JKと和真の実家
「俺が運命感じた女の子、どうやらあの子も運命感じたらしいです。」
「小さい頃の約束を信じて会いに来たJKと同棲する事になりました。」
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今日は朝から2人でカタログを見ていたが凛からすると婚約指輪の意味が分からないでいた。
「どうして2人で付ける指輪を見ないんですか?これは全部一つです」
「一般的にプロポーズする時かすぐ後くらいに贈るのだ婚約指輪なんだ。あんまり使用頻度は多くないが婚約の証と大切にするって意味を込めるとネットで見た」
「でも正直に言いますと2人で付ける奴の方が欲しいです。あれは夫婦の人はみんな付けてますから」
凛的には1人だけで高級な指輪をもらうより2人で付ける結婚指輪の方がいいらしい。
凛らしいとはいえ婚約指輪も大切なので受け取ってもらいたいとは思っているが…
「結婚指輪ももちろん選ぶがまずは婚約指輪が先だ。結婚指輪は籍を入れるまでに準備するとしてまずは婚約指輪を選んで欲しい。一生の誓いにする為に頼むよ」
「それならまずはそうします。失礼ですが予算は…?」
「その5〜6枚のカタログの中で決めるならどれでもいいぞ?芸能人が買う様な数百万円みたいなのは載ってない一般人程度のカタログだから。その中で決まらないならまた違う店に見に行こう」
「やっぱり和真君はすごいです…この中には100万円超えるのも載ってるのにそんな事言えるなんて…」
「凛への初めてで一生を誓うプレゼントなんだぞ。多少は見栄を張らなきゃ男が廃るってもんだ」
「じゃあ全部見てからゆっくり決めます」
「ゆっくりでもいいけど両家の顔合わせもしたいから少しでいいから焦ってくれよ?遅くとも6月中くらいにはしたいし注文してから二週間くらいは見ておかないと多分届かないから」
少し話をしつつも、とりあえずゴールデンウィーク中までに決めてもらえればいいと言っておいた。
まぁ最悪5月中でも構わないが凛の事だからまた店に行ってから悩み始めるだろうし少し早めに期間を決める。
「和真君のお母さんにはいつ挨拶に行きますか?」
「うちはいつでもいいんだよな。凛も最後にあったのは葬儀の時だろ?なんだかんだで忙しい人だから会えないんだよな…」
「それでもなるべく早めに会いたいです。もし断られたらと思うと心配です…」
不安がる凛を抱き寄せて頭を撫でる。
「大丈夫。安心して欲しいし、もし断られる事があっても凛の良いところを分かってもらえる様に本気で説明するよ」
「和真君嬉しいです。でも余り会えないのなら早めに連絡とっておいた方がいいですか?」
「そうだな。電話だけでもしておこうか。繋がらなくても着信有ればかけ直してくるだろうし」
そして母親の春海に電話を入れる。
数コール後に電話が繋がり久しぶりの母さんの声を耳にする。
「久しぶりね。どうしたの?凛ちゃんとちゃんと生活出来てる?」
「あぁ久しぶり。凛の生活能力が高いから助かってるよ。今度凛を連れて戻りたいんだけどいつなら家にいる?」
「今日はお母さん家にいるけど親戚の香奈ちゃんが来てるわ。凛ちゃんと少し合わないかもね」
「久しぶりに香奈にも会いたいし凛を紹介しておきたいから今から行くよ。凛はしっかりしてるから多分大丈夫だろ?」
「まぁ和真がそういうなら大丈夫でしょ。今からならお昼ご飯には余裕で間に合うでしょ?凛ちゃんの腕前を見るいい機会だしご飯は頼むわね」
そういい一方的に電話を切られてしまう。
「香奈って誰ですか?また浮気ですか?女遊びも芸の肥やしと言いますから飲みに行くくらいなら止めませんがあまり深い関係は嫌です」
凛は電話の中で少し聞こえたであろう名前に不信感を抱き、そう言って来たがいとことそんな関係になるわけないので説明がてら答える。
まぁ凛ははとこになるがいとこよりは関係が遠いので自分の中では問題ない。
「違うって…香奈はいとこで凛より少し年上のお姉さんだ。浮気でもなんでもないし今日会えるから確認していいよ」
「話の感じから今日行くとは思ってましたけど本当に今日なんですか…いきなり過ぎて覚悟が…でも香奈さんにも会っておきたいので早く行きましょう!」
「途中でスーパー寄るぞ?母さんが凛の腕前を見るって言ってたから悪いけど昼飯作ってくれ」
「それを始めに言って下さいよ…一番悩む事じゃないですか…人様の家じゃ勝手が違いますし何があるかも分かりません」
「でも俺は凛なら何でも作れるって思ってるから心配してないぞ?心配なら少し多めに買って行こう」
そして悩みながらも着替えに行く凛を見送り俺も部屋に戻る。
そして早めに家を出てスーパーに寄り、凛が中華なら短時間で種類を作れると言うので材料を揃えて実家に向かう。
そしてこれが言い争いが絶えなくなる香奈との初めての出会いになる事はまだ2人は知らない。
そして実家の庭に車を止めて玄関をくぐる。
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