JKと土曜日の出来事⑤
今日はいつもより多く投稿します。
浅はかではありますが日間ランキングに入れないかなと思い書き溜めた物を定期的に投稿しています。
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それが私の力になります。
どうかよろしくお願いします。
仕切り直した後は凛が花ちゃんにハイボールの作り方を教えたりしていたがあなた達は未成年ですよ?
「花ちゃんの作ったハイボール凄い美味しいよ。ありがとう」
「そういってもらえて嬉しいです高橋さん」
この甘々な2人は放っておこう。どうせ付き合うのなんか時間の問題だろうしな。
そして凛が香奈に話を振る。
「香奈さんは明日和真君とデートでしょ?どこ行くか決めたの?」
「本当に行っていいの?本当はね明日帰るつもりだったから…」
「帰ったらダメ。和真君との約束を破らないで!だから行き先を決めましょう」
「和兄は行きたい所あるの?」
「そうだなぁ、俺は水族館とか結構好きなんだよな。たまには行きたいな」
「じゃあデートは水族館で決まりね!」
そこですかさず凛が会話に入ってくる。
「ダメ絶対!そんな私もした事がない様な本当のデートはダメなんだから!香奈さんはそこら辺の県道でも歩いてればいいんだ!」
「凛が行き先決めろって言ったんじゃない!なんで怒られなきゃいけないの!」
「適当に公園でも行けばいいのになんで和真君もそんな楽しそうな場所を言うんですか!水族館は私と行きましょうよ」
「おい凛、自分で言った事なんだからしょうがないだろ?凛とも出かける用事があるんだから今回はすまないけど行かせてくれよ」
「そうよ!ちょっとジュース取って来るから頭冷やしておいてよね?」
そして香奈は冷蔵庫に向かって行ってしまった。
そして少しの間だけ凛と2人になる。
高橋と花ちゃんは2人でスマホを見て次のデートを決めているようなので放っておく。
2人の距離感はもう友達のソレではなくなっていた。ここは俺の家なんだがな…
「なんで水族館を選んだかなんだけどな?香奈が水族館が好きだって昔言ってたんだよ。だから最後くらい好きなとこに連れてってやりたいんだ。少し遠いから昼は過ぎちゃうと思うんだけどダメか?」
凛は俯き頬を膨らませながらも俺の言葉に答えてくれる。
「これで最後です…夕方までゆっくりしてきて下さい。そしたらちゃんと気持ちを聞いてもらって下さい。それが私の願いです」
「ありがとう凛。甘えさせてもらうよ。泊まりで行きたい場所は決まったか?最近は話し合えなくて悪いな…夜少し時間を作って俺の部屋に来てくれよ。そこで決めよう」
そういうと凛に少しだけ笑顔が戻る。
ちょうどそのタイミングで香奈が戻って来たので明日は朝から水族館に行くと報告した。
香奈も嬉しそうな表情になってくれた。
そしてなんだかんだで夕方になってしまったので解散にしようとしたが千夏はまだ寝ていたので花ちゃんと高橋が帰るだけだった。
そしてタクシーを二台呼んだ。一台にして酔っている高橋とどこかに行ってしまったら危険なので今日は別々に帰ってもらう。
「おい高橋。酔った勢いじゃなくて普通のデートで気持ちを伝えろよ?今日は解散してくれ。相手はまだ高校生だ。大切にするんだぞ」
その言葉を聞いて少し酔いが覚めたのか力強く返事をもらえた。
「花ちゃん、またデートして欲しいんだ。もっと花ちゃんの事を知りたいからお願いしたい」
高橋は花ちゃんの目を見ながら真剣な眼差しでそう言っていた。
「私も高橋さんともっとお出かけしたいです。高橋さんの事ももっと教えて下さい」
そして少し会話をした後にタクシーが来たらしいので手を振り見送る。
そして3人で後片付けをした後に夕飯が食べれそうにないので順番に風呂に入る。
先に香奈を入れて凛、俺の順番だ。
ちなみに千夏はまだ起きない。
香奈が風呂に向かいソファーに寝ている千夏を除けば俺と凛の2人だけだ。
そしてソファーの空いているスペースに2人で座るとすぐに凛にキスを求められる。
隣に寝ている千夏がいるのにお構いなしだった。
背徳感もあったが酔いの残りのせいか深くは考えられなかった。
そして最初から深いキスを交わす。
そして何分も経過したせいか頭の中が凛でいっぱいになってしまう。
そしていつもはしない事をしてしまった…
凛とキスをしながらショートパンツから伸びた綺麗な太ももを撫でてしまった。
凛の口から息が漏れたのを感じた瞬間に押し離されてしまった。
「私は和真君に求められて嬉しいです。最後までして欲しいです。でも今の和真君はまだ酔ってます…だからやめましょう…普段の和真君に戻った時に多分後悔します。それだけは嫌だから…今日はこれで終わりにしましょう」
そう凛に言われて一気に酔いが覚めてしまった。
あと少しで本能だけで求める所だった。
そんな自分が情けない。そして凛を傷つける様な事を当たり前の様にしようとした自分が許せなかった。
そこで思いもよらぬ所から話しかけられる。
「ごめんね?本当はキスの途中から起きてたの…いい出せない雰囲気だったから寝たフリしてた。それでね凛ちゃんは凄いと思ったの。和真さんの事をちゃんと分かって止めた。
明日になったら和真さんは自分の過ちが許せなくなると思ったのよね。さすがにもうあなた達の間には入れる隙間なんてない。だから本当の祝福を贈らせて?婚約おめでとう!」
凛は涙を流し始めてしまいながらも感謝を伝えていた。
「千夏ごめんな…やっぱり凛以外に気持ちが移ることはないよ。こんなにも俺を大切にしてくれる子を本当に大切にしたいんだ」
「いいですよ。それで最後のお願いなんですが凛ちゃんの部屋に泊まって行っていいですか?香奈ちゃんもいるうちに女子会しておきたいんです!凛ちゃんにおすすめのデートコースも教えてあげたいし最近の流行とかも知りたいんで」
「和真君いいですか?私も千夏さんともっとお話したいです…」
「いいよ。気が済むまでしてくれ。なんなら旅行のプラン考えてくれてもいいぞ?」
そして香奈が風呂から出てきて今日千夏が泊まる事を教えた。その後は凛と千夏が2人で風呂に向かった。
着替えは香奈に借りるそうだ。
そして香奈と2人で風呂が終わるのを待つことになった。
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