JKと勝負の日
「俺が運命感じた女の子、どうやらあの子も運命感じたらしいです。」
「小さい頃の約束を信じて会いに来たJKと同棲する事になりました。」
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そして次の日の朝。
早く起きたのは凛と花だった。
そして次は俺で香奈は遅くまでやっていたのか朝ご飯が出来る時間まで寝ていた。
「凛ありがと…私の分まで朝ご飯作ってくれて…ごめんね?」
「なんの事ですか?ゴールデンウィーク中いるって聞いてるんで用意しただけです」
凛は昨日の事は忘れたとアピールする様に話を逸らしていた。ありがたい。
だが高校一年生に気を使わせて申し訳なくも思うが…
そして花ちゃんも気を使ってか話題を変えてくれる。
「凛ちゃんの作った朝ご飯美味しそう!早く食べよ?」
そしてみんなで「頂きます」といい食事を始める。
凛の料理はいつも通り美味しく会話もそこそこに全部食べてしまった。
「香奈さん今日の勝負負けないんだから!」
そして食後にすぐ宣戦布告をする。
「私だって凛に負けてるなんて思ってないし和兄をもらうつもりで行くから!」
すぐ香奈が答えて4人で勝負の準備に取り掛かる。
花ちゃんには申し訳ないがテーブルの周りの椅子の配置替えや食器の準備を手伝ってもらう。
そして取り皿なども多めに準備して終わりを迎えた9時半ごろチャイムが鳴り佐藤がくる。
そして昨日から何度目かの自己紹介をして車に乗り込みスーパーに向かう。
5人乗りの乗用車で良かったと初めて思った。
そして全員で車を降りて俺だけはスーパーに隣接する家具屋に向かい来客用の布団を2組買う。
今回は香奈だけだがまた誰かが来ないとも限らないので2組にしておいた。
そしてすぐに一度家に運びスーパーに戻ると見慣れた顔も増えていた。
俺の部下二人と片方の奥さんだ。送ってもらうついでにスーパーで冷えている酒を買いに来たそうでちょうど買い物が終わった凛達と話をしていた。
そして二台でマンションに帰り家に入る。
その後も数分置きに会社のメンバーがきて11時半には全員が揃う。
そしてお決まりの自己紹介…
花ちゃんなんてもう5回くらい名前言ったんじゃないか?
そしてテーブルには凛の準備したネギチャーシューと、香奈の準備した茄子の一本漬けと筑前煮が用意されている。
そうこうしていると何故か花ちゃんはビールを準備してくれた。
お客さんなんだからそんな事しないでいいのに…
花ちゃんには座ってていい事を伝えて俺が変わろうとしたが凛と一緒に何かしたいと言うのでそのまま頼む事にした。
あとで何かお礼の品を考えよう…
飲み物が全員に周り乾杯の合図で宴会がスタートする。
そこで問題が起きた…
凛と香奈が唐揚げで品がかぶったのだ。
凛は醤油ベースのニンニク系で香奈が塩味だったのでとりあえずはどうにかなったが…
その後は問題もなく時間を開けつつも香奈の野菜炒めとニラ玉、凛の酢豚が出揃う。
同じ唐揚げ一つとっても二人の腕前は甲乙つけがたい仕上がりだった。
みんなは口々に美味しいと絶賛しているので終わって見るまでは結果は分からないだろう。
その間に何故か高橋と花ちゃんが仲良くなっていた。
読んでいる漫画が一緒だったらしく盛り上がっている。
高橋は漫画を少年少女問わずに一通り読んでるとは聞いていたがラブコメ脳の花ちゃんと気が合うとは思わなかった。
夏のコミケに一緒に行こうと連絡先を交換していたので後で警察への対応の仕方を教えてやろう。
佐藤は佐藤で香奈に俺の会社での様子などを教えていた。
香奈が俺を好きだと佐藤に打ち明けて小さな女子会になっている。
凛は社交的な性格のお陰で殆どのメンバーと打ち解けているしたまに香奈に悪態も付いているので問題ない。
まぁ香奈が俺を好きだとみんなが知ることになり高橋にまた、
「ハーレム計画は順調ですね」
なんて言われたが聞き流す事にしたが凛はそれに噛みつく。
「ハーレムだろうがなんだろうが構いません!肥やしにして和真君が社会的に大きくなってくれるなら本望ですが嫁は私ですから勘違いしないで下さい!」
高橋も本気で返されるとは思ってなかったのかびっくりして「はい」とだけ答えていた…
「凛ちゃんがいいなら第二婦人にしてもらおうかしら?」
場を和ませる為か本気かは分からないが佐藤も会話に入って来るが今度は香奈に突っ込まれる。
「ダメですよ千夏さん!奪ってやるつもりじゃなきゃいけません!」
そういう香奈に自分はもう失恋した事を伝えると元気なく、
「知らなかったとはいえすみません…」
と謝っていた。佐藤もわざと話に乗ったと打ち明けて香奈を元気付ける。
なんだかんだで楽しい飲み会になっている様で嬉しかった。
もう時間的には夕方で時間も結構経っているがまだまだ盛り上がり続けているので夜はこれからだ。
みんなも中々に酔いが回って来ていて高橋が花ちゃんに質問する。
「花ちゃんも料理出来るの?出来るなら食べてみたいな」
「私は料理出来なくて…でも高橋さんが言うならやってみます!」
花ちゃんは頬を赤くしながら高橋に答える。
あの二人怪しいぞ…
そしてキッチンから黒い煙が立ち上り警報が鳴り響く…
管理会社から電話が来たよ花ちゃん?
料理を焦がして警報が鳴った事を伝えて電話を切りプライパンの墨を凛がどうにかしてくれた…
卵焼きだそうだが黄色い部分が無かったよ…
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