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白金記 - Unify the World  作者: 富士見永人
第一章「日本編」
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第九話「太陽」

 ぼくたちを乗せた警察ヘリは、無線機の声を無視してそのまま西へと三、四十分ほど飛行し、山の上の小さく無骨なコンクリートの平屋の上に、不時着した。

「付きましたよ」

 操縦席に座った雲母はシートベルトとヘッドセットを取りはずすと、ぼくたちを置いてさっさとヘリを降りてしまった。

「おら。お嬢ちゃん。早く降りろ」

 星は気絶させた警官ふたりを手錠でアシストグリップに固定すると、ぼくの尻を乱暴に蹴とばした。

「きゃん」

 ぼくが女の子のような悲鳴をあげてヘリから降りると、安全柵も何もついてない建物の屋上(と言っても平屋だが)から落ちそうになったが、脇にいた雲母がぼくの襟首(えりくび)を掴んで阻止した。

「ちょっと。落ちて死んだらどうすんですか。先輩だけじゃなくてあたしまでリーダーに殺されるんですよ」

「《人工全能》がこの程度でくたばるかよ」

「彼は例外なんですよ。腕だって折れてるでしょ」

「アーアー。わかったよ」

 星は面倒くさそうに耳の穴を穿(ほじく)った。

「大丈夫? 先輩にひどいことされなかった? でももう大丈夫。これからはお姉さんが守ってあげるからね」

 ぼくの手をとって雲母は優しくそう言った。妹よりも背が低く、まだあどけなさの残るぱっつん前髪と外にはねたボブカット、そして細身だが凹凸(おうとつ)に欠けたレオタード姿は中学の新体操部女子に見えなくもないが、肝が据わっているとでも言うべきか、星子にはない妙に落ち着いた態度が、大人の女性の雰囲気を感じさせた。彼女はいったい何歳なのだろう。

「こう見えても君よりは年上だから、安心しなさい」

 えっへん、と、彼女は薄い胸を張ってそう言った。高神といい、女性にはみな読心能力があるのだろうかと思う今日このごろである。

 雲母はぼくを、建物の背後に設置された梯子(はしご)へ誘導した。屋上スペースは狭く、警察ヘリの機体の下をくぐり抜けるように移動しながら、よくこんな狭いスペースに着地できたな、と、ぼくは感心した。ヘリコプターの操縦をした経験はないが、彼女の操縦技術の高さは何となくわかった。

「大丈夫? ひとりで降りられる? 支えよっか?」

「あ。大丈夫です。ゆっくりとなら降りられます」

 何だか子供扱いされているようなので、彼女の好意に甘えるのは抵抗があった。日頃から女装して女性になりきっているせいなのか、星にお嬢ちゃん呼ばわりされるのにはまったく抵抗はなかったのだが。

 下へ降り、建物の正面へ回ると、シャッターががらがらと開いて、中からやや古びた年式の黒いBMW525iが顔を出した。雲母が運転席、星が助手席、ぼくは後部座席に乗りこみ、シートベルトを締めた。隣の黒光りするM4カービン銃とSMAWロケットランチャーがぼくを迎えた。

「舌かむなよ。お嬢ちゃん。こいつは見た目に反してスピード狂だからな」

「見た目は余計ですよ」

 雲母はそう言うと、アクセルをベタ踏みし、車を急発進させた。

 人気(ひとけ)のない山道を猛スピードで突っ走る。エンジンは咆哮(ほうこう)し、周囲の樹々は矢のように飛び去っていく。雲母は眼にも止まらぬ速さでシフトレバーを操作し、長い下り坂でさらに加速したと思えば急にブレーキをかけ、幾度となく後輪を滑らせて車体を回転させ、そのたびにぼくとタイヤの絶叫の二重奏(デュエット)(こだま)する。車窓からときどき見える絶望的な高さの断崖絶壁が、ぼくの心拍数をはねあげ、命を削っていく(人間の心臓が一生のうちに動く回数は決まっていると何かの本で読んだ)。雲母のハンドル操作がほんの一瞬でも遅れれば、ぼくたちは何十メートルという高さから転落し、車ごと御釈迦様(スクラップ)になることは太陽を見るより明らか。だが彼女は涼しげな笑みを浮かべ、鼻歌まじりに運転を楽しんでいた。そして星はというと、いつの間にかイヤホンを装着して音楽を聴きながら首を上下に振っている。じゃかじゃかとうるさそうな音楽がイヤホンのすき間から洩れ、こちらまで聴こえてきた。たぶんヘビーメタルか何かの類だろう。

