表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生交換後の二人の日常  作者: sho
それぞれの課題
7/19

【6】 雷起こし ~ケイの世界~

「魔力が、感じられない・・・」



原因はいくつか考えられる。

私の転生障害で、私の魔力が失われた。

同じく転生障害で、魔力、という感覚を忘れた。

後者なら思い出せる可能性はある。が、前者だった時には、一巻の終わりだ。

そうだ、手始めに何か魔法を使ってみよう。前者だった時には魔力の無駄遣いにもなるが、仕方あるまい。

詠唱を始める。声を出しているせいか、周囲の目が集まる。

「ちょっと、あんた大丈夫?」

ヘレナが何か言っている。ふと、教室の反対側がざわめき始める。

「く、雲が!」

「うわー、ゲリラ豪雨かよ」

違う。ゲリラ豪雨はただの「夕立」。朝のこの時間に起きるはずがない。

ケイの姿をしたテオは、叫ぶように詠唱する。

次の瞬間、耳を裂く轟音と、失明させるかのような光とともに、雷が校庭に突き刺さった。


「どうやら、魔力は残っているようだ。では、彼らは、本当に魔力を持たないのだろうか。悩まs」

「ねえ!ケイ、なにしたの!」

独り言にも割り込んでくる。ヘレン、いや、ヘレナらしいな。

「さっきのか?見ての通りだが。」

ヘレナの顔は、少しひきつっているように見える。


「雷くらいで大騒ぎするんじゃない、もう高校生だろ~」

大人、だろうか。若返り魔法も使わないなんて、変わった文化だ。

「あ、先生。」悔しそうなヘレナ。なるほど、あれが先生か



「とにかく、放課後。屋上に来なさい。絶対よ。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