JKと勝負の日②
おはようございます。
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そして今度は花ちゃんの元気がなくなり高橋がどうにか励ましていた…
そして凛が定期的に料理を教える事になったんだが一つだけ注文を付けた。
絶対に目を離すなと。それ以外は自由にしてくれと。
「いつか料理が出来るようになったら食べてくれますか…?」
花ちゃんは高橋に聞いていてた。その顔は女の顔だったが…
「その時はよろしく頼むよ。ありがとう」
高橋も満更ではないようで答えていた。
それを見た凛はエールを送り応援しつつ警察への対応を教えている。
俺と同じ事を考えてるな…警察への対応の先輩として本当に教育が必要だろう…
だって俺たちには広子さんがいたがこの二人にはそういう関係はないし花ちゃんの親を呼ばれたら犯罪者になるかも知れない。
二人の関係がどうなるかも分からないが心配は付き纏う。
だから明日以降の二人を見つつも心配があれば相談に乗ってやろうと考えてあとは各自に任せよう。
そして6時を過ぎた辺りで凛にラーメンを出して貰う事にした。
奥さんに迎えを頼む者もいるし花ちゃんも遅くなっては心配だ。
まぁ心配しても送って行くのに車に乗れないのでタクシーを呼んでお金を持たせようと思っているのだが。
そして凛渾身のラーメンが出てくる。
スープから自分で作った全力の一品だ。煮卵にチャーシュー、メンマにほうれん草。麺以外は全て仕込みから行った。
口にした者から驚きの声が上がる。
まさにお店で食べる味そのものだったのだ。
香奈ですら無心で麺を啜っていたので腕前はうかがい知れる。
そして全員が食べ終わってから投票になるんだが悩んで決められないのだ…
凛は家庭的な面も大いにあるのに料理の腕は店レベルを求めている。
反対に香奈は強気な性格とは裏腹に家庭的な素朴な味を得意としている。
誰も投票出来ずに俺に判断を任せて来やがった…
酔ってるせいもありもうどうにでもなれと思い本音を口にした。
「凛の料理はいつ食べても最高に美味しい。俺の大好きな味だ。香奈の料理は家庭的な暖かさがあってそこが良くて美味しかった。
だからこそ今日の所は引き分けだ。凛は店レベルの再現ばかり気にしてるがそうじゃない。筑前煮みたいな家庭的な物もにも温かみがあって俺は好きなんだよ。
だから凛には俺たちだけの家庭の味を作ってもらいたい。香奈もあんなに味の染みた煮物を作れるなんて驚いたよ。贅沢を言うと二人の得意な料理を互いに教えあってくれたら最高の奥さんになれると思う。今回はそういう事で納得して欲しい。
殆ど俺のわがままだけど本心だ。以上」
凛も香奈も泣いてしまった。その顔は悔しさと喜びが入り混じった様な顔をしていた。
みんなも二人に拍手を贈ってくれたので良かっただろう。
そして解散になりタクシーは佐藤と花ちゃんだけだった。
あとは社宅まで歩いて帰るか奥さんが迎えに来るかだったので解散もバラバラだ。
最後に高橋は花ちゃんに明日連絡してもいいか尋ねて了解をもらっていた。
そして会社のメンバーと花ちゃんがいなくなり今から3人になる。
「ごめんな二人とも…どっちの料理も本当に美味しかったよ」
「大丈夫です。これからは和食も作って和真君を驚かせますから…」
「和兄に褒められて嬉しかった。でもこれでまだ結果は分からないから次に持ち越しね!」
凛は少し落ち込んでいるようだが香奈は前向きだった。
だが俺の気持ちは変わらないよ…
未だに凛を愛してる。そしてこの先もずっと…だからごめんと心で謝る。
顔合わせの時までに二人の時間を作り心から伝えたい。
凛には申し訳ないがどこかで二人きりにしてもらおう。
そして楽しい時間でも疲れはある物なので風呂を作る。
今日はとりあえず香奈から入って貰う事にした。
そして香奈が風呂に行き凛と二人の時間が訪れる。
「香奈さんの料理凄かったです…家庭的でしかも美味しくて和真君への愛も感じました…でも私は負けません…和真君を手放しませんから!」
また泣いてしまい抱きしめられる。
「でも俺は凛を愛してるよ。だからこそどこかのタイミングで香奈と二人で話を出来る時間を作って欲しい。俺は凛と夫婦になる事を今まで以上に本気で伝えたいんだ」
「ありがとうございます。香奈さんと二人きりにしたくありませんがそう言う事なら時間を作ります」
「大丈夫だ凛。凛以外見えてないよ。出来れば半日くらい欲しいな…香奈は多分泣くだろう…それをあんまり見られたくないはずだ。落ち着くまでは時間が欲しいから。あと月曜日には帰って貰う様に話もしておくよ。旅行に行こう」
「旅行に行ったら一緒にお風呂入ってくれますか…?」
「あぁいいよ。約束だもんな」
そして唇を交わした後、各自の部屋に着替えを取りに行き香奈の風呂上がりを待つ。
そして香奈が風呂を上がったので次は凛を行かせる。
そして今度は香奈と二人の時間が始まる。
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