JKとお泊まり
こんにちわ。お久しぶりです。
先週1週間かけて書いた物を今日全て投稿します。
今回でとりあえずの一区切りになりますので楽しんで頂ければ幸いです。
続きはまた来週のどこかでまとめて投稿致します。
ブックマークやレビュー、評価よろしくお願いします。
「和真君、泊まりに来ました。よろしくお願いします」
凛は枕を抱いたままお辞儀をする。
凛の枕は選ぶのに時間をかけたお気に入りだ。
「立ってないでこっちに来いよ。お互いに明日も用事があるんだ。早く寝よう」
「少しだけお話ししてからにしませんか?」
「いいよ。何かあるのか?」
凛は未だに入り口で立っている。
顔も俯いているし何かあるのだろう。
そしてゆっくりベッドに向かって来て腰を下ろしてから言葉を口にする。
「皆さんに祝福して貰えて嬉しかったんですが2人の涙を見てしまったせいで少し複雑な気持ちになってしまいました…」
「そうか…でもあの2人は凛の事が好きなんだよ。だから認めてくれた。
凛の気持ちが伝わっていたんだ。それは俺も感じてる。
だから素直にありがとうって言えばいいんだ」
凛はうなずくだけで言葉には出さずに抱きしめてくれた。
そんな凛が愛おしくて俺も腕を回し抱きしめる。
「凛の事を幸せにするよ。絶対に約束する。だから元気な笑顔を見せてくれ」
「はい。私も和真君を世界で一番幸せにします」
そういいどちらかともなくキスをした。
そして暴れ出しそうな感情を抑えつつも自分で許せる範囲で愛を確かめ合う。
別に体を一つにしなくても心は一つになると信じている。
耳から首筋の辺りが弱いのか凛は恥ずかしがるがキスはやめれない。
凛としたい気持ちはあるが結婚まではするつもりはない。
自分なりの大切にする上で決めた事だった。
だから凛の気持ちを否定しない様に愛を伝える。
今はまだそれでいいし凛の目からも俺に対する理解を感じる。
「世界で一番凛が好きなんだ。誰にもこの気持ちは負けないよ」
「私も同じです。和真君を愛してます。この気持ちを抱かせてくれてありがとうございます」
そして唇を重ねながらも抱きしめ合う。
「そろそろ寝るか?」
「ずっと抱きしめていてくれるなら寝ます」
「じゃあお言葉に甘えてずっと抱きしめさせてもらうよ」
そういい2人は互いの温度を感じながら眠りについた。
いつもとは違う2人だからこその充実感や満足感に包まれていたのだった。
そして朝を迎えて一度互いの部屋に帰り着替えを済ます。
「おはよう。和兄!今日は楽しみだね!」
リビングに出たら香奈が着替えを済ませてくつろいでいた。
凛と千夏は2人でキッチンに立ち朝ご飯の準備をしていた。
「今日は2人に任せたのか?」
「うん。和兄と予定を決めてていいって。とりあえずどこも寄らずに水族館に行こうよ。お昼ご飯だって中で食べれるしいいでしょ?」
「いいよ。もう予定が決まったな…最後にお土産を買う時間は作ってくれよ?会社や凛、香奈の親にも買いたいから」
「私の親に挨拶する覚悟が決まったって事?」
「もう勘弁してくれ。そんなにいじめないでくれよ…」
香奈が分かった上で言っている事は分かっているがどう答えるのが正解か分からないでいた。
「冗談だよ。もう2人の気持ちは理解してるし納得もしてる。ちょっとした悪ふざけなんだから気にしないで。でも一応デートなんだからエスコートしてね?」
「分かったよ。ありがとう。たくさん楽しもうな?」
香奈は笑顔でうなずく。表情にはたまに見え隠れしていた影はない様に見える。
そしてほぼ千夏が作ったという朝ご飯が出て来て4人で食べ始めた。
「千夏美味しいよ。でも少し入院中を思い出しちまうな」
冗談っぽく言ったつもりだが千夏は表情を暗くしてしまう。
だから一応謝っておく。
「和兄入院してた事あるの!?」
香奈は驚いた表情を見せる。
「昔ちょっとな…仕事で疲れて倒れた事があるんだ。今はその話はいいだろ。俺から言った事だけど忘れてくれ。また今度教えてやるから」
「その時は私にも教えてくれますか?」
凛が会話に入ってくる。
凛も前から気になっていたのは知っていたので分かったと返事をしておいた。
「その時は私も一緒に教えてあげるね?凛ちゃんが聞きたい事も知ってる限り話せるし」
千夏も同意してくれた。
千夏はほとんど知っているのでいてくれてもいいだろう。
千夏が知らない事もあるので驚くかもしれないがそれはしょうがないだろう。
「じゃあ夏休みにでも遊びに来るからその時にでも聞かせてよ!」
そう香奈に言われて了解する。
それで一応入院の話は済んだので何気ない会話になり朝ご飯が終わる。
「じゃあ出かけて来るからあとは任せたぞ」
「旅行のプランは任せて下さい!行ってらっしゃい」
「楽しんで来てね?」
2人に見送られながら家を後にした。
評価の仕方は下の☆を、 ☆☆☆☆☆から★★★★★に変えて頂きたいです。
それがやる気に繋がりますのでどうかよろしくお願いします。