JKと土曜日の出来事④
こんにちわ。
今日は雨で湿気が凄いです。
電話から20分くらいたっただろうか?
隣の席が香奈に変わったタイミングで高橋と花ちゃんが家に来た。
「やばっ、ニンニク強烈過ぎますよ…」
高橋は追い返そうか?早速文句言いやがった。
「千夏さんと香奈さんは何をしているんですか?」
花ちゃんは臭いよりも俺にあ〜んをしている香奈と写メを撮っている千夏に興味があるようだ。
そして臭い部屋の臭いの元でもあるテーブルに二人並んで座ってもらう。
俺、香奈、凛の向かいに千夏、高橋、花ちゃんが座る形になり千夏が今日のじゃんけんの話を教えていた。
「高橋も酒飲むか?でも花ちゃんとデートならやめといた方がいいのか?」
そう聞いた時に花ちゃんが割って入る。
「高橋さんも飲んで良いですよ?今日の買い物も大体出来ましたし大丈夫です!」
花ちゃんの言葉に押されたのか高橋も飲む事になった。
そして肉を多めに焼き始める。
ちなみに千夏は1時間半の間に結構酔ってしまっていた。少し珍しいと思う。
「二人は随分と仲が良くなったんですね?早速デートだなんて」
千夏が二人に絡み始めて香奈もそれに乗っかりつつも凛でさえ興味があるようだった。
「デートだなんて…欲しい本があるってメールで話してたら一緒に買いに行こうよって誘われただけでまだそんな関係じゃないですよ」
「花ちゃん。“まだ”なんだね!」
香奈も揚げ足を取るかの様に質問をする。
それに花ちゃんはうろたえるが高橋がしっかりとフォローする。
「でも俺は花ちゃんみたいな彼女出来たら嬉しいけどな」
高橋の言葉で花ちゃんが真っ赤になってしまうが女子達は興味深々で質問を繰り返していた。
「花ちゃん…私には教えてくれてもいいじゃん…」
凛は報告してもらえなかったのが不満な様でふてくされているし…
「でも最初に言ったのは凛ちゃんだよ?報告もしたいから電話したんだよ?」
「じゃあいいですけど…これから何かあったら教えてくださいね?」
「そんなの当たり前じゃん!親友だもんね」
凛と花ちゃんは二人で笑顔になる。
そして肉も焼けて凛は新規の二人に多めによそってあげていた。
さも当たり前の様に凛はニンニクを渡していて花ちゃんは苦笑いだったが…
「花ちゃんはニンニク使わないの?」
高橋が質問していた。
「ニンニクって結構次の日まで臭いが残るんであんまり使いませんね」
「じゃあ俺も使わない様にしようかな。花ちゃんに臭いって言われたくないし」
高橋は花ちゃんに気を使っているのだろう。
確かに明日まで残るだろうが…
「高橋さんは臭いを気にする様な事するつもりなんですか?」
また酔っ払い1号千夏が絡み始めた…
「そう言う訳じゃないけどなんか嫌なんだよね。ニンニク自体は結構好きなんだけどね。今日はいいかな」
高橋は言葉を選びつつもやんわりと断りを入れていた。
「高橋さんがニンニク好きなら私も使おうかな。別に嫌いって訳じゃないし…」
「花ちゃんベタ惚れじゃん!」
香奈も恋愛話や女子トーク的なのが好きなのかノリに乗っている。
「一つ疑問があるんですが係長は女の子を3人も侍らせて昼間から焼肉にハイボールなんて飲んでるんですか?」
高橋からごもっともな質問が来たので最初から説明してやった。
「そう言う事ですか。確かに焼肉食いに行ったらビールかハイボール飲みたくなりますよね!でも女子高生と行くなら酒はイメージ悪いですね」
理解してくれて助かる。こっちの二人は良いって言ってくれても自分的にアウトなんだ。
まぁ世間的にもアウトなんだろうけど…
「私は高橋さんが楽しんでくれたらそれが一番いいと思いますけどね」
花ちゃんは昨日の今日で高橋が好きになってしまった様で何かと気持ちを優先してあげようとしている。
その相手である高橋も花ちゃんの事を気にかけているし自分から買い物に誘ったのならまんざらではないのだろう。
「俺も花ちゃんが楽しんでくれる事をもっとしたいよ?」
「高橋さん…」
そういい手を握り合いながら見つめあってしまったので止めに入る。
「そう言うことは気持ちを確認し合ってからにしろ。大切にする気持ちがないといずれダメになる」
そういうと二人は恥ずかしくなったのか手を話少し離れてしまった。
「でも花ちゃんに春が来たら私も嬉しいよ。香奈さんも千夏さんもそう思いますよね?」
「そりゃ嬉しいけど私も恋愛諦めない!和真さ〜ん」
そういいながら抱きついて来たがいつもよりも酔っていたせいか体重を預けたまま寝てしまったのでそっとソファーに寝せてやった。
「凛今の事は忘れてあげて?千夏さんの本音だろうけど多分本人は覚えてないだろうから」
香奈が凛にフォローを入れていた。凛も同じ事を思ったのか頷いて返す。
「千夏が寝てしまったが肉も酒もまだまだあるから仕切り直すか!高橋と花ちゃんもいっぱい食べてくれよ?今日は高級な肉ばかりなんだ。残したらもったいない」
俺はみんなにそういいジョッキに残っていた僅かなハイボールを飲み干す。
そして焼肉が第二部を迎える。
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