 やがて車は長いトンネルの中へ侵入し、途中にある道脇の非常駐車帯で、停車した。

「俺が開けるぜ」

 星が助手席から降り、車の前方へと走っていく。そして消火栓の隣に設置された非常電話ボックスの扉を開け、何やら操作した。

 直後、ごごご、と、消火栓の脇の壁が左右に開閉し、車一台分ほどの、新しい秘密の通路が出現した。

「んなアホな」

 ぼくはついツッコミを入れた。

「秘密だぜ。お嬢ちゃん」

 助手席に戻ってきた星が口元に人差し指をあてて言った。あんぐりと口を開けたまま、ぼくは首を縦に振った。

 ぼくたちを乗せた525iが秘密の通路に入ると、ふたたびコンクリの壁がごごごと低い音を立てて自動的に閉じた。中には照明は一切なく、車のヘッドライトだけを頼りに、雲母は車を進めていく。最初に長い長い、まるで地の底まで続いているんじゃないかとすら思わせる下り坂を降り、先ほどとはうって変わって慎重に進んでいく。途中で幾度もの分岐点を右に左に、迷うことなくハンドルを切る。

「この秘密のトンネルは複雑に入り組んでいてな。俺だったらとっくに道に迷ってる」と、星が解説した。

 しばらくすると二車線の広い道に出て、雲母は水を得た魚のように、車を加速させた。

 そのまま暗黒のジェットコースターに数十分揺られ、ぼくはすっかり車酔いしてしまった。

「ふー。到着」

 雲母が非常駐車帯に車を停車させると、ふたたび星が車を降り、非常電話のボックスの扉を開けて何やら操作した。

 ふたたび轟音とともに出現する秘密の通路。今度は人ひとりようやく通れる程度のその通路を進むと、多数の金属製のコンテナが並んだ、天井の高い地下倉庫へと出た。

「こっちだ」星がぼくに言った。

 倉庫の右端にぶ厚い鋼鉄製の扉のエレベーターがあり、上下の矢印ボタンの横に設置された謎の黒い端末の上で、(てのひら)ほどの大きさの赤いサークルが輝いていた。雲母がその上に手を乗せると、ぴーという電子音とともに赤のサークルは緑へと変化し、エレベーターの上下ボタンが点滅した。雲母が上のボタンを押すと、エレベーターの動作音が倉庫内にしばらく響きわたり、やがて停止した。そして厚さ十センチはあろうかという(いかめ)しい鋼鉄の扉がゆっくり開き、ぼくたち三人は中へ入った。エレベーターの操作パネルには地下十階から地下六階、九十一階から九十九階までのボタンだけが並んでいて、雲母が九十九階のボタンを押すと、エレベーターはそのぶ厚い扉を閉ざし(たぶんこの厚さならライフル弾を撃ちこまれてもビクともしないだろう)、徐々に加速、扉の上のデジタルの階数表示がすごい勢いで跳ねあがり、ものの二、三十秒で九十九階まで到達した。

 エレベーターを降りると、そこには異世界が広がっていた。

 薄暗いグレーを基調とした壁紙、吸いこまれるような漆黒の大理石の床にひと筋の深紅の絨毯(じゅうたん)。壁の隙間に埋めこまれた真鍮(しんちゅう)のカーゴの中で静かに燃えるオイルランプの炎が、背後の太陽と月が描かれた金箔と、ところどころに設置された柱の上で座る猫の銅像を(あや)しく照らしだしていた。そして何より印象的だったのは、暗色の壁紙の上に点々と(たたず)む、純白の折りあげ天井の中心に埋めこまれた、太陽を模した金細工の照明だった。

 ぶうううん。

「きゃ」

 背後から雀蜂(すずめばち)のような羽音が聴こえ、ぼくは反射的に腰を(かが)めた。先程ぼくと星を窮地から救ったあのゴキブリ(のロボット)の群れが編隊を組んで天井の太陽の周囲を汚らしく旋回し、上品な内装と(おごそ)かな雰囲気を台なしにしてしまった。

「こら。アル」

 星が背後を振り向いて叫ぶと、柱の影から全身白ずくめの、性別不詳の小柄な若人が顔を出した。《白ずくめ》は背面の光り輝く太陽マークが特徴的なモノリスと呼ばれる白金エレクトロニクスの黒いタブレット端末で何かを操作していたが、ぼくの顔を見るや否やタブレットで顔を覆い隠し、柱の影に隠れてしまった。

