんねぇし、仲間に声かけてるけど、興味あるって言ってる奴はいるって感じだ』っていいながら、ご飯を食べ終えた。

初めてそんな大胆なことを言うからビックリした。でも、応援したいけどまだ未定ですがって感じだから大丈夫か。

彼がお風呂に入ってる間に私はテレビをみて、お腹の赤ちゃんたちが、ぽこぽこと胎動を感じて、早く生まれるかな?早く会いたいね、愛華ちゃんと糸音ちゃん!

お風呂に入いりながら、そういや三重県のドライブ旅行は明日だったな。楽しみだな。私、初めて三重県に行くんだぁ。どきどきだね。

お風呂を上がって、ペットたちの餌と糞のお世話をして寝室にいった。




20デイ

朝一に、彼の運転で、エベレストとピーチョロとニャーパとパナソニックと昆布をペットホテルに送った。3ヶ所のペットホテルに送った。そして、三重県にドライブ旅行に出発だ。2時間半見てれば着くらしい。金曜日だから、車は少ない、朝ごはんはコンビニで何か買って食べようってなった。

ファミマに寄った。私はスルメとおにぎりのいくらとシャケと昆布と焼き鳥、彼は豚まんと肉まんとおにぎりシャケ2個と、お互い600ccのお茶を買った。移動しながら食べた。彼は運転しながら、ご飯を食べていた。


今日は、伊勢神宮とおかげ横丁と真珠館に行く。

お昼ごろになって、雨が降り出した。

『えー。えらいこっちゃ、雨降りだしちゃったね。傘あったっけ?』

『おぅ、トランクに入れてる。2本あるから、持って行こう』

お昼ごろに三重県伊勢市について、茶色傘が彼で私はビニール傘を持って、

『どこで伊勢うどんを食べようか。あー、腹減ったわー。携帯で検索しよっか。』

私も同じことをした。

『ねぇ、ここはどう?伊勢うどんとお寿司食べれるって。歩いて10分で、おかげ横丁の近くだし。』


『オッケー、じゃそこで』


私たちは、向かって、伊勢うどんとお寿司を食べれました。そしてそこで、念願の赤福氷を食べれることに。どれもこれも美味しかった。赤福氷は、抹茶のかき氷の中にあんこ餅が入っているって言うカキ氷で、私は抹茶が好きだし、あんこが好きだから幸せだった。


お店を出て、雨は止んでいた。伊勢神宮に。参拝しに行った。赤ちゃんのため、おみくじを引いた。吉だった。

『お産  安産 産むがよし、しかしその後いかに』

ん?この(しかしその後いかに)ってなんだろう。まぁいっか。ちょっと気になるけど。



その後、おかげ横丁で、いろんな写真を撮って楽しんだ。彼は羽生結弦さんに似てるし、私は南あきなさんに似てるって言ってくれるから嬉しい。やっぱ褒められてるのかな?ありがたいね。40枚くらい写真撮った。


車の場所に戻って、真珠館に出発。ここから、40分のところ、旅館の近く。

車の中で、英単語ゲームした。どんな単語でもいいから、お互い言い合って道中、暇つぶしに楽しんだ。彼の英語力はやっぱりかっこいいな。知らない言葉を教えてくれる。タメになる言葉とか、発音いいし。アメリカで会社建てたいんだぁ。勇気あるなぁ。


と思っていたら、真珠館に着いた。


入ってみたら、沢山の真珠があって、真珠のネックレスとかがあった。私が目についたのが、アコヤ貝のブレスレットだ。値段は15000円だった。ジィーッと見ていたら、彼が『え、買うの?ボーナス入ったから買ってあげましょうか?』『えっ、本当、誠にすいませぬなぁ。てへへ。それじゃお言葉に甘えてさせてもらいます。今日幸せだよ』

彼がレジに行き、ブレスレットを買った。



車に乗ってすぐ近くに旅館に着いて、チェックインした。もう7時だ。ご飯はバイキングだった。嬉しい。今日は幸せだ。お風呂に入って、大きなお風呂に入って、部屋に戻った。寝る前に彼に『今日は一日良い日だったな』と言ったあと、ほっぺにキスされた後、私がお返しに彼の口にキスして、『おやすみなさい』と言って寝た。

