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JCの引越し

おはようございます。


執筆中の2作品ともよろしくお願い致します。

 俺と凛の話がまとまった辺りで広子が口を開く。

「本人達の結論は出た様ね。でも和真君心配しないで欲しいんだけど、高校の学費はしっかりこっちで払うし生活費も5万円くらいなら毎月出せるから大丈夫よ」


「そんな生活費なんて受け取れません。凛ちゃんの分くらい任せて下さい」


「そうじゃないのよ。成人するまではまだまだ子供だもの。母親として出来ることをしてあげたいだけだからお願い、出させて?一応凛にもお小遣いも持たせるし一緒の生活を楽しんで欲しいのよ」


 親心としては何かしらの繋がりを残したいと言う事なのだろうと納得は出来る。だがもらい過ぎだとも思うのでとある提案をする。


「失礼ですが凛ちゃんにはお小遣いはいくらの予定ですか?」


「友達付き合いもあるだろうし2万円くらいで考えているわ」


 ではお小遣い込みで生活費5万円でお願いします。受け取った生活費から凛ちゃんに2万円を渡します。それで十分ですのでお願いします」


 あまり受け取りすぎると精神的に気にしてしまうのでこの辺で妥協して欲しい。


「和真君がそれでいいのならそうしてもらおうかしら。うちの凛をよろしくお願いします」


 広子は和真に頭を下げる。こちらこそと和真も頭を下げたのち凛に顔を向ける。


「高校受験に向けて勉強頑張れよ?次に会うのは10月頃でいいか?」


「それで構いません。よろしくお願いします」


 話がまとまったところで連絡先を交換して別れる。




 それから月日が経ち10月。凛に聞いた受験先は和真の仕事先に近い県内でも有名な進学校だった。

 本人曰くほぼ受かるとの事なので心配はいらないだろう。


 それよりも部屋探しは最初から困難を極めた。

 26歳の男が中学生と部屋探しなんて疑われるに決まってる。

 だが親戚である事をしっかり説明してどうにか分かってもらえた。多分…


「和真君、新婚気分ですね!」


 不動産屋の中でそんな事言うなよ…


 今また疑われたわ…


 そんなこんなで1ヶ月見て周り部屋は高校にも会社にも10分程度の2LDKを見つけられた。前の部屋より2倍以上の家賃になったが相場よりは安かったので儲けもんだろう。


 それから凛は本当に新婚気分なのか腕に抱きついてきたり手を繋いで歩いたりしてくるようになった。


 甘くて意識がどうにかなりそうな香りがするので勘弁して欲しい。


 さすがに中学生をどうこうするつもりはないが早速我慢の限界が来そうだった。

 向こうが俺を好きである事は分かっているからこそ尚更だ。



 そして受験当日を迎える。

「凛ちゃん、受験頑張れよ!大丈夫だとは思うが焦らずしっかり考えるんだぞ?」


「復習は万全です。任せて下さい。夢の新婚生活が待ってますから!」

 そんな電話を朝して受験に向かう。


 そして受験後にも軽く電話をして家具選びの日程を話し合い次の土日でまとまった。


 家具選びも不動産屋と同じ扱いを受けたのは言うまでもないだろう…


「一緒のベッドでいいですか?」

「ダメに決まってるだろう。なんの為の2LDKだと思ってる。生活空間は共有だが寝る時は自分の部屋だ」


 分かってて聞きました。もしかしたらと思ってきいちゃいましたと可愛いらしい顔で言い舌をだし冗談ですよと笑う。


「凛ちゃんは可愛いんだからそういう事言わないでくれ。みんなが本気にして警察呼ばれちまう。ただでさえ危うい関係なんだ。嬉しいのは分かるけど自重してくれよ…」

 えへへと嬉しそうにはにかみながら、

「可愛いって和真君に言われると嬉しいです。次からは部屋で2人きりの時にしますね?」

 と耳元で小声でささやく。


 またいい匂いがした。顔が近いことと先ほどの一緒のベッドを想像し興奮してしまう。あんまり困らせないでくれよ…


 ロリコンじゃなくても可愛い子にそんな事言われたら男ならみんな意識してしまうだろ…

 それから少しの間、和真は前屈みで歩く事になったのだった…


 和真が落ち着いたところで2人でベッドやテーブルや椅子、リビング用にコタツなどを選ぶ。

 そして電気屋でドライヤーや洗濯機など買い部屋に送って貰う手続きをした。

 そして生活用品も買って凛を部屋に招く。

 今日だけで諭吉が30〜40枚天に召されたが凛に不自由させない為に必要な出費だったと諦める。


 そして家具の配置を決めて配送が来たらそのように置いて貰うと話をして車で凛の家まで送る。


 そして卒業式も終わり凛が一緒に住み始める当日が訪れる。


「和真君、今日からは凛って呼んで下さい」


「いきなりどうしたんだ?」


「もう私は和真君の物なので凛って呼んで欲しいです」


「俺のものじゃないだろ…あと学校の友達に俺の事を言わない事!」


 それも警察を呼ばれる案件になりうる。

 親が許可したとはいえ中学生と同棲なんて言われたら人生終わる…

 今になって後悔する気待ちが出てくるが凛の嬉しそうに笑う笑顔を見るとそんな事どうでも良くなってきたので考えない様にする。


「これからよろしくな。凛」


「こちらこそよろしくお願いします。あなた」


 P.S

 母さん、早速警察のお世話になりそうです。


評価、レビューよろしくお願い致します。

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