「まったく。ドローンで遊ぶのも程々にしとけよ。またヒヅル様にケツをひっぱたかれるぞ」

 星がため息まじりにそう言うと、《白ずくめ》の、柱の影から覗いていた頭がびくりと動いた。

「告げ口したら殺す。あなただけではない。親兄弟友達恋人ペットから赤の他人までもを皆殺しにする」

 物騒な《白ずくめ》の脅迫に、ぼくは思わず「へ」と裏声をあげた。

「ああ。これな。こいつなりのユーモアのつもりなんだよ。わかるやつにしかわからねえがな」

 星がフォローするように言った。

「アルちゃーん。こっちおいで。彼、うちの新入りだから大丈夫だよ」

 いつから新入りに。

 雲母が笑顔で手招きすると、《白ずくめ》はタブレットで顔を隠しながらそろそろと、こちらへやってきた。何だか人間を警戒している小動物のようでかわいらしかった。そしてタブレットから半分だけ顔を覗かせ、握手を求めるように左手を伸ばしてきた。《白ずくめ》の瞳は幻想的な深紅で、その白い肌や髪、服、小柄で猫背な体躯と相まって兎のように見えた。

「ア、アルマ。よよ、よろしく」

「一応、女の子よ」雲母が補足した。

「よろしくね」

 ぼくは左手が使えないため、右手で強引にアルマという少女の小さな左手を握った。

「君がぼくらを助けてくれたのかい。ありがとう」

 国家保安委員会のビルで高神たちに包囲されたとき、彼女の操るゴキブリ軍団が来なければ、ぼくたちは九ミリパラベラム弾のシャワーで蜂の巣にされていたことだろう。

「べ、別に。仲間を助けるの、当たり前、だから」

 アルマは照れたのか何なのか、ふたたびその顔をタブレットで覆い隠してしまった。すると誤操作でもしたのか、太陽の照明に集っていたゴキブリ軍団が四方八方にばらばらに飛び去り、壁にぶつかってかちゃかちゃと地面に落下していった。

「はうわわわ」

 アルマはあわててタブレットを顔から引きはがすと、眼にも止まらぬスピードで指を動かして操作していたが、ゴキブリたちは暴走し続けていた。

「ああ。もうこうなったら」

 えいという気合とともにアルマがタブレットの画面をひと押しした直後、ゴキブリたちはその機能を停止し、そのすべてが地面に落下した。かちゃかちゃかちゃ。そして地面に四つん()いになった彼女はその虫型飛翔体を全部拾い集め、ふたたびもと来た方向へ駆けていった。

「また故障かな」

 星が肩を(すく)めて言った。

「彼女が作ったんですか。あれ」ぼくは星に訊いた。

「そうだぜ。他にも蚊とか蜻蛉(トンボ)とか色んなタイプのドローンを作ってる。すげえだろ。設計から組立まで全部ひとりでやってんだぜ。もっとも最近は組織の後押しもあって量産化しつつあるがな。おかげでずいぶんと諜報(ちょうほう)活動が楽になった」

 星はまるで妹の自慢話でもするように誇らしげだった。

「さて。行くか。うちのリーダーがお前を待ってる」

 星がふたたび歩きだすと、ぼくと雲母も後に続いた。


 しばらく歩を進めると、金色のダマスク模様に彩られた重厚な黒い扉の前に出た。

「着いたぜ。お嬢ちゃん」

 星がそう言って先ほどもエレベーターホールで見かけた扉の横の黒い端末(おそらく掌紋センサーだろう)に映しだされた赤い円に手を添えると、円の色は赤から緑へゆるやかに変化し、ぶ厚い鋼鉄の扉がひとりでにごごごと開いていく。

 扉の向こう側は(おごそ)かな雰囲気の廊下とはうって変わって、白を基調とした、明るい部屋だった。足元には白の下地に金色の綺羅(きら)びやかな幾何学模様の描かれた絨毯が敷き詰められ、左右の壁には背の高い本棚が林立し、ぶ厚い本がぎっしりと詰まっていた。部屋の一番奥の壁には巨大な太陽の金細工、その下には、飛翔する極楽鳥の派手な彫刻が施された茶褐色の大きな木製デスク。そこにひとりの女性が座っていた。

 おかしな女だった。年の頃は二十代後半くらいだろうか、黒を基調としたスーツに身を包み、肌と腰まで伸びたその髪は逆に雪のように真っ白で、何よりも印象的だったのは、後頭部から黄金の波打つ炎のような形状の《角》が、自由の女神よろしく四方八方に伸びていたことだった。眼を凝らしてよく見ると、それは一風変わった(おもむき)の、太陽を模した髪飾りだとわかった。

