プロローグ
こんにちわ。溝口です。
2作品目の投稿になりますのでよろしければブックマークだけではなく、私をお気に入りにして頂き他の作品も読んで頂ければ嬉しいです。
どちらも読んで頂ける方には2作品の違いを楽しんで貰えればいいなと思ってます。
良い点、悪い点などありましたらコメント、評価頂ければ幸いです。
桐原和真、26歳。
この春からJKとの同居始めます。
始まりは社会人1年目のお盆に祖父の家の庭で泣きじゃくる女の子を泣き止ませる為に言った言葉だった。
飼っていた犬が死んでしまったらしい。
女の子が生まれてからずっと一緒だった家族のような存在なのだろう。
ずっと泣いている様で目の周りが真っ赤になって嗚咽を漏らしている。
だから頭を撫でながら、
「辛いだろうけど泣き止んで?そしたら君の為に何でもしてあげる」
それでも泣き止まない。
だから頭を撫でながらもう一方の手で抱きしめる様に背中を撫でてあげる。
「俺も昔、父さんが死んだ時に母さんにこうしてもらった事がある。そしたら気持ちが落ち着いてきたんだ。だからそれが君にも伝わってくれると嬉しいな」
女の子の泣き声が少し小さくなった。
人間と犬じゃ違うと言う人も居るかもしれない。でも大切に思う気持ちがあれば家族が居なくなった事には変わりない。
だから俺にもその気持ちが分かるから抱きしめ続けた。
「大切な物を亡くした君を助けてあげたい。俺は支えてくれる人がいた。だから君の事を助けてあげたいんだ」
母親の受け売りだった。あなたには支えてくれる人がたくさんいたんだから辛い想いをしている人がいたら助けてあげなさい。そしてその人の力になってあげなさいと。
「お兄ちゃん優しいね。大好き」
「ありがとう。困った事や助けて欲しい事があったら何でも俺を頼ってくれていいからね?」
「お母さんがね、結婚するなら人に優しく出来る人にしなさいってよく言ってるの。だからお願いしたら結婚してくれる?」
「もう少し大きくなって君の気持ちが変わらないならね」
「分かった。約束だよ?私は凛っていうの。お兄ちゃんのお名前を教えて?」
「俺の名前は桐原和真。凛ちゃんよろしくね」
「和真君よろしく」
そして泣き止んだ凛ちゃんと手を繋いで祖父の家に入っていったのだった。
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