旅行から帰ってきて、ペットたちをペットホテルから家に戻した。



21デイ

10月7日深夜2時陣痛があって起きた。お腹が痛い。今日生まれるんだ。出産怖いけどわ、いざとなったらがんばろ。彼も今日休みだし、付き添ってくれるだろう。伊勢で彼に買ってもらった真珠のブレスレットをつけて、これ見て自分自身の気合を入れていこ。しんどくなったら、これまでがんばろ。彼を起こした。『陣痛がきた。今10分間隔で陣痛が来ている』『え、マジかよ。すぐに病院に行こう』車を出してくれた。産婦人科には35分くらいかかる。車を出して、25分ごろに『あ、破水した。』『え、マジかよ。ちょっと酔うかもしれないけど、速度上げるな。』

その後すぐに産婦人科について、分娩室にいき、加藤先生に診てもらった。加藤先生は、『赤ちゃんがもう出てますね、肩まで出てきてます。力んでください。深呼吸しながら力んで、お腹に集中して。』というと、赤ちゃんが1人の赤ちゃんが産まれた。鳴き声が聞こえた。彼も間極まって泣いていた。嬉しい。加藤先生が『もう1人の赤ちゃんは、まだ奥なので頑張ってください。』と言って、陣痛がまた始まって、それから、15時間かかった。促進剤を何回も打たれた。助産師さんのことをしっかり聞いて、呼吸の吸い方をコントロールしたり、真珠のブレスレットを見たりしながらして、そしてようやくもう1人の赤ちゃんが出てきた。彼は『愛華と糸音よ、待ってたよ。可愛い俺の娘たち。愛すべき嫁よ、長い間よく頑張ったなぁ?本当にありがとう、お疲れ様』と言っていた。

愛華は3425g。糸音3382gで生まれた。ふぅーもう疲れた。この日よりもこれからの方が疲れるだろうけど。まぁ一安心だね。2人とも10月7日で誕生した。




22デイ

出産してからもう3ヶ月が過ぎた。愛華と

糸音は、一卵性双生児だった。瓜二つだった。テレパシーがあるのか、二人が泣く時は、同時に泣いて、泣き止むときも大体同じペースである。それから、私が歌うと、手をたたいて、場を盛り上げてくれる。ママは嬉しいよ。愛華(あえか)はつむじが2つあって、糸音より髪の毛がフサフサでくるくるとなっていて、髪の毛だけ外人っぽい。糸音はまだうすらハゲ。だから一卵性双生児でも、髪の毛でも髪の毛だけで一発でわかるのよね。笑っちゃうよ。まだ3ヶ月だから、糸音、まだまだこれからだよ。私たちの子供だから、たぶん可愛くなるんじゃないかな?


今日はお母さんに愛華と糸音をお願いして、

今日彼と一緒に人間ドックの日だった。それから、菅原先生はに首のところを診られて、『あれ、少し腫れてきますね。触診するので、首を前に出してくださいね。』と言われるがまま、首を前に突き出した。なんだろうと思った。神原先生は、『あら、これはバセドウ病の初期ですね、おそらく。この甲状腺が腫れています。初期なので、命には別状なく、手術したら治ります。』と言われた。私は神原先生に『先生、じゃ手術をいつしましょうか?』『7万円になりますが、そちらの都合の良い日で構いませんよ。』私は神原先生と離れて、彼にバセドウ病だってことを伝えたのと手術の費用を伝えたら、彼は『頑張っておいで。病気に負けるなよ』と言って、病院に手術の手配をしてくれた。

そして、手術は無事に終わって、私の病もなくなった。



23デイ

悲しみと怒りは突然にやってくるもんだ。なにげに彼のスーツの内ポケットをみてみたら、名刺が入ってあった。上田麻里奈と書かれていた。え、誰だろう?どういう繋がりの人なんだろう?まさか浮気かな?今日の晩ごはんの時聞いてみよ。


今日の昼にお母さんがやってくる。愛華(あえか)と糸音のめんどうを一緒に見てくれるっていうから助かる。あと、この名刺のとこを愚痴ってやろう。

2時にお母さんが来た。ミスドのポンデリングを買って来てくれた。お母さんは、オールドファッションを食べて、私はポンデリングを食べた。お母さんが、愛華(あえか)に哺乳瓶でミルクをやっていた。愛華はもう8ヶ月になるから首も座って少しは立つようになってきた。糸音は髪の毛が生えてきて、女の子らしくなってきた。リボンの服が似合うようになってきた。あとねはつかまり立ちができるようになってきた。少し歩けるようになって来た。8ヶ月でタッチができるのは少し早いみたい。


