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JKと水族館

こんにちわ。お久しぶりです。


先週1週間かけて書いた物を今日全て投稿します。


今回でとりあえずの一区切りになりますので楽しんで頂ければ幸いです。


続きはまた来週のどこかでまとめて投稿致します。


ブックマークやレビュー、評価よろしくお願いします。

 香奈と車に乗り込み出発したがゴールデンウィークの割には早く目的地に着いた。


 入館してからの時間はあっという間だった。


 香奈に手を繋がれてずっと並んで沢山の魚やペンギン、アシカなどを見る。


「イルカのショーだって!早く入っていい席取ろうよ。前だよ前!水がかかる所にしよう?」


 そういい明らかに水がかかるであろう席に並んで座るが、周りに人は少ない…

 それでどうなるかなんて分かってしまうってものだろう…


 そして数分ではあるが待ち時間が出来た。

 凛は俺の腕を抱きしめながら体重をかけてくる。


「結婚式は呼んでよね?この前の写メを親戚中に見せるから」

 笑顔で怖い事を言い出した…


 俺たちの関係は会社のメンバー以外だと全員親戚にあたるので恐ろしい事だった…


「勘弁してくれ…親戚中から後ろ指刺されるだろ?」


「しかもまだあの人って言う最大の壁もあるしね!」


「あいつは海外だろ?どうせこないさ」


「みひろさんは絶対に来るよ。報告した時点で飛んでくる!早く籍入れた方がいいよ!あの人も和兄の事好きだもん。しかも幼なじみでしょ?凛が爆発しちゃう」


 そうだった。あいつが現れると話がややこしくなる。


 飯野みひろ。俺の幼稚園の頃からの幼なじみで中学卒業と共に親に付いて海外に行った。


 最近は連絡を取っていないので分からないが、性格がいきなり変わるとも思えない。昔のままだろう…


「その話はもういいや…あいつに関わると疲れるんだよ…」


「でも和兄も好きだったじゃん!なんだかんだでよく遊んでたし家に行くと大体いたもんね」


「もうその話題は禁止だ。あいつに連絡も禁止。俺の事の報告も禁止!全部禁止だ」


 そういい無理やり会話を終わらせる。

 今は現実から目を背けてイルカのショーを見よう。


 そして話題を出してきた香奈の髪の毛をぐちゃぐちゃにしてやったのに何故か少し嬉しそうだった。


 イルカのショーは昔見た時よりも進化していて迫力があった。

 2人で盛り上がりつつも飛んでくる水の量に驚いた。


 ショーの間は楽しかったがその後の昼ご飯の時に後悔が襲ってきたのだった…


「水が臭かったよ…Tシャツありがと…着替えがないの忘れてた…」


 俺と香奈は着替えがなかったのでお土産コーナーでTシャツを買ったのだ。

 水族館で人気の生物の柄しかなかったので子供じみてるがしょうがない。


 香奈はピンクのイルカで俺は青のイルカだ。


「帰りはどこにも寄れないな…恥ずかしすぎる…」


 2人で後悔してしまっていた…


「でもお揃いだから悪いことばかりじゃないけどね!プリクラ取ろうよ。いい思い出じゃない?」


「やだよ…恥ずかしすぎる。記録に残したくないし記憶からも消したいぞ?」


「和兄の思い出じゃなくていいよ。私の思い出にするから!」


 そんな会話をしつつも昼ご飯を終わらせて香奈に引っ張られながらもプリクラを撮ってしまった。


 香奈に何度も抱きつかれたので凛には見せないで欲しい。


 そして午後からの時間もすぐに過ぎてお土産を選んで帰る事にする。


 2人で車に乗り込んだ時に香奈に話しかけられた。


「今日までありがとう。本当に和兄には幸せになってもらいたい。だからこれで気持ちを終わらせるね?」


 香奈はボロボロと涙を流しながら頬にキスをしてきたのだ。


「これで最後です。ありがとうございました」


 そういいながら助手席で頭を下げられた。


「俺も楽しかったよ。ありがとう。気持ちも嬉しいし香奈にも幸せを見つけてもらいたい」


 そういいながら俺は香奈の頭を撫でた。


 そして香奈が泣き止むまで撫で続け、その後はどう声をかけていいか分からずに家まで無言になってしまったのだった。



「なんでお揃いのTシャツ着てるんですか!?そう言う事は私しかしちゃいけないんです!!!」


 もう見慣れた鬼の顔を俺はため息混じりで見ていた。

 そこで香奈は凛に抱きつく。


「今まで迷惑かけてごめんね?私の気持ちに決着が付いたから明日帰るね。今までありがとう」


 凛は困惑した表情に変わった。そして香奈に声をかける。


「分かりました。夕ご飯の準備して来ますから順番にお風呂に入って下さい。頭の臭いで理解したんで早くして下さい」


 そして俺は凛に感謝の言葉をいい風呂を作り香奈から先に入らせる。


 そして入れ替わりで俺が入り出て来た時に凛は頬を膨らませていた。


「まだライバルが現れるそうですね。和真君?怒らないので知ってる女をリストにあげて下さい。私が説明して回りますから!」


 そういう凛の後ろで香奈は下を出してべーとしていた…


 気持ちの切り替えが早いのはいい事だがもう俺は疲れたよ…



評価の仕方は下の☆を、 ☆☆☆☆☆から★★★★★に変えて頂きたいです。

それがやる気に繋がりますのでどうかよろしくお願いします。




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