JKの入学祝い
凛を迎えに行き母親である広子に挨拶をする。
「今日から娘さんをお預かりします」
「お預かりだなんてそんな事言わないで?本人はいつか貴方の物になろうとしてるんだもの。凛も高校生になるし頭のいい子だから男性との同棲の意味だって分かって言ってきたんだもの」
「それはそうかもしれませんが凛を傷物にするつもりはありません。本人に高校で良い出会いがあったら実家に帰させるつもりです。本人の意思にもよりますが、それまでは大切にするつもりです」
「でももし凛の気持ちを受け入れて和真君が将来的に一緒になりたいと思ってくれるのならすぐに挨拶に来てね?16歳から結婚は出来るし」
「それはお互いの気持ちあってですしもしそうなる様でしたらすぐに伺います」
広子の考え的には凛の意思を全て尊重するらしい事が伝わってくる。
俺も凛の様な可愛らしい妻が出来たら嬉しいが、今はまだ互いの性格や生活リズムも分かっていない。
最初から凛を突き放すつもりはないから同棲を始めるんだが凛はまだ若い。もし同世代で恋人が出来たらそっちを優先するべきだと思っているので凛に何かいかがわしい事をするつもりもないのだ。
「和真君、そろそろ家に向かいませんか?早く生活を始めて振り向かせなくてはいけませんから」
凛に話しかけられてそちらを向くとすぐに腕に抱きついてくる。
そして広子との会話をそこそこに別れの挨拶を済ませて車に乗り込み出発する。
とりあえず今日の昼飯は家に着く前にレストランに寄るつもりだ。
初日なので歓迎の意味も込めて少し贅沢をさせてやるつもりだ。
少し値がはるが美味しい店だ。
何度か行ったことがあるがその時の話は今はいいだろう。
そしてレストランに着き中に入る。
「こんな高級そうなお店初めてです。和真君と一緒だと初めての事ばかり経験します」
凛は分かって言っているんだろうか?頭がいいとバカって両立できる物なのかまだ分からない。
「凛、そう言う発言も控えてくれ…その和真君が逮捕されたらもう生活できなくなるんだぞ?」
「大丈夫です。警察を呼ばれたらお母さんがすぐに説明に向かうと言ってくれました」
「初めての警察が家を出て30分じゃ広子さんが泣くぞ?」
「分かりました…とりあえずメニューを見てみましょう」
そしてメニューを見るが意味が分からないらしく凛が色々な角度から眺めているので説明をしてやる。
「ここは基本的にコース料理でな。メインを選んだらあとはそれに合った前菜から順に出てくるんだ。基本的なメインは肉、魚辺りが無難だろう。凛はどっちがいい?」
「私はお肉が好きです。なのでお肉でお願いします」
凛は肉が好きなのか。月一くらいで肉を食える店に連れて行ってやろう。そして今回は魚にする。
そしてメニューを閉じる。こう言う店はそれで伝わるのだ。なので凛にも説明がてらそうさせる。
「凛もメニューを閉じて見てくれ。声を出してウェイターを呼ばなくてもそれで伝わる」
そして凛は首を傾げながらもメニューを閉じると程なくしてウェイターが来て驚いている。
そして俺はメニューを伝える。その際、
「桐原様、いつも御来店ありがとうございます」
と、声をかけられた。何度か予約をしている客の情報をチェックし声をかけているんだろう。
そう言う気遣いもまた嬉しい。
凛はキラキラした目で俺を見ていた。だが何かに気づき顔を曇らせる。
「凛どうした?なにかあったのか?」
「和真君は覚えられるくらい来ているんですね。どこの女ですか?」
そんな事を聞いてきたので嘘をつかずに答える事にした。
「1年くらい前まで彼女がいてな。その時に月一くらいで来てた。それ以降は来てなかったのに覚えていてくれたみたいだ」
ちょうど凛に久しぶりに会った時の数ヶ月前の話だった。
「その話は家に帰ったら全部してもらいます。ですが今は私がいるので食事を楽しみましょう!写真とるのはマナー違反ですか?お母さんに送りたいです」
嘘をついていないのを感じたからか笑顔が戻る。
写真は撮っていいはずの店だったのでOKだが家に帰ってからが大変そうだった。
そして料理が来る度に写真を撮り美味しそうに食べている。まだ15歳の女の子だが卒業や入学なども重なるタイミングだったので連れて来て正解だった。
「和真君、お肉が柔らかいです。食べてみて下さい」
あ〜んとフォークで差し出して来る。
恥ずかしさがあるが、やめさせて落ち込ませるのもかわいそうなので受け入れる。
「凛美味しいよ。ありがとう」
感謝を伝えると次は和真君の番だと言い始めたので俺の魚を食べさせてやる。
それを凛は嬉しそうに食べていたのでやった甲斐があった。
「和真君、ほっぺにソースが付いてますよ?」
そういいながらソースを指で取り、舐めてしまった。
その姿が26歳になったにもかかわらずドキドキしてしまったのは言わないでおく。
そして食事も終わり店を出る。
そして今日から本格的な同棲が始まる我が家へと帰るのであった。
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