JKとゴールデンウィーク②
おはようございます。
「俺が運命感じた女の子、どうやらあの子も運命感じたらしいです。」
「小さい頃の約束を信じて会いに来たJKと同棲する事になりました。」
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凛の怒りが治らないまま会話を続ける。
「香奈の事だから本当に来るな…香奈の親に断りの電話でも入れるか?」
「そうです。親御さんの責任もあります!大事な娘を男の部屋に一週間も泊まらせるなんて狂ってるって言ってやって下さい!!」
「そしたらお前の親にも同じことを言わなきゃいけない。自分だって同じ様な事して家に来ただろ?」
「私は1年も前から断りを入れましたしお母さんも一緒に挨拶しました!全然違います!」
凛は自分の事を棚にあげるのが好きなんだろうか?
このままじゃ棚の上で生活させても問題ないレベルだと思ってしまう…
まぁ凛は本当にこちらの意思を確認してくれたし広子さんからの説明はあったので間違った事はしていないので軽く謝っておく。
そしてまた香奈に電話をかけて親に代われと言うと父親が出る。
博人おじさんは母さんの弟であり母さんに頭が上がらない。
「久しぶり。博人おじさん香奈から話は聞いてる?いきなり泊まりに来るって言ってるのをやめさせてよ」
「聞いてるが香里奈も良いって言ってるし本人はもう荷造りして原付に荷物詰めたってよ」
「俺さ婚約して同棲してるんだ。波風立てられると困るんだよね」
「そうなのか。おめでとう。それは知らなかったけどもしかしたら香里奈は知っているのかもしれないな…香奈と二人で慰謝料の相場とかいうサイト見てたから…」
「凛に慰謝料払うつもりで来るって事かよ…しかも顔合わせに母さんと来るって言ってたぞ?おかしいだろう…」
「凛ちゃんって言うのか。今度お祝いを持って行くよ。香奈は頑固に育ったから言い出したら聞かないんだよな…しかも昔から和真が好きだったのは聞いていたから尚更だ。てか凛って聞いた事あるぞ?もしかして広子ちゃんの娘か?葬式で少しだけ会ったよ」
「広子さんの娘だよ。博人おじさんからしたら、いとこだから知ってるのか。じゃあ尚更来させないでくれ。親戚で揉め事になるぞ?」
「そうだなぁ…広子ちゃんは親戚中のアイドルみたいな物だから困るなぁ…そもそも顔合わせにでる事は姉さんに言ってあるのか?」
「知らないって…香奈に聞いて見てくれ」
そして博人おじさんは香奈に聞いているのか少し時間が空いた。
「姉さんには言ってあるって言ってるぞ?あとは和真に聞けって言われたとか言ってる。凛ちゃんはなんて言ってるんだ?」
「怒り狂ってる」
「そうだよなぁ…でも一週間くらいどうにかならないか?俺さ香奈に言い聞かせる自信ないし嫌われたくないよ…顔合わせにも出してやれば諦めがつくんじゃないか?香奈の分は俺が払うからな?姉さんも怖いから電話したくないし…」
どんだけ気弱なんだよ…娘にも強く言えないばかりか母さんが怖いって…もう44歳だろ…
その後も弱気発言ばかりで話にならないので少し凛を説得する事に切り替えてみる。
香奈の事だから家の前で座り込みしたり顔合わせの日も実家で駄々をこねるに決まっている。
そして電話を切る。
「無理だった。博人おじさんも香奈に負けてるし昔から母さんの事も怖がってて何も出来ないらしい…」
凛に博人おじさんの説明をしようとしたが覚えていたのか大丈夫だった。凛と香奈に面識がないのは先に香奈だけ帰っていたからだろう。
「そんなの親として間違ってます!悪い子にはガツンと言ってやった方がいいんです!それで私を説得するのに切り替えたんですか?」
「そうだよ…一週間だけどうにかならないか?顔合わせにも出させれば諦めがつくって博人おじさんも言ってたし…」
「そんな気弱なおじさんの話はあてになりません!」
ここが異世界なら炎のオーラが出そうなくらい怒り狂ってる…
「頼む凛。俺と凛の生活を見れば考えが変わると思うんだ。香奈に気を使わなくていいからな?」
「最初から気を使う気なんてありません。どうしようもないなら諦めますが、キスもソファーでしますし抱きしめてももらいます。香奈さんなんかいない物だと思って生活しますから!」
許可は貰えたようだが僕ね…人に見られながらキス出来ないよ…
そして鬼に生まれ変わりつつある凛を誤魔化すために抱きしめてキスをする。
「そんなキスじゃごまかされません。もっと愛して?」
飯も食べず風呂も入らずに長い時間をかけて唇を交わす。
そして凛の惚けた顔がいつもよりも赤くなっていて興奮してしまうがどうにか我慢して離れる。
そしていつもより1時間以上遅い夕飯を食べ今日も頭と背中を洗ってもらいもう一度キスをして部屋に戻る。
キスはおやすみとおはようだけの予定だったがもう関係無くなってしまった…
このままじゃいずれ我慢の限界が来そうな予感がしてしまう和真だった。
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