お母さんが愛華の哺乳瓶を終えると、私は名刺の話をした。『彼のスーツの中に上田麻里奈っていう名刺が入ってたんだけど、なんだと思う?』『うーーん、お父さんの時は、営業で、取引先の女の子だったりするから、なんとも言えなかったよー?』そうなんだ。私は思った。でも、明日修羅場にやるかもしれないが、聞いてみよう。彼に女の人の影かな?もう10年であってるからなぁ。やっぱり今日聞く勇気ないから、あしたにしよっと。私はまだ好きなのに、あっちはもう飽きちゃったのかな?寂しいな。それを聞くのも辛いな。明日聞いてみようかな。今日にしようかな。



お母さんが彼が帰る直前まで居てくれて、彼がすぐ帰ってきた。彼が『ただいま、今帰ったよー、愛華、糸音、今日一日どうだったか?あ、そうそう今日お母さん来てたんだよな?俺、お礼の電話入れとくな!』

『おかえり、今日ハンバーグだよ、お母さんよろこぶわ。よろしくっ』

今日彼の好きなハンバーグ。やっぱり今日彼のスーツにあった名刺のことを聞いてみよ。

『ねぇ、あのね、悪気があって見たんじゃないんだけど、スーツの中に上田麻里奈って人の名刺があったんだけど、誰かな?』

そしたら、電話を終えた彼が、固まり黙りこくった。



24デイ

私はどうか、浮気じゃなく、ただの仕事仲間であって欲しいと思っていた。上田麻里奈。彼がハンバーグを食べおえた後、彼が生唾を飲み込み、重い口を開いた。『黙っててごめん。麻里奈とは、何回かホテルに行ってる。向こうに言い寄られて、ついいっちまってる。妻がいるのにな。このとうり。』といって深く頭を下げた。私は悲しかった。私が愛華と糸音の子育てをしている最中に、そんなことを彼がしているなんて、信じられなくなった。離婚を考えてしまう。『じゃ俺会社言ってくる。上田にはもう近づかないようにするから』私は今日離婚届を取りに行こうと思い、市役所に向かった。そして、離婚届をもらい、家に帰って書きたくないけど、名前を書いた。そして、愛華と糸音のことを自分で育てれるように、転職も考えた。年収500万の不動産に、決めた。28歳で転職するのは勇気がいるな。彼が今日は、6時に帰ってくる。

今日の晩ご飯は、グラタン。手間ひまかけて作った。もしかするとこれが最後の料理かもしれないから。晩ごはんの後に、彼に離婚届を見せた。『これ、私の名前、書いたから、名前書いて。』と言ったら。彼は私にハグをしてきた。『離婚なんて嫌だ。絶対嫌だ。毎日ずっと君といたい。上田のことは反省している、もう近寄っていないからさ、だから許してください。』ハグの力が強くなった。そしてキスされた。そして、ベットにいった。あとは想像におまかせします。




25デイ

今日は彼と愛華と糸音の4人と犬のエベレストで、彼の車で新潟県に温泉旅行に1泊2日にいく。子供たちの一歳の誕生日旅行でもある。私たちははじめての新潟なので何市が有名なんだろうか。そう、彼は新潟県新潟市出身で、彼が小さい頃にお母さんを亡くして、弟とお父さんと3人で暮らしていたというのであった。小学生の頃から、彼はチャーハンを作れるようになっていた。だから彼の特製のチャーハンは、生姜がきいていて美味しい。『俺さ、24の時、56のオヤジと殴り合いのケンカして、20の弟が、仲裁役になってくれて、3人でハラハラしてた日にな、俺が、もうこんなオヤジのことなんて忘れて、二度と帰ってこねーわ。ほな、出ていくからな、勘当してやるわ。』と入った後に、『背中をオヤジに踏み倒されて、それ以来オヤジにはあってないんだよな、もう5年くらい前かな。俺も歳いったなぁ。29だもんな。だが、孫娘を見せに帰るなんて親孝行だよなぁ』彼の父親さんと、その後継を任された旅館の弟さんのところで宿泊の予約を取っていた。その話を聞いて、初めて聞いたので、私は彼の知らない一面を聞いて、涙が止まらなかった。『辛いことも苦しいこともあったけど、乗り越えたんだね。すごくたくましくなったね。すっごくカッコいいよ。旦那さんになってくれてありがとう』

