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JKと土曜日の出来事③

おはようございます。


朝から投稿です。


面白かったら評価、レビューよろしくお願いします。

「和真君!どうして女の子を二人も侍らせて帰って来るんですか?近所の目もあるんで謹んで下さい!千夏さんもなんで抱きついてるんですか!!しかも和真さんって名前で呼んでるし信用した私がバカでした」


 鬼を通り越して般若になった凛に大声で叫ばれる。

 それも近所の目があるから勘弁してくれないかな…?最近近所の人に挨拶をすると冷たい目をされるんだ…


「でも和真さんを見てなかった凛ちゃんも問題なんだよ?和真さんがモテるの知ってて香奈ちゃんと二人にしたんだから同罪でしょ?」


「そうよ?私は残された時間を有効に使ってるだけだし千夏さんだって本当はこうしたかったはずでしょ?凛が目を離すのがいけないんじゃない!」


 凛は二人に責められて唸っていた…

 そんなにいじめないであげてくれよ。あとが怖いじゃないか…


 その後も熱い討論が続いていたが準備なんてホットプレートと皿と飲み物くらいなので俺一人でも十分だった。

 一番は脱臭機の運び込みだったがなんとかなった。


 そして一度討論会を終わりにしてもらい4人で椅子に座り乾杯をして焼肉を始める。


 焼肉は金はかかるかも知れないが料理をする手間がない分楽だった。

 いつもは準備で凛が席に着くのが遅くなり申し訳ないと思っていたが今日は最初から一緒に座っている。


「ねぇ凛、席替えしようよ。みんな和兄の隣に座りたいもん!じゃんけんだよ!」


「香奈さんバカな事言わないで!隣はお嫁さんって決まってるの!」


「でも凛ちゃん、たまにはいいんじゃない?隣じゃ分からない和真さんの一面が見れるかもよ?」


「そんな手には乗りません!ただ和真君の隣に座りたいだけじゃないですか!」


 凛は二人を相手に口論しながらも焼肉を焼いて配っている…

 しかも今日は珍しく缶の酒じゃなくて炭酸水を使ってハイボールを飲んでいるのに上手いこと酒も作っているのだ。

 あとで作り方を聞いたら「味は分からないので和真君が最初に作った時の色に合わせて作ってます」と言っていた…

 マルチタスクって人間でも出来るんだな…


 向かいに座る二人も「ありがと」と言いつつ焼肉を食べて口論を続けている。


「でも凛はまだ結婚してないんだからたまにはいいじゃん!」


「私だってたまには部下として隣でお酒作ってあげたいな…」


 凛は香奈には強く出るが佐藤には気を使う面があるせいか押され始めてきて最後にはじゃんけんを受け入れる事になった。


 そして睨み合いながらもじゃんけんが始まり佐藤が隣に来る事になった。


 凛も佐藤だからか言葉には出さないが俺を睨む目に力が入っている。


 そして負けた香奈の提案で30分事にじゃんけんをする事にもなったので一生凛に睨まれる事もなくなるだろう。勝ってくれよ凛…


「千夏さんいいな〜次は私が勝ちたいよ」


「じゃあ次のじゃんけん頑張ってね?凛ちゃんもよ?」


「そんな事分かってます。あまり和真君に変な事しないで下さい?」


「変な事って言うのが分からないけど普通にするわよ」


 そして佐藤は焼肉を食べさせようとして来て凛に止められようとしていた。


「ちょっとだけよ。たまにはいいよね?」


「ダメに決まってます!私だけがしていいんです!」


「そうだぞ佐藤。凛以外にしてもらう訳にはいかないだろ?」


「佐藤じゃなくて千夏。そう呼んで下さい。和真さん」


 そう佐藤に押されて小さい声で千夏と呼んでみた。

 凛の顔も血液が溜まりまくった色になっているし勘弁して欲しい。


 そして中に浮いた焼肉は千夏が自分で食べる事になって凛も一度落ち着いた。


「じゃあさ和兄の隣になったら一度だけあ〜んが出来る権利もつけようよ。それでお返しに和兄にもあ〜んしてもらうの!そしたら写メ撮って眺められるし嬉しいよ。それなら凛も隣になったら写メ撮って記念になるでしょ?」


 言っている意味は分からないが香奈も勢いで凛に迫り無理やり頷かせていた。

 新たなルールが加わり食事が進む。


 そんなゲームしてたら大量の肉が減らないだろ…


 そしてしょうがなく千夏のあ〜んを受け入れて写メを撮られてお返しもまた写メを撮られた。


 そして30分が過ぎてまたじゃんけんが始まりまた千夏が隣になって今度は凛が怒らずに落ち込む。


 そうしている時に凛のスマホに電話がかかってきて話しかけられる。


「和真君、花ちゃんから電話がかかって来たんで出ても大丈夫ですか?」


「いいよ。少し静かにしておくよ」


 そう言うとすぐに電話に出て会話を始めた。

 焼肉をやっている話をしているみたいだったがすぐにスマホを離してまた俺に話しかける。


「花ちゃんが今高橋さんと買い物していてオススメのランチを聞かれました。それで焼肉やってるって言ったらいいなぁって言っていたんで誘ってもいいですか?」


「高橋の野郎…昨日の今日で早いもんだな…いいよ。香奈のせいで肉が大量にあるから食べてもらおう」


 そう答えつつも隣の千夏と目を合わせて苦笑いする。


 そして少し悩む事があったのだ。


 来るのはいいが4人揃ってニンニクが好きだったせいで脱臭機が間に合わず換気扇も回しているのに凄い臭いのこの部屋に本当に人を呼んでいいのかと…


 香奈と俺なんかおろしニンニク巻いて肉食べてるし…


 凛と千夏のタレはニンニクのせいでドロドロだし…


 まぁなんとかなるだろ…文句言って来たら追い返そうと思ったのだった…


面白かったら、

下の☆を☆☆☆☆☆から★★★★★にしてくれると嬉しいです。

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