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JKと残業

「俺が運命感じた女の子、どうやらあの子も運命感じたらしいです。」


「小さい頃の約束を信じて会いに来たJKと同棲する事になりました。」


2作品ともよろしくお願いします。

 入学式から数日が経ち久しぶりの残業で帰りが遅くなった日の事だ。


「ご飯にします?お風呂にします?それとも私?」


「とりあえず風呂にする。それからご飯。凛は結構だ」


 疲れていたせいか凛を雑に扱ってしまった。


 そして凛に謝ろうとしたら遅かったらしく頬を膨らませていた。

 とりあえず謝り風呂に入る。


 そして頭を洗っているとドアが開き誰かが入ってくる感じがした。

 まぁ凛しかいないんだけどな…



 そして髪の毛の泡を落とし終わった頃凛が話しかけてくる。


「お疲れみたいなので背中を流させて下さい」


「結構です。回れ右だ。凛」


「では始めますね?おっきい背中…」

 何も話を聞かずに背中に手を添える。


 そして今頃気付いたが鏡に映る俺の体のはじの方でチラチラ見える凛は下着だった。


 もう1人の俺が反応したのは気付かれる訳にはいかないがタオルもない…


 とりあえずはさっさと終わらせて欲しいので凛に任せる。


「じゃあお願いするよ。やってくれ」


「はい。手とタオルどっちにしますか?」


「タオルで頼む。勘弁してくれ…」


「じゃあお言葉通り手でしますね」


 そういい手でボディソープを泡だてて背中を撫で始めた。気持ちはいいが俺は限界を迎えている。


 そしてゆっくりと撫でて終わったらしい。


「前の方はどうしますか?」

 そういい太ももに両手をあて聞いてきた。


 それ以上手を伸ばされると気付かれてしまうので断る。


「本当にもう満足だからやめてくれ」


 でも止める気配はなく太ももをゆっくり擦る。


「凛!」


 初めて凛を怒鳴ってしまった。

 俺も男だ。このままだと止まらなくなってしまう。

 一時の感情で傷付けたくないのだ。

 あとで凛のフォローと理解させるための説明が必要だと思った。


 そして怒鳴られた凛は「ごめんなさい」と言い出て行ってしまった。


 そして風呂を終わらせてリビングに戻る。


 そこには夕飯を用意した凛が待っていた。


「和真君、ごめんなさい…」

 涙を浮かべながら謝っている。


「まずは夕飯を食べよう。いつもありがとな」


 立ちすくんでいる凛の肩を抱き頭を撫でる。


「はい」と返事をして泣き始めてしまった。


「怒らせてしまってごめんなさい。嫌いにならないでください。和真君が大好きなのに手を出してくれないので私には魅力がないのかと思って試す様な事をしました」

 そう打ち明けてくる。

 そうじゃないんだと伝えたかった。


「凛の美味しいご飯が冷めるから話はその後にしよう」


 そういい凛を椅子に座らせて食べ始める。

 凛の涙を思い出し味など分からなかった。


 そして食後ソファーに並んで座り未だに泣き出しそうな顔をしている凛を抱き寄せる。


「怒鳴ってごめんな?凛のことは嫌いにならないぞ」


「はい…」


「凛の魅力は俺も感じている。可愛いとも思ってる。でもなそれと手を出すかどうかは違うんだ」


「…なんでですか?」


「俺は愛のあるものがいいんだ。もちろん凛からは愛を感じる。そして風呂場では正直興奮してた。だからこそダメなんだ」


「私が良くてもダメですか?」


「そうだ。あそこでしてしまったら凛にただ欲望をぶつけるだけになる。俺の愛がないものでも凛はいいのか?」


「私は和真君の愛が欲しいです。愛を感じたいんです」

 そういいまた泣き出してしまった。

 だが頭を撫でながら話を続ける。


「それでだが今の俺は凛に胃袋を掴まれててな。少し恋の様なものを抱きつつあるんだ。愛の量でいうととても少ないんだがそれを凛に感じて欲しい」

 そして凛を自分の意思で正面から抱きしめた。


「これが今の俺の全てだ」


 抱きしめる。ただそれだけの行為だった。

 キスでもなんでもないただの抱擁。それに自分の心を込めた。少しでも伝わるように願いを込めて…


「和真君の気持ちが伝わります。私の気持ちも伝わってますか?」


「あぁ伝わってくるよ。幸せな気持ちだ」


「和真君の中にある気持ちを2人で育てたいです。お手伝いさせて下さい。お願いします」


「当たり前だろ?お前に対しての気持ちなんだから」


 凛の涙の質が変わった気がした。流れているものは同じだが意味が違う。

 悲しみから喜びや幸せへの変化が伝わってくる。


 そして涙を拭って「これからもよろしく」と言いながらもう一度抱きしめる。


 そして凛の涙が止まった頃体を離し付け加える。


「俺の気持ちが伝わったならエッチな誘いはしないでくれ」


「分かりました…手を繋いだりくっついたり…今日見たくたまに抱きしめたりはいいですか?不安になってしまうので…」


「いいよ。あとたまに俺の気持ちが育ってるか抱きしめて感じさせてやるからどうにか感じとってくれ」


 その後残業などで疲れたせいか少し眠くなってきたので凛に伝えて部屋に戻る。


「凛の笑顔を求めてる俺がいるな…」


 と独り言をいい眠りについた。



評価、レビューよろしくお願い致します。

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