3時間で新潟県の新潟市の小平屋に着いた。彼は駐車場にバックをしていた。私はエベレストと愛華と糸音を連れて、ロビーに入って、チェックインをした。ペットも自由な場所でよかった。彼に愛華と糸音を任せた。彼はロビーにいると言った。私は15分ほど公園に行くと彼に伝えた。小平屋の横に大きな公園があったので、エベレストを放し飼いにして、私が青のボールを投げると、エベレストが取ってきて、また持ってきた。20回から25回繰り返したところ。エベレストが、木の下でうんちをして、旅館に戻った。ロビーでは、彼がある男性と話をしていた。近づいてみると、彼と似ている。さっき言っていた弟さんかな?『初めまして、今日と明日はよろしくお願いします。新潟県にはじめてきました。空気が綺麗ですね』と言った彼が『さっき言ってた、俺の妻だ、ゴールデンレトリバーのエベレストだ。妻とはもう10年年以上も付き合ってる。ところで、オヤジは、どうした?』弟さんが『庭で掃除でもしてるんじゃないか?』

私たちは弟さんの案内されて、お父さんのところに向かった。彼は少し緊張気味で、顔がこわばっていた。私もそれにつられた。

 




26デイ


庭について彼のお父さんに会えた。とても彼に似ていた。身長も168センチで同じくらいだった。旅館の館長をしてらっしゃるというのであった。彼が黙って、右手に愛華で左手に糸音を繋いで、言葉を短めにして、『オヤジの孫、一卵性の双子なんだ、それから、俺の後ろにいるのが、俺の妻。』私は初めて会ったお父さんに、会釈をしてから『こんにちは、はじめまして。いつも彼には頼りにしてます。いい息子さんですね。英語も努力の賜物で、それからアメリカに会社を作るっていう夢があるらしくて』と言ったらお父さんが『なっ。立派になりやがったな。クソガキめ。』と言ったが目には涙が出ていた。彼も照れ笑いしながら泣いてた。私は号泣した。エベレストのリードを弟くんに頼んでいたけど、弟くんもウルウルして、エベレストを抱えていた。エベレストに懐かれて、顔を舐められていた。お父さんが、『今日はゆっくりしていけよ、晩酌のお酒はタダにしてやるからいっぱい飲んでいけよ!あなたも飲めるのかい』と言って私にいってきたが『私は飲めないんです。愛華(あえか)と糸音の面倒を見ないといけないし。もう一歳なんで、手がかかるんです。今は少し自分の名前がわかってきた頃なんですよ。いっぱい呼んであげてください』と言った。

部屋について、エベレストは、ゲージの中に入れた。

夕飯の時になった。部屋にご飯が運ばれてくる。私たちの好きな魚介類だった。鯛の頭が盛られていて、いか、まぐろ、サーモン、あわびもあった。そして、ちょうど今頃、ペットホテルに預けているピーチョロが、『カレ、カレ、ハッピー、ハッピー』と言っていた。




27デイ

あれから、私たちは静岡から新潟県新潟県新潟市中央区万代8丁目5番地、アラビアンナイト横須賀に引っ越した。私のお母さんとお父さんたちの家は、新潟県新潟市中央区万代5丁目のあたりに暮らしている、なぜなら仕事の関係上、新潟県に引っ越ししたというこという。お母さんとお父さんとの家から近くなって私はホッとしている。

今日は、入園式で、愛華と糸音が幼稚園に入学した。私のお父さんとお母さんと、彼のお父さんとが、入園式に参加した。私の両親と彼のお父さんがはじめて顔合わせをした。子供たちは一卵性双生児ということもあって、声も似ているし、顔も似てきたので、私もどちらか判別つかないでいるでも、左手の親指のところにホクロがあるのが、糸音で右手の中指の第一関節にホクロがあるのが愛華であることを知っていれば、ケンカや問題があった時に確認できちゃう。お母さんに愛華と糸音と彼と私の写真を撮ってもらった。私と彼が当然後ろで、前が子供たち。いろんなポーズをみんなでとった。お母さん吹き出してた。『中のいい家族だね』と言ってくれた。そして、みんなでランチに和食に向かった。各々の車3台で15分くらいで、和食さとについた。楽しくみんなでワイワイとランチをたべて、滅多に集まらないから、店員さんに写真を撮ってもらった。そして、3家族の家に帰った。それにしても、愛華と糸音も幼稚園児かぁ。もう3歳になって、いろいろ興味が出てきたなぁ。可愛い盛りだし、まだ抱っこ抱っこ星人だ。今日はいい一日になったなぁ。



