JKと勝負の日③
こんにちわ。溝口です。
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「和兄の気持ち分かってるよ…?今ね目を見て感じたんだ。私に言いたい事があるんだよね?でも少しだけ待って…ゴールデンウィーク中だけでいいから…」
香奈に俺の気持ちがバレていた…
それでもゴールデンウィーク中に俺は気持ちを伝えなくてはいけない。凛と夫婦になる事を誠心誠意伝えなくてはいけない。
「そうか…なぁ香奈、2人で出かけたいんだ。日曜日辺りとかどうだ?」
「いいよ。それまでは口を閉じててくれる…?思い出だけでも持って帰らせて…?」
本当はすぐにでも伝えて帰らせるのがいいんだろう。その方が傷も小さくて済むかもしれない。
思い出が多くなると傷も深くなる。
だが俺にその時まで待って欲しいと懇願する目を見ると言えない。
傷すらも受け入れてそれでも居たいと伝わる目だったからだ。
「分かったよ。でも月曜日の顔合わせに出た後は家に帰ってくれ」
「分かった。顔合わせは夜だし一回帰って春海さんと行けばいいの?」
「話が早くて助かるよ。ありがとう」
そして香奈は静かに涙を流しながら優しく俺の腕に体重をかけてくる。
それを俺は振り解けないでいた。
「お願い和兄…今だけは少しだけ…」
そして香奈は俺の腕を抱きしめて来た。
そしてそれは凛の風呂を上がる音が聞こえるまで続いた。
そして俺も風呂に入りソファーに3人並んで座る。
もちろん俺が真ん中だったが風呂に入ってる間に2人の雰囲気はいつも通りに戻っていた。
「風呂上がりだし今日は暑かったしでアイスでも食べたいな…」
と呟いてしまったら2人が私と一緒にコンビニ行こうと同時に言い出したので3人でコンビニに向かう事にした。
パジャマで行くわけにもいかないので上に一枚羽織っておく。
そして久しぶりに警察に出会ってしまった。
下はパジャマの3人組で真ん中の男は髪が濡れていて両手にJKとか犯罪の匂いしかしないもんな…
そして俺が質問に答えている間に香奈が博人おじさんを呼んでくれたのだが来るまでの30分は地獄だった。
2人が警察に文句を言っていて宥めるのに苦労した。
婚約者だとか私が結婚するとか言い争いまで始まったし…
そして博人おじさんが来ても解放されずにマンションまで帰り博人おじさんと香奈と俺の免許証で確認を取り凛は母親への電話でどうにかなった…
そして何ももてなす事が出来ずに博人おじさんを見送る事になった…
結局アイスも買えず1時間経っただけで何も残らない。
「香奈さんは今日から私の部屋に寝させてあげる」
凛はそっぽを向いたままそう言っていたが少しは距離を縮めようとしてくれているのが見て取れた。
「凛…ありがと。どうして?」
「リビングで寝させて和真君の部屋に行かれたら困るから監視するんだもん!」
「分かったよ。監視してて?」
香奈も凛の優しさを感じたせいか冗談っぽく答えた。
そして香奈がいるにも関わらずキスをしてきた。
しかも濃厚な方のやつだ…
香奈の聞き慣れた叫びを耳にしながら凛を優しく話す。
「今日はこれくらいにしよう?」
そう言っていると香奈が飛びついてきて首筋を強く吸う。キスマークをつけられてしまった。
今度は凛が叫ぶ…2人とも夜ですよ…?
「お前なんか部屋に入れてやらない!段ボールやるから近くの公園行け!」
香奈は怒ってる凛の耳元で何か言うと凛は大人しくなって部屋に戻る。
そしてその後を香奈が布団を抱えて入って行ったので俺も部屋に戻る。
あの2人なりの話でもあるのだろう。
俺には分からない何かがあるのならそれでもいい。
凛と香奈が分かり合える日が来るかも知れないと思いベッドに入り眠りについた。
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