JKと顔合わせ
こんにちわ。お久しぶりです。
先週1週間かけて書いた物を今日全て投稿します。
今回でとりあえずの一区切りになりますので楽しんで頂ければ幸いです。
続きはまた来週のどこかでまとめて投稿致します。
ブックマークやレビュー、評価よろしくお願いします。
レストランの駐車場に早めに到着した。
今日は顔合わせと言っても実際は会食になるだろう。
母さんと広子さんはいとこだから顔も知っている。
香奈だけが広子さんに会ったことがないだけだろう。
そしてレストランのフロントで全員の到着を待つ。
先に広子さんが到着してその数分後に母さんと香奈が到着した。
そして会話もそこそこに席に案内してもらう。
そこで両家の親からお祝いを頂き俺の挨拶を始める。
「本日はお忙しい中お集まり頂きありがとうございます。
この度凛さんと婚約致しましたのでご報告を兼ねて食事会の場を設けることに致しました。
自分なりに考えた上で最高の料理のお店だと思っていますので最後まで楽しんで頂けたら幸いです。
今回までに婚約指輪が間に合いませんでしたので頂いたお祝いのお返しに回る時にでも見て頂きたいと思っています。以上です」
そして大人にはワイン、凛と香奈はぶどうジュースを持ってきてもらい母さんの乾杯の挨拶で会食がスタートした。
しかも乾杯のワインは店側からのサービスだった。
いつもご利用頂きありがとうございますと挨拶までされてしまったのでまた節目で使わせて頂こうと心の中で思う。
そして最初に香奈と広子さんの自己紹介をした。
「桐原香奈と言います。今日から和兄…和真さんに無理を言って同席させて頂きました。申し訳ありませんがよろしくお願いします」
「私は凛の母の広子って言います。香奈ちゃんよろしくね?」
挨拶も問題なく終わり全員でメニューを見る。
メインくらい自分の好みで選びたいだろうと思い決めないでおいたのだ。
そして注文まで終わらせて会話を楽しむ。
「私ね、本当は香奈ちゃんに会うの初めてじゃないのよ?赤ちゃんの頃に抱っこした事あるの。凛も博人さんに抱っこして貰ったことあるしね」
「そうなんですか?じゃあお久しぶりです」
広子さんと香奈も会話出来ている様だし親戚なんだからあり得ない話でもなかったがよかった。
「香奈ちゃんは昔から和真にべったりだったから凛ちゃんも気になるなら昔の事聞いておいたら?」
そして香奈の記憶にもあるであろう俺の高校辺りの話を始める。
「和兄もね高校生の頃原付に乗ってたのよ?まだ小学生になったばかりの私を足の間に立たせて乗せてくれたの。警察に見つかったらアウトだけどね。
それで私も16歳になってすぐに免許取って原付買ったの!凛も免許取りなよ。
そしたら遠くまで遊びに行けるよ」
「和真君も原付乗ってたんですか?やっぱり私もすぐに乗りたいです!」
料理を食べながらも楽しく時間が進む。お酒も進む。
「私もまた恋愛したいわ…」
広子さんはお酒が弱いのかそんな事を言い出した。
「もう凛ちゃんも結婚するんだから良い人探せばいいじゃない?」
「お母さん再婚したかったの?お父さんの記憶ないけど私の事気にしないで自由にしてよ!お母さんが幸せなら私嬉しい!」
「でももうアラフォーだもん…だれも見向きもしないんだから…」
広子さんは本気で酔い始めたのか元気がなくなってしまった…
そして母さんと香奈も頑張って励ましてどうにか元気を取り戻す。
「よし!春海さんと私、どっちが新しい幸せを手にするか勝負よ!あと凛?孫が先か妹が先かも勝負だからね!」
元気の方向性が違ったがまぁいいだろう。
そしてメインが運ばれて来る。
「すごいお肉…和兄とやった焼肉よりすごい!!」
「私もこのステーキ久しぶりです!今回のも絶対美味しいです!」
凛と香奈は目を輝かせていたし母さんと広子さんも魚のソテーを見て喜んでくれていた。
そしてメインを食べながら凛の小さい頃の話になる。
「凛はずっと和真君、和真君、和真君。なんでも和真君って言いながら頑張ってたから今回の事がすごく嬉しいわ」
「当たり前です。私は小学生の時から結婚する気でした。有名なスポーツ選手が言ってたんです。なりたいでなれる人は少ないがなるって決めて行動すれば絶対になれるって」
「途中なんか方向性がめちゃくちゃで危険物取扱者とか気象予報士とか年齢関係なく取れる資格とか取り始めたのよ?
天気が分かればデートの予定が狂わないとか言ってね。
頭が良すぎて一周回ってバカなのかとも思ったわ」
「凛って資格とか持ってたのか…なにも知らなかったよ」
「わざわざ言う程の資格じゃありませんから。取ってから気付きました。気象予報士も危険物取扱者も無線関係でとった資格も大体必要ありませんでしたし…」
凛はおバカな子だったみたいだ。少し気付いてはいたけど…
そして時間的にもいい感じなので両家に確認をとり代行を呼んでもらい最後の挨拶をして解散する。
「和真。来月にみひろちゃんが帰って来るから2人で結婚の報告しに来てね」
最後に母さんから爆弾を受け取り各自車に乗り込む。
俺と凛の結婚が確実な物になった日に困る話だった。
でも俺と凛の気持ちは揺るがない。
「一生一緒にいような」
「はい」
もうその短い会話だけで俺たちは満足だった。
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