28デイ

私はアルバムを整理していた。オーストラリアでの写真や、三重県での写真や、愛華と糸音が誕生してからの写真や、新潟での旅行の写真や、つい最近のでは、入園式の写真を見ていた。私、老けたなぁ。いや、まだまだよ。今年30歳なんだからまだまだ若いわね。たぶん。でも最近、ハグされない。太ったからかな?ダイエットしよっ。マイナス7キロを目指そう。食べる順番を野菜、タンパク質、炭水化物にして、そのあとYouTubeみて、軽めの運動から始めよう。あと、中古のゲームのWiiスポーツも買って、ダイエットしよ。彼には内緒に始めてみよ。その決意から2週間で効果が出てきて2キロが落ちてきた。あと5キロだ。ジョギングもしてみよう。散歩からジョギングを、楽しもうかな。YouTubeで音楽を聞き流して、散歩して1万歩を目指して、ジョギングはそのあと5分だけしよっかな。そして、それを毎日繰り返したら1ヶ月で5キロ痩せた。嬉しい!彼に『え、ちょっと痩せた?頑張ったんだね。嬉しい。俺も筋トレ頑張ろうかな。どこを鍛えてほしい?』私は『全身締まるようにかな、なんてね。』彼が『おおお、まじか、厳しいこと言ってくれるな、コナミでもいこかな。最初はプールからはじめるわ。』と言った。久しぶりに頭を撫でてもらい、ぎゅうと強くハグされた。ピーチョロが、『カレ、カレ、ハッピー、ハッヒー、ハッピー、カレ』と言って場を盛り上げた。



29デイ

今日は、お姉ちゃんの結婚式だった。新郎の人は、お姉ちゃんよりも3つ年上で外資系企業に勤めてるそうで、何度か会ったことがあって、その人は頭もよくて、心も広いんだろうなと思った。同じ会社に15年勤めていて、忍耐も強いんだろうなとも思った。お姉ちゃんは、親友の紹介で知り合ったという、いい人に巡り会えて良かったなと思った。私の家族の隣に弟がいて、ピールを何杯か飲んで、『俺も早く結婚式あげたいなぁ』と言っていた。私は弟に今なら聞けると思い、『彼女いるの?』と聞いたら弟が『3年2か月付き合ってるよ』と言ってきた。私は内心、本当にびっくりした。まだ彼女がいないと思っていたからだ。お姉ちゃんは綺麗な黄色のドレスにティアラを乗せてもらっていた。可愛い。旦那さんはタキシードで凛としている。華やかだなぁ。カッコいい。私たちも結婚式をやってたら良かったなぁとも思えた。でも愛華と糸音がいるからもういいか、もう十分幸せ。お姉ちゃんたちの結婚式が終わって、私たちは家に帰った。




ラストデイ

彼の野望を聞かされた。『俺さ、アメリカのシアトルで、お世話になっている48歳の男の先輩とタックル組んでライズっていう会社名にして、車のホイールを売ろうと計画してるんだ。敷金も380万くらい貯めたし、今、円高じゃん?1ドル95円だし、今のうちにアメリカで手を打っておこうと思ってな。』私は戸惑ったが、近くにお母さんがいるし、彼がやりたいことを応援するのがいい妻としての心得かなと思った。『そうなんだ。わかった。長年の夢だもんね。社長、いつ行くの?どれくらいの頻度で日本に帰ってきてくれる?』

彼が『そうだなぁ、アメリカでは時差が12時間もあるから、11時に電話することにしよう。その時間帯は、休み時間にするわ。日本に帰るのは3年に一回かな。今はzoomとかあるから、愛華と糸音の成長もパソコンでわかるだろ。ごめんな、任せっきりで』と言い、頭を下げた。夢を持つっていいことだよね。と内心思っていた。だから応援するのよ 


2023年6月25日に彼はアメリカのシアトルに夢を持って向かった。彼は言った。『じゃあな、美優、俺はシアトルで、社長になってくるから、日本で愛華と糸音を見守ってくれよ。3年に1回は帰ってくるからな。毎日の2回11時のzoomは、忘れるなよ。』

私は『わかったわよ。哲平。いつもありがとう。シアトルで成功できると信じているからね。かっこよくなって帰ってきてね。よっ社長。子供たちのことは私のお母さんたちと哲平のお父さんたちに頼って頑張るからね。3年間行ってらっしゃい』と言って、哲平が美優に強く抱きしめた。2分くらいたって、美優が『もういいよ、恥ずかしい』と言った。哲平ははなれて、『じゃあな、気をつけるわ』と言った。


the end

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