JKと夕食
こんにちわ。お久しぶりです。
先週1週間かけて書いた物を今日全て投稿します。
今回でとりあえずの一区切りになりますので楽しんで頂ければ幸いです。
続きはまた来週のどこかでまとめて投稿致します。
ブックマークやレビュー、評価よろしくお願いします。
今日は久しぶりに3人での夕食になった。
「それで和真君。リストは出来ましたか?あと出来れば電話番号も教えて下さい」
凛は本気の目をしていた。
「説明しよう!飯野みひろとは和兄の幼なじみで今は海外にいるのだ。2年に一度帰って来ては1ヶ月ほど和兄の実家に滞在して海外に帰っていく。家族で引っ越したからもう実家はない。
前回帰って来てからちょうど2年になるからそろそろ帰ってくるじゃないだろうか!
私のお姉ちゃん的存在でみひろさんなら和兄を取られてもいいとまで思った女性なのだ」
「なんで説明口調なんだよ…今は幼なじみなだけだろ?昔は互いに好きだったけど今はなんとも思ってないよ」
「でも向こうはどう思ってるか分かりません!帰ってきたらこっちから会いに行きましょう。
引導を渡してやります。Go homeって言ってやります!」
凛はみひろを犬か何かの様に思っている様だ。
しかもみひろは生粋の日本人なので英語はいらない。
「凛でもみひろさんは扱いきれないと思うよ?昔から日本は狭いって言ってた人だしグローバルな感じで自由人だから」
「関係ありません!和真君を好きな気持ちをへし折ってやる!」
凛はテーブルに座りながらボクシングの様にシュッシュッと言いながら腕を交互に前に出している。
とんでもない武闘派だった…暴力では何も解決しないだろうに…
そして夕飯も終わり凛が風呂から上がってきた。
「そういえば旅行のプランは決まりましたよ?宿も取れました。キャンセル待ちが効きましたね!」
「そりゃ良かった。指輪の件はどうなった?」
「それもほぼ決まってます。この前香奈さんとパンフレット見ながらイメージを決めました」
「凛も私も考えが似てたのか良いのがあったんだよね」
「はい。だからあとはお店に行って詳しく聞いてみたいんです!」
そういい凛と香奈は笑顔になった。
変な確執もなく和解出来ている様で良かった。凛の性格がそうさせたんだろう。
千夏の時も香奈との事も最後は仲良くなれている。
その後も12時くらいまで会話を楽しんだあと互いに部屋に戻る。
そして日が変わり翌朝。
3人で最後の朝食を食べてから香奈を見送る。
「また遊びに来て下さい。千夏さんと花ちゃんにも声をかけますから」
「まぁ今夜会うんだけどね。でも楽しみにしておくね!」
「気を付けて帰れよ?怪我されたら顔合わせ所じゃなくなるからな。次は夏休みにでも来いよ」
その後も少し話をして香奈は愛車の原付に乗り帰って行った。
「私も免許を取って原付に乗ってみたいです」
「まぁ自由度は上がるだろうな。いいんじゃないか?危険もあるけどそれは車も一緒だし気を付ければいいしな」
「でも行き先はスーパーくらいしかないですし学校も歩いて行けます。すぐに必要じゃないですけどね」
「じゃあおいおい考えるか。大学くらいになれば流石に近くにはないからな」
「そうします。でも専業主婦でもいいですけどね」
「でも将来の選択が増えるから行っておいて損はないぞ?」
「お母さんは昔から薬剤師になれって言ってました。給料も良いしどこに行っても大体就職出来る場所があるからって」
「6年勉強するのが大変じゃなければいいんじゃないか?あとは凛が決めればいいよ」
そんないつか来る未来の話をしつつも夜に向けての準備を始める。
夕方になり玄関に向かうとドアになにか貼りつけてあるのに凛が気付く。
水族館でもプリクラだった…
香奈の野郎…こうなるの分かって貼って帰りやがった…
「私の目が届かない所でなにやってるんですか!」
凛が叫ぶ。俺は謝る。いつもの日常だと目を背ける。
雑な対応だがすぐに凛は普段に戻る訳じゃないのでもう諦めたよ…
怒る凛に謝りつつも頭で今日の事を考える。
帰りは代行を呼んで帰って来よう。母さんも広子さんもお酒を飲むだろうしお車代として封筒も用意した。
あとは自分なりの挨拶も考えた。何かしらのお祝いを貰った場合は少し遅れるが凛とお返しをするのに家を回るのも良いだろうと思っている。
そして少し時間が経ち熱の冷めて来た凛と2人で車に乗り込み入学のお祝いをしたレストランに向かったのだった。
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