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JK3人の夜

「俺が運命感じた女の子、どうやらあの子も運命感じたらしいです。」


「小さい頃の約束を信じて会いに来たJKと同棲する事になりました。」


2作品とも呼んで頂ける方はお気に入りユーザーに登録して貰えればやる気に繋がります。


ブックマークもよろしくお願い致します。

 花ちゃんの意識が戻って自己紹介をして4人での話が始まる。


「和兄!その女は何を仕込んでいるの?知ってるでしょ?答えて」


「なんかチャーシューを出すらしい事しか知らないって…」


「ほら見なさい!やっぱりだわ。二人でルールを決めたのにルールに入ってない所で出し抜こうとするなんて想像通りだわ」


 二人で連絡を取り合いルールを決めていたらしい。


 最初に出す小皿の料理を香奈2、凛1。

 大皿の料理を香奈3、凛2。

 その代わりに締めのメニューは凛が一人で作るとの事だった。


 香奈は最初からみんなの意識に溶け込ませようと品数重視で凛は反対に最後の締めで心を掴む作戦らしい。


 それはいいがその為に凛の思考を読んで今日来たのは本能の為せる技なのだろうか?


「凛ちゃん強敵だね!頑張って!」


 花ちゃんは凛にエールを送っているが明日はどうなるのだろう?


「その前に香奈さん。私はその女なんて名前ではありません。凛ていう名前がありますから凛さんって敬意を込めて呼んで下さい」


「なんだと貴様!お前なんか凛で十分だ。小娘」


 貴様に小娘なんて今の時代に聞くなんて思ってなかった…


「じゃあ香奈さんには一応先輩としての気持ちを少しだけこめて“さん”は付けますが敬語はいらないですね!まぁ頑張ってよ香奈さん!」


 マンションだと忘れているのか香奈は狂ったように叫んだ…

 とりあえず大声は出さない様に注意する。


「とりあえず凛は仕込み終わってるのか?」


「もちろん準備は万全です。香奈さんなんて秒でやっつけます!」


「じゃあ今から香奈に仕込みをしてもらうが文句はないな?自分だけ先に準備をするのはずるいだろ?あくまでも同じ条件で勝負してやれよ」


「はい…すみません…」


 俺に注意されたせいか凛の元気がいきなりなくなってしまった…


「ほら見たことか!凛如き私の足元にも及ばない事を証明してやるわ!」


「香奈も偉そうな事言うな!こんな時間に出歩きやがって!ただのバカだろ!」


 凛だけ注意するのもおかしいので香奈の事も注意してやるとこっちも大人しくなる。

 まぁこれでいい。あとは香奈にキッチンを任せて俺は風呂に入ろう。


 花ちゃんは凛と話でもしていてもらおう。


 そして風呂に入っているといきなり叫び声が聞こえてドアが開き香奈が現れる。


「和兄〜聞いてよ!あっ…」


 体を洗い終えて風呂に入る所を見られてしまった…

 自分の家の風呂だから隠してなかったので全部見られてしまった…


「あの…なかなか凄い物をお持ちで…」

 そういいドアが閉まりまた悲鳴が聞こえたがもうどうにもならないのでゆっくりする事にする。

 もう今の事は忘れよう…どうせあがったら凛と言い争いをしているだろうから。


 そして風呂から上がると凛の声だけが聞こえる。

 涙を浮かべながらも烈火の如き真っ赤になり鬼の表情になっているが香奈は言い返さずに正座していた。


 さすがに凛の婚約者である俺を奪うと言っていたが裸を見てしまっては申し訳ないと思った様だ…


 香奈は涙を流して謝っているし花ちゃんも流石に凛を宥めていた…


「凛。もうその辺で勘弁してやってくれ。香奈も謝ってるし今回はタイミングが悪かったんだ…」


「そうはいきません!私もまだ見ていない和真君の裸を間違いとはいえ香奈さんは見たんですから!」


「ごめんなさい。さすがに申し訳ないと思ってます…」


 香奈は未だに謝っている…


「凛ちゃん?香奈さんもこんなに謝ってるし今回は許してあげて?お願い!」


 花ちゃんまで香奈の為に頭を下げている…なんていい子だろう。


「凛頼むよ…俺も悪かったし何かしら凛の頼みを聞くから機嫌を治してくれないか?」


 そう言うと凛が少しだけ熱が引いた様な表情になる。


「なんでも言う事聞いてくれるんですか?それなら許すのもやぶさかではありません」


「まぁ明らかに無理でない範囲でなら聞くよ」


「じゃあ今度一緒にお風呂入って下さい」


 なんか話の方向がおかしくなった。それは流石にだめだろう。


「他の願いは…?」


「この女を今すぐ追い出して下さい!」


「こんな時間に無理だろう…ゴールデンウィーク中は親御さんにも頼まれてるし…」


「じゃあお風呂に一回入るくらいいいじゃないですか!何もかもダメじゃ話になりません!」


「じゃあ一回だけな?それで今回は怒りを鎮めてくれるか?」


 そういうと凛は泣き出し抱きついてきた。

「本当はそれでも許せません!でも和真君も花ちゃんもいっぱい止めてくるんで今回だけです…だから香奈さんも今日の事は忘れて!」

 そういい香奈も返事をする。


 花ちゃんも凛が落ち着いてくれて安堵の表情だ。


 そして香奈も居づらいだろうしキッチンに行くように声をかける。


 そしてみんなが見ているが凛にキスをする。

 凛だけが特別だと分かる様に気持ちを込めて。


 そして凛と花ちゃんは部屋に戻る。あとは花ちゃんに任せよう。親友にしか明かせない気持ちだって少なからずあると思ったからだ。


「凛本気だ…今回は私が悪いけどこのままじゃ明日負けるよ…」


 そういいながらリビングに戻ってくる。


「多分締めはラーメンだよ…スープから作ってるしチャーシューとメンマが冷蔵庫にある…他にも味を染み込ませるのに寝かせてある物もある」


「それが凛の本気なんだよ。香奈をライバルだって認めてる証拠だ」


「私も仕込みの分だけ材料買って来たから少し時間かかるけど頑張るね。それで和兄にお願いがあるんだけど…?」


「なんだ?出来る事なら言ってくれ」


「明日まで秘密にしたいから見ないでくれる?」


「じゃあ部屋に戻ってるよ。とりあえず今日遅い時間に来た罰としてソファーで寝てもらうしかないから掛け布団だけ用意して部屋に戻る」


「ありがと…」


 そういいキッチンに戻って行く。


 俺は一度凛の部屋に寄り香奈がまだ仕込みを続ける事と、自分は部屋に戻ると伝えておやすみのキスをした。


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