魔術師ギルドの研究結果1
メインストーリーの方ではなく、こちらに魔法一覧を書きました。
魔法の効果は・・和訳検索したりして、皆さんで妄想したりしてください。
そのほうが楽しいかな。と思って敢えて表現しておりません。
魔術師ギルドには幼年学校がある。
魔術学院と呼ばれるこの学校は、王都ホーリィセントラルに存在する。
10歳から入学が可能で、5年間の学業を修めた後卒業となる。成績が悪いと留年となるが、2年留年で退学となる厳しい学校であった。一般教養も必須取得となっているため、教養を身につけさせたい貴族の子女も通っている。
また、貴族の子女が身勝手なことを出来ないように教員は全て王直属の宮廷魔導士であり、すなわち教員に逆らうことは王に逆らうことと同様となるため、上級貴族の子女であっても教員に逆らうことはできない。そしてそれを統率するのが院長であり魔術師ギルド本部のマスターであるセルマ・ノルディーンである。
魔術師ギルド本部のマスターであるセルマ・ノルディーンについて書こうと思う。
セルマ・ノルディーンは溢れる才能を持ってエルフとしてノルディーンの集落に生まれた。
生まれてから20年で、彼女は才能を発揮しエルフの中でも類を見ない魔術師として成長した。
だが、エルフと言う寿命の長い種族にありがちなゆっくり過ごす生活になじむことができず、人間界に身を置くことを20歳で決めた。
集落の長からの推薦で人間界の王都にある魔術師ギルドに身を置き、それが当たり前であるかのように主席で卒業。
そして研究生兼助手として魔術学院に通い続け、研究成果として魔法の格付けを作った。
その彼女が作った格付けと修練方法が記載された書をセルマの書と言い、魔術学院の魔法書となっている。
この功績と実力を持って、セルマ・ノルディーンは満を持して魔術師ギルド本部のギルドマスターに就任、同年に魔術学院の院長も兼任することになった。なお、彼女の功績については賢者のギフトを持っていたからできたことだと言うことが後年明らかにされた。
そしてそれから50年、今も魔術師ギルドのトップに君臨し続けているのである。
セルマ・ノルディーンは現在103歳。人間と比べればとても高齢であるが、数百年生きると言われているエルフの中ではまだ若い部類である。銀に近い金髪を腰まで伸ばし、装飾品の類も控えめで、真銀の首飾り1つと言う姿であるが、見た者の足を止まらせる美しさであった。過去に何度も告白をされたことがあるようだが、本人は言い寄られることが好きではないため、萌黄色のローブのフードを目深までかぶって人を寄せ付けないように過ごすほどである。
話は魔法に戻る。セルマの書でも解き明かされていない魔法があった。
それは血統魔法だ。固有魔法とも呼ばれている。
この血統魔法は上級貴族と呼ばれる由緒正しい血統持ちの貴族の中でも、さらに数少ない者しか使えない。ノースランドでは、アイス,チル,レイン,ミスト。ウェストランドでは、ウィンド,ブリーズ,ブラスト,ストーム。イーストランドでは、アース,ソイル,グレイヴ,クレイ。サウスランドでは、ファイア,ヒート,バーン,クリムゾン。そして最後に王族が持つホーリィ。
これらの名誉名と呼ばれる名を持つ者だけが使える。
それぞれ持つ血統魔法は、その貴族の中でも主流となる者たちだけの秘匿とされているため、決して世に出回ることはない。
但し、戦い等でその魔法を受けた,見た者たちの中から、どのような魔法であると言うことが世に知れ渡ることとなった。
例えば、ミストの魔法は霧を使う魔法だ。過去にノースランドに攻め込んだアースの軍勢が、突如深い霧に阻まれ真っすぐ進んでいたはずが気づけば来た道を戻っていた。等、とても特殊な魔法であることがわかる。
その他の血統魔法もとても強い効果を秘めているらしいのだが、その事実を確認する術がないためこの話はこれで終わりにする。
格付けされた魔法は、10層がもっとも格の低い魔法であり、下記が全てである。
【10層】
・クリエイトの魔法(ファイア,アイス,ウィンド,アース】
・ライト
・ヴォルト
【9層】
・ファイアアロー
・アイスブリッツ
・ウィンドカッター
・アーススキン
・クレヤボヤンス
【8層】
・ファイアボール
・アイシクルジャベリン
・エアボム
・ロックフォール
【7層】
・ブレイズアーム
・ウォーターミラー
・ウィンドブーツ
・ストーンシャワー
【6層】
・ファイアウィップ
・ダイアモンドダスト
・アドバースウィンド
・アースパイク
【5層】
・フレイムアーマ
・アイスロック
・ウィンドスクリーン
・ストーンウォール
・バインド
【4層】
・フレイムオーソリティ
・フロストバイト
・ハイウィンド
・スワンプ
【3層】
・エクスプロージョン
・フラッド
・トルネード
・グランドクラック
【2層】
・ファイアストーム
・ラヴァ
・ブリザード
・アイスフィールド
【1層】
・1領土を焦土と化した炎の魔法
・数日に続き嵐が巻き起こる風の魔法
・草原全てが凍結し生物を根絶させた氷の魔法
・広範囲の地割れによって誰も住むことができない地にさせる地の魔法
1層の魔法に名前がないのは、ファイア・アイス・ウィンド・アースの主流のみが使えると言われており、更に禁呪に指定されるほどの魔法であったからだ。
理由はわからないが、セルマにより1層に分類されている。
2層の魔法は複合魔法であり、2つの属性を修めたものだけが使える魔法であり、実質最強と言われる魔法は3層の魔法であることが魔法を修める者の中での周知となっているところである。
5層の魔法は全て守りを固める魔法になっている。
火系と水系の魔法は全体的に攻撃的なものが多く、風は補助、土は守りが多い。
これらの魔法が格付けされる前は、多くの魔術師は自身の得手不得手だけで魔法が覚えられるかどうかが決まっていると思っていた。格付けが完成されたことにより、魔術師は魔法が唱えられるかどうかで実力がわかるようになり、さらに何層級魔術師と言う魔術師自体にも格付けがされるようになった。なお、これだけが魔術師の実力ではないことは言うまでもない。