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JKと親友②

「俺が運命感じた女の子、どうやらあの子も運命感じたらしいです。」


「小さい頃の約束を信じて会いに来たJKと同棲する事になりました。」


2作品とも呼んで頂ける方はお気に入りユーザーに登録して貰えればやる気に繋がります。


ブックマークもよろしくお願い致します。

「凛ちゃん凄い!中華が食べたいって言ったら本当に出来た!」


「買い物前に言ってくれれば出来るよ!小さい頃から和真君の為に花嫁修行してきたんだもん!」


 凛の気持ちはありがたいがそれよりも、最近の若い子は中華が好きなんだろうか?

 実家でも中華を選んだし花ちゃんの希望も中華だ。

 テーブルには油淋鶏と酢豚が並ぶ。

 そして少し前から仕込んでたであろう酒のつまみもカクテキとネギチャーシューだ。


 しかもチャーシューは一本煮たらしいのだ。

 理由を聞くと明日の宴会の締めにラーメンを出す為、煮卵と一緒に作っておいたらしい。

 細かく聞くと、

「ここは私のホームですから仕込みも完璧にしておいて香奈さんとの実力をはっきりさせて追い出すんです」

 と、満遍の笑みで言われた…

 恐ろしい子だよ凛は…美味しいからいいけどさ…


 そしてその話を聞いていた花ちゃんが目を輝かせて疑問を口にする。


「香奈さんて誰!?またライバル??」


 そして凛が今までの事を説明するとまた花ちゃんの目が輝き出す。


「近くにある別の進学校に香奈って名前のアイドルがいるらしいよ!確か今年で3年生らしいからその子だったりしたら面白いよね!」


「絶対違います!あんなに性格悪くてアイドルは務まりません!」


 凛は強く否定しているが確か香奈は、少し離れた進学校に通っているしあの可愛らしい見た目ならばあり得ない話ではない。


「おい凛、もしかしたら本当かも知れないぞ?香奈だって身内の贔屓目はあるかもしれないがそこらの学生よりは明らかに可愛いしその学校の3年生だ」


「和真君今の発言は頂けません!私と香奈さんのどっちが可愛いですか?」


 香奈を可愛いと言ったせいで凛は頬を膨らませながら少し怒って質問してくる。


「そりゃもちろん凛だよ。花ちゃんはその女の子の顔見たことあるの?」


「一応は見たことあります。同じ中学からの友達の男の子から画像を見せてもらった事があるので。何かの集合写真のような感じでした」


「画像が出回るような女の子なのか…香奈がその本人だったら聞かせられないな…でも誰もここの3人が香奈の写真を持ってないなら確認も出来ないけど明日になれば向こうから来るから分かるだろ」


「そういえばそうなんですよね!凛ちゃんのライバルを見るまでは帰れません!千夏さんって方も出来れば見ておきたいんですが昼までいてもいいですか?」


 そう花ちゃんは嬉しそうに聞いて来たので凛も良ければ昼飯も食べていってもらおうと思い提案する。


「花ちゃんにも投票してもらいましょう!香奈さんの泣き叫ぶ顔が楽しみです!」


「私も楽しみ!RPGの恋愛版みたい!一人目の敵が千夏さんで二人目が香奈さん!そして凛ちゃんはその敵を倒して成長して行くの!」


 花ちゃんはもう自分の趣味を隠そうともせずに本心を言いまくっている。

 目が恋愛漫画に憧れる女の子の目のまま戻らないでいるし、

「香奈さんの口から千夏さんは四天王最弱とか聞けないかな〜」

 などと独り言まで出てしまっていて凛と二人で苦笑いをしてしまう。


 そして俺はビールを2本ほど飲んでご飯を頂く。


「いつも食べてる限りだと凛の料理を超えるやつなんて現れないよな」


「そんなに褒められたら夜中にベッドに忍び込んでも大丈夫そうですね!」


「凛ちゃん大胆!後で感想聞かせて!!」


「ダメだ。そんな事はさせられないし今はまだしない」


 凛と花ちゃんが乗り気になってしまうので釘を刺しておく。凛も親友の前でもそういう話はしないでもらいたい。


 そしてゆっくりと1時間ほどかけて夕飯が終わり先に二人に順番で風呂に入ってもらう事にする。


 その後、二人は一緒に入ると言い出していたのでまたソファーに移動してテレビを見ながら待つがいつの間にか少し寝てしまっていた。


 そしてどれだけ寝ただろう?言い争いの声で目が覚める。


「なんで香奈さんが来たんですか!明日の予定でしょう?しっかり連絡して下さい!」


「和兄に夕方連絡したのに繋がらないから直接来たのよ!文句なら和兄に言いなさい!」


「本物のアイドルだ!本人を見れたよ。ラッキー」


 何故か香奈が居て凛と言い争いをしているし花ちゃんは顔の前で指を組みだらしない顔でよだれが出ている。

 妄想の中にでも入ってしまったんだろう…


「和兄なんで電話に出ないの!その女の子は誰かの説明もして!」


 香奈も怒りながら俺に絡んでくる。


「凛の友達の花ちゃんが来てて夕方から3人で話をしたり夕飯を食べたりしてて気付かなかったんだよ。お前はなんでいるんだ?もう8時過ぎだぞ?女の子が出歩いていい時間じゃないだろう」


 嘘偽りのない事を言ったのだが香奈の怒りは収まらずに質問に返す。


「どうせその女の事だから前日から仕込みすると思って私も仕込みに来たの!そんな汚い事されて負けたくないんだから!ついでに今日から泊まるから」


 香奈は都合が悪い事は忘れるタイプなのか時間の質問には返してくれない。

 そして今日から泊まるらしい…


 凛のベッドは花ちゃんと二人で使うから香奈はどうしようか…

 とりあえず今日は罰としてソファーに寝させようと考えて伝える。

 こんな事なら来客用の布団を買っておけば良かった。

 明日の午前中に買いに行こう…


 そしてJK3人の夜が始まる…


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