「ああ」

 太陽の女性はぼくの存在に気づくと、その神秘的な黄金(こがね)色の瞳をこちらへ向け、感嘆の声をあげた。

 そしてぼくのもとまで軽やかな足どりで駆けつけると、両手を広げ、いきなりぼくを抱きしめた。

 見知らぬ女性からの突然の抱擁(ほうよう)に、ぼくはわけがわからず眼をぱちくりさせていた。

「やっと会えましたね。ヒデル。ずいぶん(なが)いこと待ち望んでいましたよ。この瞬間を」

 ヒデル。聞き憶えのない名前だった。どうやら人違いのようだ。

「あの。すいません。喜んでるところ申し訳ないんですけど、どちら様でしょうか。ぼくはあなたに会ったことはないですし、それにぼくの名前は朱井空(あかいそら)です」

 こんなインパクトのある女性に出会っていたら絶対に忘れるはずがない。

「そう思うのも無理はありません。最後に(わたくし)たちが会ったのは、あなたがまだ赤子だった頃の話ですから」

 彼女は、ぼくの肩に手を置いて言った。背は女性にしては高く、ぼくと同じ百七十センチくらいで、その白磁(はくじ)のごとき美白と端整(たんせい)な顔立ちはまるでギリシャ彫刻のようで、どこか人間味に欠けた冷たさのようなものを感じさせた。何より夕日を思わせる神秘的なふたつの黄金の瞳は、彼女が人間というよりは天上から舞い降りた女神か何かではないかと、ぼくに錯覚させた。

 彼女は、さらに続けた。

「朱井空。星二(せいじ)明子(あきこ)にいただいた名前ですね。良い名前ですわ」

 星二と明子。死んだ父さんと母さんの名前だ。

「両親を知ってるんですか」

「はい。彼らは(わたくし)にとって良き友人でした」

 彼女は穏やかに微笑み、立ち話もなんなので、と、ぼくたち三人を部屋の左手側のテーブルセットへと誘導し、自らはその脇にあったワゴンの上に整然と並べられたティーカップを手にとり、テーブルの上に並べ、ティーポットのお茶を、優雅な仕草で()れていった。

「ふたりとも、任務お疲れ様でした。最高級のハーブティーを用意いたしましたわ。どうぞ召しあがれ」

「サンキュー、ヒヅル様。ちょうど喉かわいてたんだ」

 星はそう言うとティーカップを鷲づかみにして一気にお茶を飲み干し、カップをテーブルに乱暴に置いてぷはーと息をついた。良く言えば豪快、悪く言えば粗雑な彼のその仕草に、向かい合って座っていた雲母(きらら)が顔をしかめた。

 ヒヅル様と呼ばれた太陽の女性は、そんな彼を、まるで我が子を見守る母親のような慈愛に満ちた眼で、見つめていた。

「あらあら。周一(しゅういち)ったら。おかわりはたくさんありますよ」

 そう言ってヒヅル様は、空になった星のティーカップにハーブティーを注いだ。そしてぼくに視線を向けて言った。

「あなたもどうぞ。遠慮はいりませんわ」

「はあ。その、ぼくは猫舌なので」

「あら。そうでしたのね。おほゝゝゝ」

 ぼくの返事にヒヅル様は口元に手をあてて穏やかに微笑み(よく見るとその手には白い手袋がはめられていた)、雲母の隣にゆっくりと腰をおろし、優雅な仕草でお茶を一口だけ飲んだ。そして言った。

「さて。では改めて自己紹介しましょう。(わたくし)の名は白金(しろがね)ヒヅル。白金財閥の創立者にして総帥、および慈善団体S&A財団の共同会長を務めております」

「ええ」

 ぼくは思わず驚嘆した。白金財閥といえば四井(よつい)住本(すみもと)四菱(よつびし)と肩を並べる日本四大財閥の一角だ。その歴史は比較的新しく、世界の九割以上のパソコンに搭載されるOS・SUNS(サンズ)の成功を皮切りにIT業界に参入、超高性能インターネット検索サイト・WEワールド・エクスプローラー、高性能スマートフォン・IRIS(イリス)などで莫大な収益を得、さまざまなIT企業を買収し、勢力を急激に伸ばしてきた。今では航空事業や宇宙開発、エネルギー事業にも参入し、グループ全体の総利益は日本の国家予算に匹敵するとまで言われている。その創立者はメディアなどにはほとんど顔を出さず、謎のカリスマ経営者として世間に認知されており、正体を知る者はごく一部の人間のみということだった。

 そんな日本の財界の頂点に君臨すると言っても過言ではない人物が眼の前の若き淑女だとは、にわかに信じがたかった。まるで小説のような話である。

 だが、本当に驚くのはこれからだった。


「そして、あなたの姉です」


 白金ヒヅルは、ぼくの眼をまっすぐ見つめ、たしかにそう言った。

「へ?」

 ぼくは阿呆のように眼を丸くし、確認するように自分を指さすと、彼女は微笑を絶やさぬまま首肯(しゅこう)した。

「あなたが、ぼくの、お、お姉さん?」

 自分に生き別れの姉がいるなどという話は、両親からは一度も聞いたことがなかった。

「朱井空。ご存知ないかもしれませんが、朱井星二と神崎……いえ、朱井明子は、あなたの実の両親ではありません。あなたは極秘の国家プロジェクト《人工全能計画》によって遺伝子を改良され生みだされた人造人間です。あなたの本当の名前は白金ヒデル。私の弟です」

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