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JKとJK


「俺が運命感じた女の子、どうやらあの子も運命感じたらしいです。」


「小さい頃の約束を信じて会いに来たJKと同棲する事になりました。」


2作品とも呼んで頂ける方はお気に入りユーザーに登録して貰えればやる気に繋がります。


ブックマークもよろしくお願い致します。

「ただいま」

「おじゃまします」

そういいながら母さんと香奈がいるであろうリビングに向かう。

ちょうど2人ともコタツに座ってテレビを見ていたので2人で並んで座り挨拶をし凛と香奈に自己紹介をしてもらう。


香奈を簡単に説明すると見た目よし頭脳よしの少し年上の凛って感じの見た目で凛の髪はロングで香奈はショートだ。


身長も凛より高くプロポーションも抜群で多分相当モテるだろうが浮いた話は一度も聞かない。

会話も言いたい事をズバズバ言うタイプ。


「凛ちゃん久しぶり。大きくなったわね。和真を捕まえられた?」


母さんは凛に最初から確信めいた顔で質問する。


「えっと…はい」


緊張しているせいか返事に元気がないので俺が答えようとすると香奈が割って入る。


「捕まえるって和兄が好きなの?それで一緒に来たの?そういう話はまず私を通して貰わなきゃダメよ」


話の途中から力が入り凛が少し怯えてしまう。


「なんで香奈に話を通すんだよ?今日は母さんに話があって来たんだから少し静かにしててくれ」


「和兄の事は何でも知ってるんだから当たり前でしょ?それで話って何?」


どっかの家の小姑のような事を言っているがまぁいいだろう。話が進むなら何でもいい。

最初から目的が果たせるならそれに越した事はないと思い本題に入る。


「俺と凛は結婚する事にした。それで今日はその挨拶に来たんだ。凛はまだ高校生だけどお互いの気持ちは本物だし大切にしたい。だから認めて欲しい」


「いいわよ。許可するわ」

「ダメよ。許可出来ない」


母さんと香奈の声が重なるがその内容は正反対のものだった…


「なんで香奈の許可がいるんだよ。母さんだけでいいだろ?話をややこしくしないでくれ」


「無理に決まってるでしょ?高校生と結婚なんて認めません!」


「香奈ちゃんそれ天に唾吐いてるわよ?自分だって和真が好きで取られたくないのは分かるけど凛ちゃんは和真を捕まえる為に行動を起こして頑張ったの。2人の気持ちを尊重するしかないわよ」


「春海さん、そんなんじゃないもん。ただおかしいから許可しないだけだもん」


2人の話を聞いていた凛も口を開く。


「香奈さんは和真君が好きなんですか?でも申し訳ないですが私たちはもう気持ちはひとつです。年齢は関係ありませんし高校生でも誕生日が来て16歳になれば結婚出来ます」


少し凛の言葉の端にトゲがあるように思えた。

弊害になるものを排除するような…でもまだ緊張で少し言葉が弱いようなそんな雰囲気を感じる話し方だ。


「和真君とか呼んで何様?結婚ていうのは何年も愛を育んでするの!ポッとでの貴方にそんな権利はないわよ」


「権利ならあります。好きって気持ちを言葉に出来ない貴方の様な人にとやかく言われたくありません。お義母様の許可も頂けましたからあとは誕生日に籍を入れれば晴れて夫婦ですから!」


「さっきまで緊張して声が小さかったくせに!結婚なんて早いわ!私はもう高校3年生。大学に進む予定だけどまだ私の方がお似合いよ。警察呼んで和兄共々捕まえてもらおうかしら?」


「警察呼ばれそうになった事も何度もありますし本当に呼ばれた事もありますが、うちのお母さんが説明してくれて捕まった事はありませんし結婚までは体の関係もありませんから呼ぶなら呼んで下さい。私は構いませんよ?今はもうお義母様の許可もありますしすぐに帰ってもらう事になるんで警察の手間になるだけですが!」


香奈は叫びながらコタツを両手で叩いている…


互いの親に許可をもらえた凛はここぞとばかりに香奈を倒しにかかっている。香奈も年下相手に喧嘩腰とか成長してほしいとも思うが…

香奈からの好意も気付いてない訳じゃなかった。

年に盆と正月しか帰らないがいつも会いに来てくれて距離も近いので気持ちを感じてはいたが今の俺には凛がいるので諦めて欲しいが…

しかも今日は結婚の挨拶だ。互いの気持ちは固まっている。申し訳ないがもう今更だ。


「香奈ちゃんも凛ちゃんもその辺にしてお昼の準備しましょ?今日は凛ちゃんに任せていいのかしら?」


「はい、お義母様。香奈さんと一緒に私の腕を確かめて下さい。私は小さな頃から和真君のお嫁さんになるために修行を積んでますので自信があります」


「じゃあお願いね?香奈ちゃんもそれでいいでしょ?」


「お嫁さんだ、修行だなんて言ったってどうせ大した物も作れないでしょ?コンビニ弁当にならないようにだけは気をつけてね?ふふふっ」


香奈は凛を挑発する事ばかり言っているが多分黙る事になると俺は確信している。

そして母さんにキッチンの説明をしてもらう為に2人でリビングを後にした。




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